リズム・・・伝えたい心
音楽にとってリズムは、人間の身体で言えば心臓です。まさしく心臓が動かなければ、生命体はとまります。音楽でも同じことが言えます。リズムが脈々と躍動感じていなければ、いくら高い技術を披露したところでも人に感動を与える事は不可能です。リズムに対して不安を持っている人は多いです。何故ならば、リズムだけを抜き出して教える事をしていないからです。私も若いとき経験しましたが、教えている先生が手拍子を叩いたらさほどリズム感良く躍動していなかったと言う記憶があります。リズムの論理的な教え方は、非常に難しいものがあります。指導者の研ぎ澄まされた聴力・瞬時に聞き分けられるリズムの長さの違い・人それぞれによって違う指導方法の分析力・・・など指導者に要求される事は多いです。人に感動を与えるのは、リズムの役割はとても重要です。いくら厳しい練習をしていても、基本的なリズムの成り立ちが分かっていなければ練習としてはあまり意味がないものになります。リズムの基本が出来ていないフレーズの練習は、さほど意味はないです。しかし、このたぐいで練習している人も多いです。音楽では『始めにリズムありき』です。