スカラムーシュ
NBS(日本舞台芸術振興会)のHPに来年のパリオペラ座バレエ学校の公演概要がアップされた。パリ・オペラ座バレエ学校 2009年日本公演◆公演日2009年4月25日(土)3:00p.m. 2009年4月26日(日)3:00p.m. 2009年4月28日(火)7:00p.m. 2009年4月29日(水・祝)3:00p.m. ◆会場:東京文化会館◆予定される演目「ペシェ・ド・ジュネス」 振付:ジャン=ギョーム・バール/音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ「スカラムーシュ」 振付:ジョゼ・マルティネス/音楽ダリウス・ミヨー、カミーユ・サン-サーンス、ルドヴィク・ミンクス「ヨンダーリング」振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:スティーヴン・C.フォースター◆入場料(税込)S¥13,000 A¥11,000 B¥9,000 C¥7,000 D¥5,000 E¥3,000 学生券¥2,000(2009年3月27日(金)よりNBSのみで受付)ジョゼの『スカラムーシュ』を持ってくるのね。初めてのガルニエでのバレエ鑑賞はバレエ学校公演で、この『スカラムーシュ』を観た。その時の他の演目は『クープランの墓』と『二羽の鳩』。『二羽の鳩』の主演はマニュエルの「スーパーバレエレッスン」の生徒だったエレオノーレ・ゲリノーで、もう一人はマチューの妹ちゃんだった。『スカラムーシュ』は学年の小さな生徒も活躍の場がある作品で、ジゼルの花占いもどきの場面で、男の子が幼いながらもちゃんと“王子キャラ”なのが、さぁすが~ と感心した。アニエスが担当した衣装もすごくカラフルで可愛かった。ガルニエでの公演プログラムより『スカラムーシュ』はフランス人作曲家ミヨーの2台ピアノ用の曲で、ガルニエでの公演では、舞台上(下手)に2台ピアノがあり、男女のピアニストが演奏した。途中そのピアニストまでがステップを踏むシーンがあり、オペラ座のピアニストは踊りもできないといけないのねと驚いた。サンバのリズムなどがある南米テイストの曲で、ミヨーは外交官秘書としてブラジルに行った経験があり、それが影響しているのだろう。その外交官の名はポール・クローデル。あの彫刻家カミーユ・クローデルの弟だ。カミーユ・クローデルについては以前の日記にも書いたが、弟のポールは外交官にして文筆家。外交官としては1921年から1927年まで駐日大使として日本に滞在している。『スカラムーシュ』は2台ピアノの曲としてはメジャーな曲で、楽しい曲調とリズミックさに魅力があるので練習に挑む人が多いが、あのサンバのリズムというのは日本人にとって致命的に苦手なリズムらしく、譜面どおり弾けてもちっともおもしろくない音楽になることが多い、日本人にとっては難曲だ。