あくまでも基本はリズムです
去年から引き継いでの生涯学習センターで、後期のリズムから入るポピュラー講座が今日から始まります。私は、課題曲は一曲しか選択していません。この講座の狙いは、音楽の土台であるリズムと発声を基本にセットして理論的に分かりやすく順序だててやっています。音楽では、基本のリズムと発声がしっかり出来てくると、曲自体は色んな曲を歌ったり、演奏するのは本人の自由な事です。基礎がしっかり出来ていない段階で、色んな曲にチャレンジしても上辺だけの音楽になりがちです。リズムが分かって来るとどんな曲を歌ったり、演奏をしても様にはなってきます。此処の所を集中的に自分自身の身体に覚えさすのが、音楽の基本です。ピアノでは最初にバイエルをやりますが、そのバイエルを完璧に弾くこそが一番難しいと気付く事が大切です。バイエルの練習で右手と左手を同時に弾きますが、本当に寸分の違いもなく同時に「弾けているか」と問い掛ければ?絶対的な自信に満ちて「弾けています」と答えられるかと言う事です。ある人は自分では「弾けています」答えても、優れた指導者に掛かれば弾けていないと言うかもしれません。それほど単純な事ほど音楽の基本は難しい物です。一拍の音符の感じ方も微妙に人によって誤差が生じます。リズムに於いては、機械の打ち込みのリズムにジャストに合わすだけの技術を持つ事が最低の基本です。案外、音楽ではこの事が出来ていない方が多く見られます。カラオケ等のリズムと手拍子を叩いてもらえばすぐ判断はつきます。音楽では、リズムの基本練習を練習時間の大半を使ってやらなければ色んな曲をしても何時までたっても土台が定まりません。私は講座に於いては、基本のリズムの取り方に殆どの時間を費やしています。何事も基本をおろそかにすると、しっかりした物は見えてこないと思います。