人に教えて自分が教えられる
最近は、人の紹介のレッスンの依頼が多くなり忙しくさせてもらっています。歌のレッスンも基本練習に時間を取りますので、私も生徒と一緒に音楽に合わせて口で1,2,3,4を言ったり、足を踏んだりしますので自分自身の練習にもなります。人に教えていて自分自身が試行錯誤していると色々とアイデアが浮かんできます。その事は、自分自身のプレイに於いても非常に役に立ちます。生徒に言っている事を自分に置き換えて見たらどうなるかと考えると、又別の角度から見ることが出来て参考になります。リズムの練習で、足を規則正しいリズムで踏むと言う行為は楽器と一緒にやればなかなか思うように足が踏めなくなったりする物です。その場合、楽器を演奏する事に神経が傾いている場合が多いです。ある意味仕方ない事なのですが、極端なやり方ですが足のリズムを踏む事だけに神経を傾けて楽器の演奏はその足のリズムに乗っかるように演奏するとリズム自体は安定して来ると思います。こう言う風に練習とは、ただ何気なくやるだけでは進歩はないですから、色んな事をあらゆる角度から分析して試してみる事が大切だと思います。一つ一つの練習を考えてやっている人と、あまり考えないでやる人とは、後々雲泥の差が付きます。イチロー選手も練習の時、打席に入って一球一球色んなテーマを考えて練習していると言う事をインタビューで言っていました。練習に於いては、考えて分析すると言う事は演奏以前の問題ですが、これがその人の演奏技術を高める才能の一つだと思います。