音楽の基点はリズム
音楽では、リズムをしっかり感じる、音の強弱感、楽曲のイメージ、音をしっかり弾く、音符を理解する等、色々な事がありますが、基点はリズムそのものにあります。様々な生演奏を聞いて演奏から「何か心に迫ってくる物が感じられない」と自然に思うときは、リズムが根本的に原因しているケースが殆どです。リズムは、出音のスピード感と比例します。強く弾けばスピード感が出る事ではないです。リズムを推し量る分析としては、音のジャスト感を極める事が要求されます。リズムでの一番勘違いされているのが、このジャスト感の言葉です。ジャスト感の感じ方は、個々に感性が違いますので、これが正しいと言う定義はありません。要するに、個人の感性に委ねられると言う事です。ある人から見れば、そのリズムで合っていると思われても、別の感性を持っている人から見れば音がずれていると言う現象は起こります。私自身は、ジャスト感を出す=自分に対する心地良さ感、あるいは音を聴いて自然と身体が揺さぶられる現象ではないかと感じています。音楽のリズムに付いて、ジャスト感を極めていくとスイング感が分かります。ブログでも言っていますが、その人のリズム感を推し量る能力としては、音楽を掛けてそのリズムに合わせて手拍子を叩くだけでその人のリズム感は一目瞭然でしょう。この事は単純ですが、誰にでもすぐ分かるリズム感の良し悪しの判別方法です。私は、手拍子が上手く叩けない人のリズム感は?です。曲の情緒感とか何かあの人の演奏は惹きつけると言う魅力が感じられる場合、演奏者自身がリズムからそれが解明される事を気付いていないケースが多々あり、本人からは感覚的な言葉で述べられますので聴く人にとっては論理的に説明がつきにくいことは多いです。しかし、これらのケースでも論理的に分析するとリズムが素因している事に気付きます。