キングスマン
ロンドンにある老舗の高級テーラー。そこに世界の危機を救うシークレット・サービス『キングスマン』の基地があります。隠し部屋にはスパイ道具がびっしり、試着室には隠しボタンがあって地下深くの施設へと繋がっていました。スパイ映画は大好きですが、この映画は私の中では007を超えてます。17年前、エグジーがまだ赤ん坊だった頃、彼の父親は中東にいて仲間の命を救うために命を落とします。訃報を知らせにきたハリーが、何か困ったことがあったらなんでも相談にのるからといって置いていったメダル。そこにはある秘密結社の電話番号が彫ってありました。頭もよく身体能力抜群だったエグジー。海兵隊をやめて母親が連れ込んだ近所のチンピラと問題を起こしつつ自堕落な暮らしをしていましたが、警察沙汰になってその得体の知れない組織に電話をかけてみるんです。『Oxford, not brogue.』これが合言葉で、あっさり釈放されました。この組織には不可能などないということでしょうか。キングスマンのメンバーはアーサー王と円卓の騎士になぞられた生え抜きのエージェント集団です。あるミッションに潜入していたラーンスロットが亡くなり、一人補充することになって、エグジーもその候補生となります。その試験がとんでもなく命がけで、まるでナルトの中忍試験みたいでした。寝ている時にいきなり部屋に水があふれて溺れそうになったり、パラシュートなしでスカイダイビングさせられたり、地下鉄の線路に縛り付けられたり。命がいくつあっても足りないくらいです。エグジーは最後まで生き残れるのか見ものです。一方、ラースロットを殺害した組織を調べていると、そこに巨大な陰謀が絡んでいることが浮き彫りになってきました。地球温暖化を止めるためには、それを加速させている人間を減らすしかないと考える億万長者バレンタインの仕業です。無料のSIMをばらまいて特殊な周波数を流し、人々が殺し合うように仕向けます。果たしてキングスマンはこの大量虐殺を止めることができるでしょうか。『キングスマン』(Kingsman: The Secret Service)は、2014年のイギリス/アメリカ映画。マシュー・ヴォーン監督作品です。原作はキック・アスのマーク・ミラーとデイヴ・ギボンズのコミックです。ハリー役は英国王のスピーチでアカデミー主演男優賞受賞のコリン・ファースなんですが、テーラーですから、スーツ姿もとってもオシャレなんですよ。とんでもないアクションの連発で瞬きも出来ず目が乾きました。合言葉になっていた言葉『ブローグでなく、オックスフォードで』の意味も後で分かります。久しぶりに2回見て、さらにもう一度見たいと思う映画でした。最高にスリリングでエレガント、そしてユーモアに溢れています。ちょっと刺激が強いかもしれないので血を見たくない人はやめた方がいいかも。スパイ映画大好きな人にはお勧めです。迫力満点の映画を見よう!