天使に見捨てられた夜・桐野夏生
☆天使に見捨てられた夜・桐野夏生(Natuo Klrino)・講談社、1994年6月30日、第一刷発行・私立探偵・村野ミロシリーズ2★桐野夏生昭和26年、東京都出身。成蹊大学法学部卒。会社員を経てフリーのライターになる。1993年、「顔に降りかかる雨」で第39回江戸川乱歩賞を受賞。女流ハードボイルドの騎手として注目されている。( カバーの「著者紹介」より )♣︎村野ミロ職業=私立探偵。父(村野善三)の後を継ぎ、村野善三調査探偵事務所経営。♣︎一色リナ=本名:岩崎雪江アパートに不思議な丸い土の玉「雨の化石」を残して失踪。♣︎渡辺道草舎=フェミニズム系の小さな出版社を経営。人権を考える会を主宰。村野ミロに、一色リナの捜索を依頼。当初の目的は、レナに原告として訴えさせようというのが目的。期間は二週間。スポンサー(八田牧子)が付いたことで、調査の継続依頼が有るも、捜索の目的は微妙に方針転換。ミロの留守中、留守電に「レナに会いに行く」と言うメッセージに続き「重大なことが分かった・・・これからそちらに行く」と言うメッセージを残したまま、ビルの屋上から転落死。♣︎友部秋彦ミロの隣人。ホモバー「ナイトフライ」経営。♣︎多和田父と長く仕事をして来た信用のおける人物、「・・・・の人権を考える会」の顧問。♣︎矢代クリエイト映像=代表取締役♣︎富永洋平(トミー)=元ボーカリスト兼シンガーソングライター、レナの実の父親、ホテルの駐車場内で縊死。本人の遺言で棺に「雨の化石」入れられていた♣︎八田牧子(旧姓、鳴滝)大学卒業後、八田建設二代目社長、八田春伸と結婚。フランス王立菓子アカデミーに留学。自宅でケーキ教室を開く。14才の時、富永の子レナを出産。当時、鳴滝家のお手伝いをしていた山川寿恵子の子として届けさせる。★村野ミロシリーズ( ★既読 )・顔に降りかかる雨(1993年9月 講談社 / 1996年7月 講談社文庫):第39回江戸川乱歩賞★天使に見捨てられた夜(1994年6月 講談社 / 1997年6月 講談社文庫)・水の眠り灰の夢(1995年10月 文藝春秋 / 1998年10月 文春文庫)・ローズガーデン(2000年6月 講談社 / 2003年6月 講談社文庫)・収録作品:ローズガーデン / 漂う魂 / 独りにしないで / 愛のトンネル・ダーク(2002年10月 講談社 / 2006年4月 講談社文庫【上・下】)