山元洋介のリズムワークショップ

[師匠] カテゴリの記事

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• 信念を貫き通す

  師匠と出会ってリズムのとりこになり、今もリズムの面白さにどっぷりつかっています。練習も若い時のように、長時間しても全く飽きない自分がいるのも不思議です。師匠のおかげでリズムを追求していくと、自然と人も集まります。人に教えるのは白無垢の状態が一番いいです。なまじっか理屈だけで音楽を知っていると、その事自体が練習の妨げになります。何事にもそうですが、一つの事に一生ささげられる人とそうでない人は存在しますから、その区別はその人の素直な心と諦めない情熱が左右すると思います。諦めずずっと続ける努力を人は才能があると言います。物事を習い始めてやめるのは何時でも辞められますが、継続は力なりといわれるように続けるのは至難のわざと言われています。そして、習う側も指導者の見極め方が当然大切な要素になります。見極め方は、常に自分の感性を磨いておかなければ本物の人に出会っていても通り過ぎてしまう事があります。この見極め方も、その人の才能でしょう！人との素晴らしい出逢いは何回もありませんし、ここぞと言う出逢いの時の直感的な感性がその人の人生を変えると思います。

  Mar 29, 2009

• チャンスを掴む

  確かな技術の習得にはコーチの存在が欠かせません。人生に於いて、人それぞれの出逢いのチャンスは訪れます。自分自身が一番強く求めている時に、人との出逢いが生まれると思います。その出逢いを生かすも殺すもその人の感性に委ねられます。コーチとの出逢いもまさにその通りです。オリンピックのアスリートも名コーチとの出逢いがあるからこその世界です。私自身も若い時に上手い人上手くない人の違いはリズムではないかの疑問は抱いていました。たまたま、人の噂で大阪に凄いリズム感のジャズプレーヤーがいると聞いてオーディションを受けたのが師匠との出逢いです。師匠は、間違いなく一流のジャズプレーヤーでした。師匠のバンドには、国内外の有名なジャズプレーヤーも訪れていました。師匠の教えを守ってやっていると、黒人のプレーヤーが来てもリズムは同じだと感じました。人生では、人との出逢いが何者にもかえられないビッグチャンスです。技術の習得には、確かなコーチを探すべきです。出逢いのチャンスがないと思っている人は、行動力と決断力に掛けている場合があります。人の出逢いを自分のチャンスに変えるのはその人の熱い情熱だと思います。

  Feb 12, 2009

• 夢と情熱

  師匠と出会ってから３０年余り経ちます。師匠と熱く語り得た音楽の思いは、未だに心の奥に脈々とあります。音楽を学ぶ時に、何からすべきかを師匠から教わりました。リズムトレーニングの必要性。練習を組み立ていく分析力と思考力。リズム練習から教わる音楽の多面性と叙情感。レッスンして思うことは、基礎力を如何にしてしっかり身につけるかが課題だと思います。土台が軟弱な家は、何時壊れてもおかしくはないです。音楽の土台作りは、リズムです。リズムの基本が出来ていない音楽は、人には感動を伝える事は出来ないと思います。私は、師匠との出逢いがなかったら、今頃は音楽をしていないでしょう。師匠から教わった素晴らしいリズム練習を曲がりなりにも研究しておかげで、今の自分があります。リズムの勉強は奥深いものがあり、やればやるほど深みにはまってい来ます。何時までも、熱い情熱を失わず、夢にまっしぐらに突き進みたいものです。

  Feb 1, 2009

• 師匠の教え

  音楽生活して３５年が経ちました。一時期、音楽からは離れた事もありましたが、今は仲間にも恵まれて充実した日々を送っています。ライブなどの本業と音楽講座のレッスンなどで忙しくさせてもらっています。生徒にレッスンする事で、自分自身の感性と聴力がずいぶんと鍛えられた実感します。音楽に於けるリズムの大切さを、師匠から学んだ確かな練習方法を音楽を愛する人に一人でも多くの人に伝える事も師匠への恩返しだと私は思っています。師匠との想い出は色々ありすぎて今までにもブログにも書いてきましたが、今一番の思いは自分の今のプレイを聞いて欲しい事と音楽の話を思う存分したいです。自分の思いを分かってくれるのは、師匠が一番だと確信しています。今の音楽生活の礎を作ってくれた師匠には感謝だけです。特にリズムに関しては、師匠が考え出した練習方法は素晴らしいものです。師匠の素晴らしさを私がいくら言っても資料らしきものが残っていませんので、半信半疑の方も居られると思いますが、ブログでも何回も書いていますが師匠の経歴は若干二十歳の時スカウトされて上京し、日本のジャズ界の先駆者渡辺貞夫氏、宮沢昭氏、鈴木勲氏などの相当たるメンバーに混じって演奏されていた女性ピアニスト（第二の秋吉敏子氏とも言われていました）です。本物の音楽家は凄いですよ！！本物の人を肌で感じると、色んなことが身にしみて分かります。自分の肌で感じたことが自分の財産です。音楽を真に志すのなら本物の人との出逢いが不可欠です。

