第1菜園~養分と生長と土と気候、現時点の総括。
面倒になったら読み飛ばし可! 菜園で有機栽培専用肥料を使って育てているトウモロコシや豆たち。肥料の量を抑えたせいか、初期生育は少し遅めだと思っていたのに雨の攻撃で水はけの良くない部分はもう黄色信号となっている。(プランBを発動)同じ品種の植物でも、化学肥料系統(とある実家は化学肥料+有機肥料の混用を使っている)を使ったほうが確かに生育は良い。こっちは化学肥料系統を施した別区画。現時点では2倍以上の生長差が出ている。仮に土力(ちりょく=土に含まれる栄養分と保持能力や物理的構造特性)が同じとした場合、表示されている成分表によると…同じ重量に含まれる肥料成分N・P・K=窒素・燐酸・加里の含有量が今回使った有機専用肥料に比べ化学肥料系は2~3倍多かったのだから差が出て当然といえば当然ですね。肥料分だけで考えると有機栽培専用肥料は通常肥料の2~3倍施用しなくてはならない計算になり、コストがそれだけ膨らむ。これは数字だけの単純計算なので堆肥や有機物の投入、VA菌など土壌生物の活性化を促す方策を取れば、よりすくない肥料でも効率的に植物は生長できる…ハズである。多様な植物を育てることにより栽培期間中の除草剤、殺菌・殺虫剤は使わなくても今のところ問題なく育っている。マイマイガの幼虫には少し悩まされているけれど。オーガニックや慣行栽培というもの全部に疑問があるので自分で確かめている試験栽培でもあるので新しい発見は常にあるなと感じます。菜園に水がたまったときに、湿害に強い植物、弱い植物がはっきりした。 ビート、ビーツ、トウモロコシ、豆は致命的なダメージを受ける。アブラナ科の植物は意外と強い、セルリアックもそこそこ大丈夫。同じ豆でもツル性のものは多少強い。(ただし、つる性の豆は自家採種を続けているものが多いのでそういった対湿害の特性のモノが残っていったのかもしれない。感想でも湿害でも、肥料がなくても枯れてしまったり、取れる量が著しく少なくなったりはしない。経験として) 根本的にこの第1菜園は土地の力が足りないと考えているので部分によっては化学肥料も補助的に使ったりもしている。今年の秋には堆肥を多めに投入したり(牛より馬堆肥を確保したい)、麦わらを入れたりしておきたい=有機物の投入。また排水路の確保とそこに通じる排水経路の獲得(サブソイラetc)などやれることはたくさんありそうだ。同じ有機栽培用肥料を使っても、うん十年ぶりに開墾し直した畑は比較的順調に生育が進んでいる(カボチャやズッキーニもそうです)ことを考えると、人為的に管理されていない自然のチカラには感動します。開墾畑はこのバランスを壊さないように使えるかが、ポイントになりそうです 育てるのも売るのも買うのも持続していけるモデルを描かないといけないなと考えます。 秋の総括に続く。