太陽フレア
太陽は燃えています。しかも時々爆発します。『ノウイング』という映画では、この太陽爆発の影響で人類滅亡というシナリオでした。太陽表面で起きる大爆発のことを太陽フレアと呼んでいて、その規模は水爆の1億個分とかいう、もう全然想像を絶する破壊力。太陽からしたらちょっとしたクシャミみたいなものかもしれませんが、近隣の惑星や衛星はたまったもんじゃありません。太陽と地球は1億5千万キロほど離れているとはいえ、それだけの規模の爆発が起こったらいろんなものが飛んでくるんですね。爆発のレベルはX線の強度で測っていて、A, B, C, M, Xの5等級に分類されているそうです。等級が一つ上がるごとに10倍になってXが一番強く、今回の太陽フレアはその一番大きいXクラスなんだとか。しかも2回も爆発してます。1回目が日本時間2017年9月6日17時50分、2回目が20時53分で2回目の方が2006年以来の大きさだそうです。AからC級くらいの爆発は日常茶飯事的に起こってるそうなんですが、なんで突然今回のようなでっかい爆発が起きたんでしょう。太陽フレアは黒点活動と関係していると言われています。約11年周期で極大と極小を繰り返す黒点数。毎日辛抱強く数えてる方がいらっしゃるんですね。黒点がたくさんできる活動期にフレアもその近くでたくさんできることが知られていますが、今はどっちかというと極小期に近いはず。しかも今周期は近年稀に見る黒点の少なさです。中世にあったプチ氷河期の再来かと唱える科学者もいたりします。黒点少ないのになぜこのでかい爆発?爆発が起こるとまずそれがピカっと光って観測されます。光の速度で地球まで約8分なので、爆発が起こって8分後にまず起こったことがわかるわけです。次にやってくるのが荷電粒子。軽いやつから吹っ飛んでくる感じで数分から数日かけて地球に到達。向きが結構重要なんですよね。太陽が地球に向かってクシャミしたとすると、思いっきりツバかぶりそうですもんね。するなら反対向いてやってほしい。地球はまだ磁場や大気のバリアで守られているので電波障害とかオーロラ現象くらいで済んでますが、宇宙空間に浮かんでる衛星やスペースステーションなどはもろこの太陽風を被ります。MOONKIGHT MILEというアニメでも観測史上最大級の太陽フレアを宇宙空間でどう迎え撃つかというのがありましたが、想像したくない恐ろしさですね。超スピードで飛んでくる微粒子で宇宙船も宇宙服ももちろん人体も蜂の巣状態ですよ。ニュースではかなり緯度の低いところでもオーロラが見えるとか、GPSが数メートルずれるとか、比較的平和な報道がされてます。磁気嵐のせいで過去の誰かと通信できてしまうSF映画もあったなあ。太陽フレアの影響、皆さんは何かありましたか?