  Sep 24, 2008

• チャンスを手繰り寄せる

  師匠の教えであるリズムを掴むと言う事は、人との出逢いで始まると思います。誰にも公平にチャンスはあると思います。自然にチャンスはやって来ません。自らが強く思う気持ちが大切な事と音楽の基本は何が大切かを知る事です。基本姿勢の考え方が一番大切になって来ます。ここが、明らかに間違っているとその人には何を言っても無意味です。自分の意思を押し通すのも別に悪くはないですが、音楽の基本が出来ての話です。案外、基本が出来ていない人に限って自分勝手な理屈をつけたがります。分かっている人は、他人には自ら進んでアドバイスはしないです。分からない事は確かな人に聞く事です。なんにでも上には上がいます。

  Sep 1, 2008

• チャンスを手繰り寄せる

  何か物事に打ち込む時に、誰でもチャンスはあります。チャンスに出会っていても、気付かない人もいます。チャンスを自分の物に手繰り寄せる感性は、まさにその人の才能です。それには、素直な心・継続は力なり・チャンスだと感じたら即行動する・常に一流の芸術に接して自分の感性を磨く・・など色々あります。私自身の拙い経験からですが、本当に指導者選びはその人の人生も変えます。間違った認識の教えられ方を長年続けると、余程のことがない限り悪い癖は修正しにくいです。音楽は、人に心地良さを感を与える事ですから、むやみに力んだ大きな声とかは人の耳には不快感を与えます。この事を勘違いされている方が案外多いのには驚かされます。力んだ大きな声と力が抜けてる大きな声とは歴然と違いがあります。これぐらいの違いが分かる感性は、音楽をやる上では必要不可欠です。

  Apr 21, 2008

• 一拍の長さにこだわる

  私の師匠の教えの根本は、一拍の長さにあります。いくら、一拍の長さが違うと言っても興味のない人にとっては、関係のない話です。音楽に躍動感を与えるのは、音符の長さに去来します。そこのところを深く追求している人としていない人には、歴然とした差があります。生きた音符の長さは、音楽教室とか専門学校では教えてくれません。自分自身が音楽ではリズムが大切だと認識して、優れたコーチを探し出すことが才能の一つだと思います。手拍子などを叩いてもらうと、音符の長さが違うことに気付きます。私は、師匠のリズムに魅せられました。リズムの教え方も論理的で、分かりやすかったです。しかし、リズムの難しさは言われたことをただやれば出来るかと言えばそうではありません。最後の決め手は、その人の素直さ・思考力・分析力・集中力それと諦めない気持ちでしょう！一拍の音符は、自分が思っているより長いと感じるには相当の年月と集中力が必要です。リズムは、直接呼吸で感じることですから、生きた手本の人と一緒にやりましょう。

  Mar 10, 2008

• 背伸びはしない

  師匠の所では、音楽の技術的な事は勿論、音楽に対しての姿勢も多く学びました。どこの場所で音楽に携わっていても、自分自身の技量を的確に理解し、人に対しても上手く見せようとかの背伸びした気持ちで望むと良い結果は生まれない。どこの場所でも、どういう人が見ているか分からない事だから、基本を忘れず誠実に音楽する事が大切だと言っていました。昔のバンドは、クラブ、キャバレーなど歓楽街での仕事が多かったですから、お客さんも音楽を真剣に聞く人もいますが、音楽に無関心な人もいます。しかし、師匠のバンドはリズムが売るものですから、ポール・アンカの「ダイアナ」などをお店の歌手の人が歌うと師匠のピアノはスイングしまくります。お客さんも自然とバンド周りを取り囲むようにして踊って、店が熱い熱気になって盛り上がります。音楽のリズムは、聴いている人が自然に踊り出したくなる気分にさせる事が一番です。心に気持ち良いリズムとは、自然と身体がリズムに揺れる事です。師匠のバンドには、ジャズ界の重鎮と言われる人が良く遊ぶに来て一緒に演奏していました。海外からも、コンサートの合間に立ち寄るミュージシャンもいました。今から思えば、凄い貴重な経験をしたと感謝しています。師匠の躍動感あるリズムを聞いて、良いリズムを出せば音楽は万国共通だと認識しています。

  Nov 3, 2007

• 音楽の基本

  茨木市の生涯学習の後期の講座が始まりました。後期から人数枠を広げましたので、多くの方が講座に来られました。３年前から始めたリズム講座ですが、講座生の方に伝えたい事は、音楽の基本はリズムを習得す事だと伝えたいです。課題曲を使ってリズムの基本とは何かを伝えたいと思っています。音楽では、リズムの基本を学ぶ事によって音楽の全体像が見えて来ます。リズムと言うと一般的に抽象的に捉えられる事が多いですが、楽器で音符を正確に演奏する、歌を歌うという事も土台を支えるのはリズムだと言う事に気付くことが大切です。リズム感を良くする事は論理的に可能です。一番手っ取り早い方法が、リズムの事を論理的に且つリズムに対して真剣に悩んでいる経験者に指導してもらうのがベストです。それ以外で上手くなる方法はあまり見当たらないと思います。人との出会いが、自分にとってのビッグチャンスでしょう。チャンスに出逢った時に、それまでに自分の感性を磨く必要があります。人との出会いを生かすも殺すもその人の才能です。自分自身が強い志で積極的にならなければ、人は見向きはしません。

