虐待 昨日のつづき #3
言葉の虐待は 肉体的な虐待と比べると 外的な傷がないだけ発見するのがむずかしくなります。特に小さい子供たちが 親から虐待を受けている場合 心の傷は一生残ります。 言葉の虐待をしている親、あるいは兄弟,祖父母、親戚たちは 自分たちが 子供達を虐待をしているという自覚が ほとんどありません。 しつけと称することがほとんどですが 実際は 自分より弱いものに 自分のフラストレーションをぶつけているだけなのです。これは しつけではありません。 小さい子供は 何の理由で 怒鳴られたり、ぶたれたりするかは はっきりとはわかりませんが「 自分は 何か悪い事をしたのだろう 」と思ってしまうことが多々あります。 そのうちに 「 悪いことをしたに違いない 」にかわっていくこともあります。自分は悪い子なんだ、と 思うようにもなります。 そうなりますと自分にたいする自信というものが育ちません。 自分は悪い子だから、あるいは 能力がないから どうしようもない、というような理由を考え 喫煙、飲酒を始めたり、ドラッグの道へはいっていくケースは極めて多いのです。 また 同じような環境にある子たちとつるむようにもなります。言葉の暴力を受けていることを 学校で先生が気がつくことはほとんどありませんし 子供のほうから 先生に相談することもありません。でも 子供達の心の傷は 少しずつ深く、広くなっていっています。とにかく 子供達は しゃべらないのです。教師たちの毎日は 想像以上に忙しいので なかなか 子供達の「 心のケア 」までできないのが現実ですし また その知識も深くありません。 ですから スクールカウンセリングというのは大事なことなのです。子供達の心のなかを リリースさせることが 第一歩。これが なかなかの大仕事なのです。しゃべらない子にどうやってしゃべらせるか ?どういう問題を抱えているのか ? カウンセラーにとっても 大きなチャレンジです。