微笑みがえし (乃南アサ)
中学時代からの友人、女四人組。親友だと思っているのは他の人のみ。表面上仲良くしていながら実は…という女達の水面下のバトル。他から見れば、皆ひとかどの人物となり成功しているはずなのに誰の立場だったら幸せか、というか誰ならマシかという感じ。先日読んだ角田光代「森に眠る魚」だと、ライバル視するのは「子供のでき」がポイントなのだけれど、この話だと子供はあまり関係なく自分自身の境遇とか容姿とかそういったところが中心になるのでかえって真実味があるというかリアルだ。…自分は編集者とか女優とかニュースキャスターとかに縁がないけれど。読んでいるうちにどんどん暗~くなってゆくのだが、また読んでしまった。微笑みがえし