世界らん展日本大賞2015に行く の巻
今日は東京ドームで毎年行われる「世界らん展日本大賞」に行ってきた。このらん展には平成元年、平成3~13年、17年、19年~26年に行っていて、このブログで紹介するのも毎年恒例(笑)となっている。改めて考えてみると、行った年をよくぞ覚えているものだと思う(笑)。で、毎度毎度くどいほど書いていることだが(笑)、このらん展に出向く目的はショッピングである。 で、今回も会場に着くや否や、お約束通り展示物には目もくれずに即売場へ直行。これもくどいほど書いていることだが(笑)、私は目が肥えているため、よほどのものでない限り購買意欲が湧かない。今回買った洋蘭は、あらかじめとある業者に予約していたカトレア原種1株のみである。あとは、中国クマガイソウと台湾クマガイソウの苗を一鉢ずつ買った。 ただ、今まで薄々感じていたのだが、景気の影響なのかランの業者が年々減っている感があり、特に今年はそれを強く感じた。そして、ランの業者が減った分、ランとは全く関係のない物品販売の業者が増えていた。これも時代の流れだから致し方ないのだろう。よくよく考えれば、このブログで世界らん展日本大賞のことを紹介するのはこれで9回目となる。というわけで、過去に紹介した画像を並べて、その移り変わりの様子を改めて見てみたいと思う。題して、「写真で見る『世界らん展日本大賞』の軌跡」、ナンチャッテ☆ これはブログ初登場時の2007年、平成19年の初日の様子だ。押すな押すなの大盛況である。「黒山の人だかり」とは、まさにこのことを言う。画像が粗いのは、当時使っていたデジカメの性能と、画像編集ソフトの影響である。以下、特に断り書きのない限りは、一般公開初日に撮影した画像である。総来場者数は434,216人。 これは2008年、平成20年のもの。やはり多くの人でごった返している。総来場者数は417,283人。 こちらは平成2009年、平成21年のもの。その前年の暮れにデジカメを買い替え、現在までそれを使っている。ただ、相変わらず画像が粗いのは、やはり当時の画像編集ソフトで画像を縮小したときの影響である。総来場者数は390,322人で、1991年(平成3年)の初回以来、入場者数は40万人台で推移していたが、40万人を割ったのはこの年が初めて。 で、これが2010年、平成22年に撮影したもの。確か、この頃から画像を縮小するフリーソフトを使い始めたと記憶しており、画質が向上している。この時も多くの人であふれかえっていて大盛況であったかのように見える。しかし、総来場者数は203,364人と、その2年前に比べて一気に半分以下に落ち込んだ。 これは2011年、平成23年の様子。この年も大盛況であるかのように見えるが、2007年の画像に比べると、人が減っているように見える。そして、総来場者数は20万人を割り込み、197,279人となった。 こちらは2012年、平成24年である。この年は、一般公開初日の前夜に行われる「内覧会」に行った。一般公開の時に比べて人が少なく、ゆったりと観覧できた。この年の総来場者数はさらに減り、183,114人であった。 これは2013年、平成25年。この年の入場者数は、ネット上の情報では確認できなかったのだが、おそらく前年を割っていると思われる。 これは昨年の2014年、平成26年のもの。この年に限っては、開催初日に首都圏では稀に見る大雪に見舞われたのと、他の所用があったために、最終日に行った。画質が違うのは、うかつにもデジカメを忘れてしまい(笑)、スマホで撮影したためである。総来場者数は過去最低の139,584人で、もともと入場者数の減少傾向が続いていたところに、初日を含む週末に大雪が降ったのが痛かった。 そして、お待ちかねの今年の初日の様子。初日ということもあって多くの人が来場していたのだが、2007年の画像に比べると、明らかに人が減っている。ただ、客側としては、人が少ない方が即売場をゆっくり見て回れるのでありがたいのだが、ランの出店業者まで減っているので(笑)、ちょっと物足りない感じがなくもなかった。 こうして画像を並べてみただけでも、年々入場者数が減っているのが良く分かる。ちなみに、入場者数が過去最高だったのは2002年(平成14年)の471,043人である。ただし、この年は私はこのらん展には行っていない。で、このブログに初登場時の2007年(平成19年)は434,216人だったので、まだピーク時に近い入りだったことになる。ところが、2009年(平成21年)に40万人台を割ったのを皮切りに一気に減少の一途をたどり、昨年は過去最低の139,584人になってしまった。ということは、このブログは、世界らん展の入場者数がおよそピークだった頃から最低に落ち込むまでを、画像で一挙に公開した貴重なブログと言えよう。あ、そうでもないって(笑)? さて、今回このらん展に行ってみて改めて思ったのは、今後いつまでらん展が続くのかという心配が現実味を帯びてきたこと。もちろん、開催が続く限りは都合を付けて行くつもりだし、ブログでも宣伝するつもりだ。それにしても、私は本当にいい時代を体験できたと思う。1989年(平成元年)に「世界らん展日本大賞」の前身である「Japan Prize 蘭 International Orchid Show'89」も体験できたし、「世界らん展~」になってからもほぼ毎回行き、らん展が一番活気があった時代も体験している。もしも世界らん展がなくなっても、また違った形で大規模ラン展が開催されることを期待したい。