タイタンの妖女 (カート・ヴォネガット・ジュニア)
本国での初版が1959年という、SFの古典とも言うべき話なんだけど初読。爆笑問題の太田光氏が大絶賛し、自らの所属事務所(社長は奥様)の名前を「タイタン」とつけたことでも有名な本なのだった。解説に太田氏「SFを読みなれてない人にはワケがわからないかもしれない」とあるが、SF好きだと思っていた自分も、ワケがわからない話ではある。一応、・同時にあらゆるところに存在することができる(できる、というか自らの意思でそうやっている訳ではなくそういうことになってしまっている)男(飼い犬も共に)・記憶が無く、地球から火星、また…と太陽系内を流浪している男が主人公役にあたるだろう。その二人の男に関連する、周りの人々も何らかの運命のようなものに従い、(ある点では「予言」されたとおりに)流されるように物語が進んでゆく。…う~ん。まとめようと思っても取りとめがないなぁ…とりあえず難解。もっと時間を置いて読み返した方がいいなぁ。タイタンの妖女太田光氏の解説があるので、この版を読んだほうがいいと思う。