  Oct 16, 2007

• 人との出逢い～チャンスは少ない

  物事を本質を求める時には、人との巡り会いが将来の行く道の指針となります。巡り会いのチャンスは、数は少ないですが自分自身が心から強く求めているならばチャンスはあると思います。少ないチャンスを生かすも殺すも、その人の感性に掛かっています。私は、音楽を上手くなるには、誰からもこの道では凄いと言われる人に習うのが一番だと思っていました。私の師匠は、演奏の実力は勿論卓越していますが、何よりもリズムに対しての考え方が論理的で的を得ていました。それまでは、色んな諸先輩の話だと黒人のリズム感は真似できないと諦めている人が殆どでした。確かに、ジャズの巨匠達のリズムを忠実に再現するにはかなりの困難があると思いますが、しかし、論理的な練習方法でそのリズムに少しでも近づく事は可能であるという事は師匠のリズムを肌で感じて分かりました。リズムを習得するには、まず人との出会いを探さなければスタートラインにはつけないでしょう。音楽とかは、凄くその人の感性に委ねられる事が多いです。いくらこちらが熱意を持って言っても、お互いの感性が平行線のままでは前には進みません。音楽をやる上で、基本とは何かを自問自答しなければいけません。リズムに悩んでいる人は、音楽に合わせて手拍子とかを叩くのが苦手な人が多いです。リズムの根本である音楽に合わせて、手拍子を叩く事の重要性を心の奥で深く受け止めているかが問題です。音楽をやる人には、音楽に合わせてリズムを手拍子で叩けて当たり前だと思っています。そう言う行為が上手く出来ない人が、いくら演奏しても良くなるはずが無いと思います。

  Oct 6, 2007

• 求める気持ちは直球

  音楽のリズムに付いて師匠から学んだ事柄を綴っています。リズムの勉強では、どうしたら良くなるかの的確な方法論が分かる事が一番です。物事を求める時に、集中力とやり続ける根気が必要です。少しぐらいの話を聴いたぐらいで分かるようでしたら偉大な先人達も苦労はしません。音楽を真に志すプロ・アマ問わず、リズムを何とかしたいと言う強烈な気持ちが心に宿さない限り、一つの物事を追求するには気迫に欠けます。リズムを習得するには、時間もかかり、年月もかかります。別に長い時間したから出来る訳でもありません。論理的な的確な練習方法を信頼出来るコーチの下で、厳しく修練を積む事だと思います。音楽は元来楽しむ物ですが、それも基本の習得がしっかり出来ての話です。良いリズムは、カミソリの刃のように鋭く、円運動していて躍動しています。

  Apr 20, 2007

• リズム感の凄さ

  リズムを勉強する上で何が大切かは、勉強する人の感性が大切です。私は、音楽の世界で凄いと言われる人に教えを請うために色々人づてを聞いて探していました。ある日、たまたま師匠のバンドのベースの空きが生じ、オーディションがありましたので受けに行きました。自分でも何故師匠のバンドには入れたかは定かではありませんが、後から師匠から聞いた話では意気込みだけでＯＫしたと言われました。音楽をやっている人は、リズムが大事な事は百も承知していると思います。しかし、世の中でリズム感がずば抜けている人に出会うチャンスは殆どありません。ここが、リズムの難しさです。リズムのずば抜けている人にかかると、自分の出しているリズムは天と地の差があるぐらい歴然としたギャップを感じます。そして、此処からがリズム訓練の始まりです。如何に、師匠のようにリズムが出せるかを師匠からの手ほどきで教えを請います。リズム訓練が始まれば、師匠と弟子と言う関係で絶対服従の世界に入ります。毎日毎日、果てしなく厳しい訓練が始まります。当然、厳しさに耐え切れず辞める人も多いです。でも、此処で学んだリズムは自分の身体に深く刻み込まれます。リズムの勉強は、類まれな人に出会うと感性は養われます。

  Mar 23, 2007

• ブログ

  リズムだけに的を絞ってブログを書いて２年半になります。書いている内容は、ほぼ同じ事の繰り返しです。確かな技術を習得する場合は、基本が如何に大切か？と言う事と音楽における基本とは何かを偉大なるジャズピアニスト大塚千枝子氏が考案した指導方法を軸にしています。音楽の基本は色々な考え方がありますが、私はリズムを習得する事こそが一番だと思っています。師匠から教わった事をブログで書くことによって、又新たに思い出したりライブ、レッスン等で気が付いた事を書き綴っています。リズムで一番大事な事は、一拍の音符の概念です。音楽では、演奏している姿、歌を歌っている姿、等が他の人から見てお洒落でカッコ良い事が求められると思います。この姿を追い求めるこそが音楽の基本です。私はダンスも２年余り習っていますが、個人レッスンなので未だに如何にカッコ良くマンボが踊れるかを目標にして先生に指導してもらっています。一つの事を追い求めてると、自分自身に確固たる信念が生まれてきます。私が書いているブログで、もしリズムで悩んでいる方がこう言う方法もあるのかと言うぐらいの軽い気持ちで読んで頂けたら幸いです。

