えっ、やり直し?
大相撲9日目。前代未聞の珍事件が起きた。何と審判員の勘違いによる「やり直し」である。えっ、やり直し?「取り直し」なら、これまで何百回も見ているが「やり直し」を見たのは初めてである。事件は、全勝の豪栄道と1敗で追う日馬富士戦で起きた。今場所の優勝を左右する大一番である。立ち合いで鋭く押し込んだ豪栄道。俵で堪える日馬富士。そのとき、審判員の手が上がった。慌てて、勝負を中止させる行司。一瞬、何が起きたのかわからなかった。協議の結果、審判員が、日馬富士の足が出たと勘違いし、手を挙げてしまったのこと。珍しいというよりも、初めてのことではないか?豪栄道は、自分のペースで進んでいただけに不運としか言いようがない。やり直しの結果は、日馬富士が一気に寄り、勝利を挙げた。大一番に水を差す形になったが、これも勝負だなと思った。