都道府県会館のお楽しみ
こんにちは、TOSです今回は東京事務所のウインドゥディスプレイのお話を全国の都道府県の東京事務所が入居する「都道府県会館」には、各事務所の入り口にウインドゥディスプレイが設置されています。ここには自然・歴史・文化・産物など、郷土の“とっておき”が定期的に模様替えしながら展示されていて、館内をぐるぐる巡るのは都道府県会館の隠れた楽しみ方かも滋賀県東京事務所も、9月6日から「日野町:祭歳時記」をテーマに展示を一新しました「日野祭」「南山王祭」「日野ひなまつり紀行」の3つの“祭”を模型やパネルで紹介していますここで日野町について少しおさらいを・・・日野町は、琵琶湖の南東部、三重県境に連なる鈴鹿山系の西麓に位置する約23千人の町。標高1,100mの霊峰・綿向山を東に望み、春には天然記念物「ほんしゃくなげ」が咲き誇る豊かな自然が自慢のまち室町時代に蒲生氏の城下町となり、以来同氏が400年以上この地を治めました。その中で今も日野の人々に親しまれているのが氏郷公(1556-1595)。楽市楽座を開くなど商工業の保護・育成につとめ、その後松阪12万石、会津92万石の藩主となる戦国の名将です。また江戸時代、全国各地へ漆器や薬の行商を行った日野出身の商人(近江日野商人)は近江商人の隆盛の基礎を築いたことでも有名ですさて、ディスプレイの祭歳時記で紹介するまず最初のお祭りは『ひなまつり紀行』。2月初旬から3月上旬までの1ヶ月、おだやかなたたずまいの街道沿いの家々には、板塀をくり抜いた日野独特の“桟敷窓(さじきまど)”越しに、雛人形が飾られます。江戸時代から現代までお家によって時代も様々。梅の香りとともに華やかでほほえましいお雛さまとの出会いに春の兆しを感じるのです次に紹介するお祭り『南山王祭』は日枝神社、通称南山王さんの春まつり。毎年4月4日に行われます。祭り当日には竹を細く割って竹ひごを作り、そこへ白やピンクの紙の花を飾り付けた日野地方特有の「ほいのぼり」と呼ばれる“のぼり”が奉納されます。境内に林立する「ほいのぼり」の下で、氏子達がお酒をくみかわし春を謳歌するのです最後に紹介するのが『日野祭』。馬見岡綿向神社の春の例祭で、800年以上の歴史を持つ日野で最も大きな祭礼です。毎年5月2日、3日に行われますが、2日の宵宮は、夕暮れより各町内の山倉から曳山が引き出され、提灯が灯り、祭ばやしが鳴り響くと祭ムードも一段と盛り上がります。本宮の3日には十数基の曳山が神社境内に並びますが、その光景は壮観の一言です都道府県会館を彩るウインドゥディスプレイに込められた郷土のとっておき一度お立ち寄りになりませんか