  Feb 24, 2007

• 師匠の教え・・一拍の長さ

  私の師匠の教えであるリズムに於いての一拍の長さにこだわり続けています。音符の長さの概念は、人それぞれの感性の違いで受け止め方が随分違います。師匠のリズムに対しての執念は言葉では言い表せないぐらいの殺気が溢れていました。私も師匠のリズムに対しての生き様を少しでも近づこうと思って精進しておりますが、自分の努力不足は否めないと思っています。真の技術を掴むには、辛い事、難しい事があって当たり前です。この前も全日本のバレーボールの人がテレビで、練習は９８％苦痛だと言っていましたがその通りだと思います。楽して、楽しんで技術を学ぶほど物事の修練は甘くないです。音楽も楽しい事も大事ですが、確かな技術を身体に覚えさすには相当の厳しい訓練が要求されます。どの世界でも生き続けるには、たゆまない努力と研ぎ澄まされた感性が必要だと思います。

  Jan 14, 2007

• 本物を目指そう！

  昨日は有馬温泉方面の仕事でしたので、有馬は神戸の高台に位置していますから凄く寒かったです。休憩時間に相方とリズムに付いて話をしていて、亡き師匠のように本当の音楽の基本を教える人が今はいなくなったなあと話していました。師匠のバンドでは、リズムの基本練習に毎日明け暮れます。師匠が良しと言わない限り次のステップには絶対に進めません。リズムの基本が分かるまで年数が掛かります。自分の口のカウントと手足がジャストになるまで相当の時間が必要です。リズムのグルーヴ感で、種々様々な考え方がありますが、まず四分音符の長さを研究していない人がいくらさもそれらしき事を述べても机上の空論になります。師匠の所で学んだ一番大切な事は、四分音符の長さが分かる事です。長年音楽をやっている人には、四分音符の長さは自分では分かっていると思われる方も居られると思いますが、確かな事は訓練された確かな技術力と研ぎ澄まされた感性の持ち主に掛かれば一刀両断に答えは出してくれます。音楽では、この四分音符の長さを求める事に必死になって追求しなければならないと思います。

  Nov 24, 2006

• 理想は師匠のリズム

  リズムの事に関してだけに的を絞ってブログを続けていますが、一つの事を追求して試行錯誤する過程が私は凄く面白いです。私に、師匠と言う存在が無ければ今ごろ音楽を多分やっていないと思います。そのぐらい師匠の音楽に対する情熱は強烈なインパクトがあります。文面でそれらしき事を述べても、あの躍動したリズム感を言葉では言い表せないです。私自身は、師匠と一緒にやった演奏の体感は何時までも体の奥底まで脈々と残っています。修業時代は辛い事も多かったのですが、今思えば楽しい事ばかり思い出されます。師匠はダンスも踊られるのですが、それはそれはお洒落で粋なダンスでした。そして、少しお酒が入って気分が乗ってくると歌を歌います。シャンソン・歌謡曲とハスキーな声で歌うのが得意でした。師匠はリズム感がご機嫌ですから、歌を歌ってもメチャクチャカッコ良いと言う感じです。師匠の演奏した音源自体は、公には無いと思われますが、私の身体には何時も師匠の演奏は流れています。私の人生で、普通では出会えない師匠のような偉大な人に出会って教えを請うただけでも本当に幸せだと実感しています。私は、師匠の素晴らしさを音楽をやっている人に知ってもらいたいと思って始めたブログです。最後に、師匠は毎日３～４時間ぐらい練習をされていたのですが、バイエルが難しいと何時も言っておられました。

  Oct 7, 2006

• 確かめたい？

  私はリズムの事に的を絞ってブログを書き綴っていますが、時々自分の言っているリズムの事に不安に駆られる事があります。師匠に直接逢って確かめたい事は沢山あります。しかし、現実はもう他界されていますので残念です。師匠の教えは、リズムに対して良い悪いの判断がはっきりしていて分かりやすかったです。師匠の教えは如何に一拍の長さを正確に刻む事が出来るかと言う事です。この正確と言う言葉の概念には、人それぞれ違いますから此処では詳しくは書きません。一つハッキリしている事は、私は師匠の演奏から出される一拍の長さが理想的な音符です。このリズムの感覚は、私自身が自分の五感、皮膚の呼吸で感じている事なので、今はそれを確かめる手段は優れた音楽を聴いて自分自身を切磋琢磨する事だと思います。師匠が居られるなら、すぐにでも行って聞きたいことが山ほどあります。リズム練習する事は単純な事の繰り返しですが、それを言葉でお互いが話し合うには相当の訓練に裏付けされた分析力と集中力が物言いますので、話が噛み合わない人とは話が出来ないです。リズムに関しては、演奏を聞けばその人のリズムに対しての想いはすぐ分かりますが、その人の言葉だけでもどのくらい深く研究しているか判断はつきます。リズムとは、海の上で漂っている上辺の薄っぺらい感じじゃなくて、深海に沈んで底を這うような存在感が必要だと思います。このブログのおかげで、私の言っている事に心から共感して色んなリズムの話を出来るのは音楽をやっていて良かったなあと感謝しています。

  Jul 6, 2006

• 指導者探し

  プロ・アマ問わず技術を学ぶ時には、適切な指導者が必要になってきます。私自身も若い時に、音楽を何人かの指導者から学びました。最後に出逢ったジャズピアニストの大塚千枝子氏が、今ある私の礎を作ってくれました。リズム講座の仕事も、師匠に叩き込まれた教えを忘れずに、講座生の方に基本の大事さを如何に分かりやすく理論的に伝えるかに的を絞っています。私自身もブログでは、リズムに対する一拍の音符の事をしつこく書いていますが、師匠から学んだ事で一番重要な事が一拍の音符の長さに対する自分の理想をを求めていく執念です。私の音楽観では、一拍の音符の認識の違う人とは一緒に演奏はやりずらいですね。人はそれぞれ信念がありますから、私は師匠の教えを守って音楽をしていきたいと思っています。

