禁じられた楽園(恩田陸)
恩田陸の「禁じられた楽園」(2004)を読んだ。この作品を読んだのは,「三月は深き紅の淵を」の第2章「出雲夜想曲」の中で,バーにかかった烏山響一の絵を朱音が嫌う場面があったから。作品間に特に強いリンクがあるわけではないが,烏山響一が「とんでもない奴」であることはよくわかった(笑)映画の美術担当として名をなしている響一が,再入学した大学で同じ講義をとる平口捷,バーでアルバイトをしながら造形美術を目指す美大生の律子,友人の黒瀬淳の行方を捜す星野和繁と淳の婚約者の久野夏見,烏山家を追う新聞記者の橘などを「ある世界」に引きずり込もうとするのを,捷の姉香織が連れ戻すという話。「不思議」や「悪意」がいっぱい出てくるのはいいんだけれど,最後は唐突に何となく「愛が勝つ」みたいになっていて落ち着かなかった(笑)恩田陸の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (恩田陸)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 読書 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス禁じられた楽園 恩田陸記事関連のオススメ日記日々のあぶく(kiyu25さん) No Story, No Life(pear_pictureさん)