『大谷翔平 挑戦』(岩手日報社)より~佐々木洋、栗山英樹、指導者としての葛藤
大谷翔平のメジャー挑戦が始まりました。まだ10試合に過ぎませんが、これまでの成績は特筆ものです。【投手成績】2試合(13回)2勝0敗【打者成績】8試合30打数11安打、打率.367、本塁打3、打点11。いやはやイジョーというか、何というか・・・。メジャーでもこれだけ活躍できる選手だったのですねぇ。いま『大谷翔平 挑戦』(岩手日報社)という書籍を読んでいます。中には「翔平を語る 栗山英樹監督×佐々木洋監督」という対談記事があって、これがとても面白かった。まだ発売中で詳しく書けませんが、佐々木監督は大谷のメジャー宣言時から栗山監督と出会うまで打者としての可能性を捨てていた」と反省とともに当時の心情を吐露していました。大谷が花巻東3年時に宣言したメジャー挑戦は、当時様々な論議を呼びました。「160kmは魅力、投手で行くべきだ」といった意見がある一方で「いやいや、打球を飛ばすパワーはメジャーでも通用する、打者で行くべきだ」という主張もありました。が、いずれにせよ二刀流といった発想は少なく、投打どちらかを限定的に捉えることが多かったように思います。もし、これまでの指導者が大谷の半分の可能性を否定していたら、今の大谷の活躍はありませんでした。大選手を育成するということ、これは指導者にとっても失敗の許されない大仕事なんだと、そんなことを思わずにはいられませんでした。(写真1)書籍『大谷翔平 挑戦』(岩手日報社)(写真2・3)TBS『サンデーモーニング』より