  Jun 6, 2006

• 確かな練習方法を考える

  久しぶりの更新です。このブログを始めて２年近くなってきました。音楽のリズム練習に対して、師匠から学んだ練習方法を綴ってきました。日本のジャズ界にとって偉大なピアニスト大塚千枝子氏の痕跡を残したいと思って始めたブログです。基本のリズム練習とは何か？　シンプル且つ均等な音符を再現する事とは何が大事か？一つ一つの音符を大切にすると言う本当の意味。音楽では上辺だけの知識より、まず基本が出来る事と・・最初にカウントされた１，２，３，４のしっかりとしたリズムを刻む。自分の手足でリズムを取ってメロディーを歌うのは基本です。基本に始まって基本に終わります。偉大な師匠の音楽の練習方法も、このブログによって私の覚えている範囲で書く事が出来ました。世の中インターネット時代に突入して色んな知りたい情報がすぐ手に入ります。音楽の技術を学ぶ時には、ＰＣ上に書かれている知識だけを鵜呑みにするのには問題もあります。例えば、ジャズのアドリブ譜面で偉大な芸術家が残した名演奏のアドリブも即入手できます。ジャズのアドリブで同じ音を再現できても、リズムを再現する事は究極的に難しい事です。色んな情報が飛び交っている時代こそ、地に足をつけて基本を習得するには何をすべきかを考えなければいけないと思います。同時に本物を見極める感性が求められます。此れからは、自分自身の技術の向上に向けて師匠の教えに沿って切磋琢磨していきたいと思います。平成１８年度の茨木市生涯学習の講座がスタートします。又、新しい人との出会いも始まります。講座では、あくまでもリズムの基本練習に的を絞って進めたいと思っています。

  May 14, 2006

• 理想・・・師匠の演奏

  最近は、たまに人のライブも聴きに行っています。生のライブは素敵なひと時です。私は、演奏者のリズムが気になります。私の音楽の信念は、心地良いサウンド＝切れ味鋭い一拍の音符の長さが充分に保たれている＝simple is best＝全体の音のバランスが良い。師匠のバンドに、延べ７，８年在籍していました。私の音楽の理想は、師匠のリズムがすべてです。このブログを書こうと思ったのも、師匠（ピアニスト大塚千枝子氏）の音楽に対する真摯な姿勢の中に、如何に一拍の音符を正確に弾けるか、リズムは１，２，３，４が一番、自分のプレイに妥協しない、何時までも基礎練習を怠らない等、音楽に対してあらゆる事を学びました。音楽をやっている方に、ありきたりの言葉より師匠の演奏を聞いてもらえば納得できると思いますが、何分、自分の演奏を録音する事を極度に嫌った人ですから私の手元には資料はありません。師匠は若い時にスカウトされて上京し、今の日本のジャズ界の礎を作った重鎮と演奏を共にされていた方なので、音楽関係者の人が当時の録音した物を持っておられるかもしれません。古い年代のジャズミュージシャンなら、誰もが知っている伝説の人です。リズムに対しての執念は言葉では表現できないぐらいすざましい物があります。昔の、厳しいバンドは間違っては叩かれる、蹴られる、罵声を浴びせられる、こんな事は日常茶飯事です。師匠のバンドも当時、関西では厳しいので有名でした。１stだけは、夜のクラブとしてはまだ時間が早いですからお客さんも入っていませんから、ジャズの真剣勝負が始まります。メンバーは凄い緊張感で、師匠の出勤を待ちます。１st前だけは、普通の会話なんかが出来るような雰囲気でないです。その時のバンドが、みんなそうであったわけではありません。ほんの一部のバンドだけの話です。今は、こう言うバンドはないでしょうね！私は、師匠のおかげでリズムの基本とは何かと言う事が少しだけ分かりました。

  Mar 25, 2006

• 師匠と音楽の話がしたい

  今年一年有難うございました。私が、今一番したい事は亡き師匠と音楽の話を存分にしたいです。修行時代にスパルタ式で、師匠から教えて貰った音楽の基本でもあるリズム練習は自分自身の大切な財産です。師匠のプレイは本当に凄かった。師匠のバンドには、出たり入ったりして８年ぐらい在籍していました。今でも、色んな曲を師匠ならこう弾いていたとはっきりと脳裏にあります。私の基本ベースのスイング感は師匠の演奏がすべてです。私も仕事柄色んな人と演奏したりライブを見たりもしていますが、私の独断と偏見で日本人プレイヤーであれ程の独特のスイング感を出す人は未だに見た事がないです。演奏を録音するのを極端に嫌う人で、演奏の資料が残っていないのが実情です。若い時に東京でやっている時の録音もあると言う話は聞いた事がないです。２０代の時に、当時の一流バンドにスカウトされて上京しています。一緒にやっていたメンバーは、今の日本のジャズ界の礎を築いた人ばかりです。どなたかその時の資料を持っている方が居られたらご連絡下さい。その時のメンバーは、ＳＡＸ・・松本英彦、宮沢昭、渡辺貞夫、ＢＡＳＳ・・鈴木勲、ＰＩＡＮＯ・・大塚千枝子、佐藤允彦、この時にボーヤとして日野兄弟が何時も演奏しているそばで聞いて、たまに一緒に演奏していたそうです。

