スマトラオオコンニャクは今?
長らくこのブログではご無沙汰しているスマトラオオコンニャク。前回登場したのは今から約4年半前の2011年1月9日のこと。当時は神奈川県秦野市在住で、2号、3号、4号と称する3株のスマトラオオコンニャクを育てていて、たまたま休眠期に入った2号の塊茎を、耐寒テストしてみたいという主旨のことを書いた。で、その結果なのだが、早くもその2か月後の3月11日に結果が判明してしまった。3月11日? そう、あの震災の日だ。 震災のわずか1か月半前に茨城県水戸市に転勤したのだが、スマトラオオコンニャク2号の塊茎は鉢に植えて本棚の中に置いておいた。ところが地震で本棚の中身が床に散乱し、もちろん鉢も落下してそこには腐った塊茎が転がっていたのだった。というわけで、スマトラオオコンニャクはある程度の温度がないと越冬できないことが分かった。 一方、3号と4号は洋蘭のために借りている貸温室に入れていたので無事に越冬したわけだが、震災直後の千葉県成田市への転勤、さらにその2年後には神奈川県の元の職場への転勤が続き、なにかと慌ただしい生活をしていた。そして、スマトラオオコンニャク3号と4号はますます大きく成長し、貸温室に収まりきらなくなったため、昨年の冬にそのどちらか一方を自宅室内で無加温で越冬させてみることにした。ちなみに、しばらく慌ただしい生活が続いたため、この頃にはどちらが3号なのか4号なのか分からなくなっていた(笑)。ところがこちらも越冬に失敗、残るはたった1株だけになってしまった。 1株になったとはいえ、かなり図体は大きくなっており、貸温室に入れると他のランが日陰になってしまうため、自宅室内にビニールハウスを置いてその中で越冬させることにした。上の画像が今年の2月11日の姿だが、最低温度設定を13度にして越冬に成功した。ということは、スマトラオオコンニャクは最低温度が少なくとも13度は必要だということになる。 その自宅での越冬に成功したスマトラオオコンニャクも5月には休眠期を迎え、5月10日には植え替えを行った。それにしても、スマトラオオコンニャクの生育サイクルは、いつが生育期でいつが休眠期なのか、未だに良く分からない(笑)。 これが現在の塊茎の様子。だいたい、食用に売られているコンニャク芋の3年子に近い大きさだ。ただ、ここ2,3年はまともに世話をしていなかったたのだが、本来ならもっと大きくなっているはずである。とは言っても、個人宅でどこまで大きくできるのか、また、果たして開花に成功するのか、本当に自宅で育てられなくなったらどうするべきかなど、いろいろと心配事はあるが(笑)、スマトラオオコンニャクの栽培はこれからも続く。