2019年箱根駅伝備忘録-4 大混乱の鶴見中継所
1区は、スローで始まった。15キロ過ぎまで、キロ3分を超えていた。ここ数年なかった、いわゆる牽制ペースである。それだけに、大きな集団が、なかなか崩れなかった。これではロクな記録も出ないだろうと思っていたが六郷橋を下ってからのスパートがすごかった。区間賞に輝いたのは、東洋・西山。2年連続だ。タイムも1時間2分35秒とスローで入った割には好タイム。1秒差で中央・中山が入った。集団が大きかったこともあり、中継所には次々にランナーが到着。15位の神奈川大学まで、わずか47秒差だ。そんな中、駅伝強者・駒澤に大きなアクシデントがあった。1区走者の片西が襷をつなごうとしたが、2区走者の選手がいない。当惑する片西。10秒前後のロスをして、やっと2区の山下につないだ。襷つなぎのもたもたでタイムロスをする場面は、他の区でも見られたが、駒澤らしくないミスだった。一部、運営側のミスではないかという話も出たが、状況を考えると、チーム側のミスである可能性が強い。もったいないことをしたと思う。最後に、負傷した大東大・新井が、痛い足を引きずるようにして、必死に走り、繰り上げを回避した。感動的な場面であったが、本当に痛々しかった。