  Dec 31, 2005

• 師匠：大塚千枝子氏のリズム

  私のリズムの目標は、私の師匠でもあるピアノの大塚千枝子氏が理想です。私は、師匠のバンドに何回か出たり入ったりして延べ７年ほど在籍しました。今一番思う事は、師匠と音楽の話を真剣に話して見たいです。師匠のバンドはスパルタ式でしたから、ドラマーなどはしょっちゅう入れ替わりしていました。演奏を録音するのが嫌いな人でしたから、資料が殆どない状態だと思うのですが、私の身体には師匠の強烈なピアノのスイング感のうねりの魂は今でもハッキリと覚えています。師匠とやっていた音楽を理想としたら、今やっている音楽はまだまだ理想としては程遠い物に見えます。師匠とリズムの話がしたいと最近は特に思います。私自身は師匠と長く音信不通になっていたのですが、少しはリズムの話が出来るようになったと思う時には師匠はもういませんでした。私自身の音楽の土台を築いてくれたのは、師匠のおかげだと感謝しています。私は不器用な人間でしたからよく怒られていました。今から考えると口で言う１，２，３，４だけは、何かに取り付かれたように毎日毎日良く空きもせずやっていたものだと思います。でもリズムの基本は、この口で言う１，２，３，４です。音楽では口で言った１，２，３，４のリズムに手と足がジャストに合えばいいだけなのですが、これが究極的に難しい事です。口の言い方もただ普通に言えばいいだけじゃないですから、覇気を込めて、鋭敏なスピード感で突き刺さるように言わなければいけません。一拍一拍の音符もどれだけ正確に演奏できているかは、これでいいと言う終わりがない事ですから、気が遠くなるような長い年月と訓練が必要です。なにげないスケールでも完璧に演奏するのは、そう容易な事ではありません。師匠は何時も言っていました『バイエル』を完璧に弾くのは難しいと！

  Oct 25, 2005

• 修行時代

  修行時代の想い出は、１st目の前の緊張感を今でも鮮明に覚えています。演奏する仕事場は大きな会員制クラブの場所でした。ＰＭ７：００からステージは始まるのですが、店内にはまだお客さんもいないですからジャズを基本に演奏します。どの曲をするかは師匠が決めます。まだ入りたての時は、次はこの曲をしますと言う指示がありますが、月日が流れると曲の指示はなくなります。師匠のピアノのイントロと最初のメロディーを聞くだけで、何の曲かを察知していかなければなりません。最初の１年間ぐらいは練習でもそうですが、ステージでも口で１，２，３，４を言ってベースを弾かされていました。常にリズムを足で感じて踏む事も要求されました。こう言うことは理屈はいらないですから、ただ言われた事を素直にやるだけです。師匠の所には多くの方が噂を聞いてバンドに入りたいと言って来ましたが、殆どの人が厳しさに耐え切れなくて短期間でやめる人が多かったです。私もリズムの事でブログを書いていますが、これは師匠から学んだ事が基本となっています。私もプロで色んなバンドに行きましたが、リズムについては師匠の厳しさの所はまず無いと思っています。リズムは言葉で色々説明しても分からない事が多々あります。実際に一緒に演奏すると一拍の音符の求め方が凄い差で出てきます。アタックのスピード感、充分に音を保って次の音符に行く正確さ、音符を正確に弾く技術力、どれをとっても私は師匠の足元にも及びません。音楽に於いては、素晴らしい人の出会いで自分の運命が決まると思います。今こうやって音楽で生活できるのも師匠のおかげと思って感謝しています。私の唯一の望みは、師匠と音楽の話をもっと真剣にしたかったですね！

  Aug 16, 2005

• 感性も磨こう！

  師匠の所で修行している時、そこで２年位経ってからスローな曲を演奏する時に、イントロの情景は川端康成の「雪国」の書き出しの所を想い出しながらベースを弾くように言われました。それまでは、曲の感性とかは殆ど言われませんでした。最初の２年間は、練習でもステージでも口で１，２，３，４を言ってリズムを安定して弾く事が先決でした。川端康成の話で笑い話ですが、当時のドラムの子が私に川端康成って『誰』？これには師匠も唖然としていました！音楽をやる上では、その人の感性も凄く要求されます。師匠は、何時も文学を読んだり、絵画を見たり、自然の木々を見たりして常に自分の感性を磨いておく事が大切だと言っていました。この事は、若い時にサックスの宮沢昭さんに良く言われていたと言っていました。音楽では基本の土台がしっかりしてくれば、次にイマージネーションの世界へ入ります。この時に大事なのが、自分の持っている知識と感性です。芸術では、分からなくても良い物を見ていると感性は磨かれます。私も、暇さえあれば美術館とか京都の寺院は好きですから良く行きます。取り分け、私のお気に入りで倉敷の大原美術館は良いですね！広い美術館には、世界の著名な絵画が展示されていて見ていて体が身震いします。楽器でも、バンドの世界で良く言われる事がベースでは『愛しい女性を抱くように持ちなさい』と言われます。この表現は、バンドの世界の特有な言葉ですけれども上手に言っているなあと感心します。自分の楽器は、愛しく大切にしていく事が大事です。練習は素直にやればやるだけ、楽器は素直に答えてくれます。

  Jun 25, 2005

• 修行時代

  私の師匠（大塚千枝子）のピアノを聞いたのは２４歳の時でした。それまでは大阪に凄い上手い人がいると言う噂は良く聴いていたのですが、オーディションの時に初めて生の音を聞きました。正直言って、衝撃でしたね！それまでには一応初見の譜面も読めて歌手のバックバンドの経験もしていましたが、何時も上手い人と下手な人の違いはリズムの幅が違うのではないかと悩んでいました。先輩に聞いたり、ジャズ教室にも習いに行って先生に聴いても具体的に教えてくれる人はいませんでした。よくある話が、外人と日本人は生まれつきの物があるから、リズムの事なんかやっても出来ないと言う事を言う人が多かったです。オーディションには何人かが来ていました。私より上手い人ばっかりだと記憶しています。私は、自分のやる気だけを必死に訴えました。師匠があんたに決めたとその場で言ってくれました。それからは地獄の特訓でしたね！師匠からは、今までやってきた事は全部白紙に戻してから頭を整理してから来なさいと言われました。その時には、何の事か分かりませんでした。仕事をやり始めて３日目から特訓が始まりました。最初は、とにかく口で1，２，３，４を言ってベースをひたすら弾く事です。ステージはＰＭ７：００からですから、月曜から土曜日までの朝８時頃から店に入ってのドラムと一緒の練習が始まりました。この練習を録音しておいて、師匠にステージの休憩時間に聴いてもらいます。休憩中も師匠のアドバイスを受けて練習です。２年程はゆっくり休憩する時間はなかったです。この時は、起きている時はずっとベースを弾いているという生活でした。この時は、日記も付けていました。内容は、ただひたすら上手くなりたいみたいな根性論が多かったです。師匠と何が違うかと言いますと、一拍の音符の感じ方が全く違うと言う事です。師匠の音符は、自分が思っているより長くて、アタックが鋭い。ピアノとベースのユニゾンで弾くメロディーは、必ず私が師匠より早く弾いてしまいますから師匠からは良く怒られました。昔のバンドは今の時代と違って厳しい所では、譜面は飛んでくるは、叩かれるはで体育会系の乗りでした。でもみんな上手くなりたい一心で辛抱していましたね！１，２，３，４の言い方が良くなってきたのは、２年位過ぎてだと思います。毎日やっていると自然と体に１，２，３，４が染み込んでくると言う事が、徐々に納得するようになりました。このバンドでは、海外からのミュージシャンもコンサートツアーの合間に遊びに来て一緒に演奏しにきました。この時に、私は師匠のリズムは外人のリズムと一緒だと分かりました。店には、アメリカ人（女性）のプロの歌手もレギュラーで入っていましたけど師匠のピアノは凄いと言っていました。この師匠のバンドからは、日本では有数のミュージシャンが多く輩出されています。師匠の名前はジャズ界では知る人は知ると言うほど有名な方でした。東京で活躍されている時は、テナーの宮沢昭、アルトの渡辺貞夫、ベースの鈴木勲等が周りを固めていました。この時には、日野兄弟がこのバンドの坊や（バンドの雑用係）をしていて、時たま兄ちゃんがトランペットを吹いていたと良く聴きました。この時から、すでに上手かったそうです。私が師匠から学んだ事は、一拍の音符の感じ方が一流と二流では全然違うと言う事です。

  Mar 16, 2005

• 師匠の想い出・・・

  今日は、少し私の師匠の想いでを・・師匠（ピアノの大塚千枝子）は、機嫌のいい時はお客からのリクエストで歌をよく歌いました。若い時に越路吹雪さんの伴奏をしていた関係で、シャンソンを日本語でよく歌っていました。音色的には低いハスキーな声でお腹から声が出ているので凄くお洒落でした。昔、流行ったワン・レィニー・ナイト・イン東京はドラム泣かせの早いサンバのリズムで歌うのですが、メロディーを好きにフェイクして歌いますから又それがカッコ良く、伴奏していても惚れ惚れしました。時には弟子が来てピアノを弾きますので、師匠はピアニカでアドリブを吹くのですが、私はすぐ横でベースを弾いていますので師匠の息遣いの凄さを目の当たりにしていました。吹く姿勢も体が下へ下へ沈み込むと言う感じです。今になって思えば凄くいい経験をさして貰ったと思っています。私が、こうして長年音楽でそれなりの生活をやっていけてるのは師匠のおかげだとつくづく感謝しています。師匠のピアノのトリオでは、スタンダードからビルエバンス・モード系の音楽まで幅広くやっていました。私は、その時の演奏は今から思えば恥ずかしい限りです。何事にも、１０年一区切りと言われますがそのぐらい物事を極めるには時間が掛かると言う事だと思います。基本を時間かけてやる事が、後々自分の為に必ずなってきます。人は上手いプレィヤーの姿をすぐ真似をしたくなるものですが、その人の歩んできた過程をじっくり分析してからでないと表面だけ真似しても何にもなりません。上手い人も最初のスタイルはどうであったかを分析するぐらいの考え方を持ち合わせていなければ、目先ばかり追ってもその人の真の姿は分からないと思います。リズム一つとってもタイムを感じてやるとかの問題は、自分自身の体に正確無比なリズムがしっかり出来てからの話で、そこを勘違いしている人が演奏者には多いです。自分はリズムが本当に正確に演奏出来ているのかという問いに、絶対大丈夫だとは言えないのが音楽です。それぐらい奥深い物です。ある有名な舞踏家が、悩んだ時は基本に帰って又一からやり直して自分自身を分析すると言っていました。それが物事を極めている人の真実の言葉だと思います。音楽に於いても派手なパフォーマンスに気を取られますが、物事はそこに至る過程を分析しなければ上辺だけの物になります。音楽も違う分野の優れた人の話から、参考になる事は色々ありますので新聞などのコメント等に何時もアンテナを張り巡らす事も大切だと思います。

  Feb 2, 2005

• 素敵なJazz Men

  先日、ジャズのブログを見ていたら鈴木勲（ベース）と宮沢昭（テナーサックス）のコメントが少し載っていました。この二人は日本が生んだ偉大なジャズメンです。宮沢さん最近亡くなられましたが、鈴木さんは７２歳で未だに現役で活躍されています。私は師匠（ピアノの大塚千枝子）から、何時もこの方達と一緒に演奏していた時の話を聴かされていました。私は、随分前に鈴木さんを渡辺香津美（ギター）さんと一緒にやられているころにまじかに見ましたが、リズムの感じ方は師匠が言ってた通り凄いの一言です。特にジャズを志している方は、東京のライブハウスでやっておられますので一度は生の姿を見ておいた方がいいです。リズムの取り方などが凄く参考になります。宮沢さんは理論派でシャイな人だと師匠が言っていました。知り合いから晩年は体を壊して、多分静岡の方にお住まいを移されたと聞いていましたが、最近亡くなられました。師匠はこの方から音楽は勿論、音楽をやる感性・人間性などを学んだと言っていました。この時代のジャズメンは目がギラギラとして、一枚の本場のレコードをレコードの溝がなくなるぐらい聴いて、ジャズメン同士で回し合って勉強していたそうです。今では考えられないですね！音楽の演奏を聞く上では、本物を見極める感性は何時も養っておく事はとても大切です。自分のレベルが上がるに連れて聞き方・見方も変わってきます。今の時代は昔に比べたら、色んな物が氾濫しています。ジャズに於いてもアドリブをコピーした譜面もありますが、やはり自分で苦労してコピーした物とは同じアドリブを練習するのでも全然違います。ただ音だけを取ればいいだけでしたら、売っている本でも充分間に合うと思います。しかし、自分で苦労して取ったメロディー・アドリブ等は色んな要素が含んでいます。リズムしかり、アクセント、息継ぎの仕方・・etc 学ぶ事はたくさんあります。ジャズ教室などで教則本的に書かれているメロディーとかアドリブを教材として使いますが、それも一長一短があります。時間掛かってもいいですから、自分で好きな音楽をコピーした方が後々自分の為に必ず成ります。自然と時間かける事によってその音楽のフィリング等が掴めます。

  Jan 29, 2005

• 私の師匠について　

  私は、２６歳ぐらいの時にオーディションを受けて大塚千枝子（ピアノ・６４歳で亡くなられました）トリオにベースで入りました。このピアノトリオは、クラブで演奏していたのですが、音楽に対しての厳しさは大阪では随一と定評がありました。一日４ステージですけれども、最初のステージは店にお客もあまり入っていないのでジャズだけします。この１ステージの前の緊張感は得体の知れない緊張感です。大塚さんは店に来る直前まで自宅でピアノの練習をしてきますのでバンド部屋はなんともいえない緊張感が漂っていました。毎回ステージが終わればバンド部屋に戻って練習です。はじめの頃は、仕事が終わって帰る時は、精神的・肉体的に疲れ果てて帰っていました。この時には、朝の８時ごろ～夕方の４時ごろまで毎日店で練習し、夜７時から仕事です。ここでリズムに対しての基礎をみっちりと教えられたおかげで、なんとか３０年余り音楽で生活できるようになりました。私は不器用でしたから、同じ事を何度も言われました。ここで学んだ事は、正しい一拍の音符の長さです。この一拍の音符の長さの感覚は、言葉では分かりにくく、身近に凄い人と演奏をやらなければ実感としてなかなかわかりません。私の場合、ベースを弾いていましたのでピアノとユニゾンで弾く曲等で一拍の音符の感じ方が全然違う事がよく思い知らされました。自分が思っているより一拍一拍の音符は長いです。ここでの修行はいわゆるスパルタ式です。大塚さんは２０代の時に、上京しサックスの宮沢昭・渡辺貞夫・ベースの鈴木勲、歌では越路吹雪などの人と演奏されてました。当時では、第二の秋吉敏子とも言われていました。ここで育ったプレーヤーの中には、日本のジャズのトッププレーヤーや音楽大学の教授など多く輩出されています。音楽をやっている方には、一度大塚さんの演奏を生で聞いてもらいたかったです。リズムが凄いの一言です。現在、演奏記録などは殆ど残っていません。私は、この人のリズムに対しての教えを一人でも多くの人にわかってもらえたら嬉しいです。

  Dec 8, 2004

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