バッサーノ遠征記(その8)
<ムラーノ島>私はガラス工芸品が大好きです。ダンス競技会で頂いたトロフィーもガラス製のものだけ飾っているんですよ。(他は箱詰めのままです)でもいいものはお値段も相当いいのでとても買えなくて、大抵は鑑賞するだけ。そんな私が今回の旅で自分のために一つだけ思い出に残るガラス製品を買ってきました。それがこちら。左は比較のために置いた本物の卵、一つ20円。右がムラーノガラスの卵、一ついくらでしょうか。(答えは最後に)記念にこれを作成されたガラス職人さんマエストロと一緒に写真を撮って頂いたんです。いままで何度かヴェネチアン・グラスを見る機会がありました。箱根ガラスの森美術館や京都のヴェネツィア展、小樽のヴェネチア美術館などなど。興味ある方はご存知と思いますが、金魚の上に泡みたいに浮かんでいるムラーノ島は世界的に知られたヴェネチアン・グラスの生産地です。生きている間に是非一度行ってみたい所の一つがここでした。富山駅前もガラス作品の展示で街中が美術館になってましたが、ここムラーノは島全体がそうなっているガラスの宝島です。2014年2月10日(月)、朝から期待に胸をパンパンに膨らまして水上バスに乗り込みます。水上バスは1回7ユーロですが、この日は12時間乗り放題券を18ユーロで買っていました。それだけあればゆっくり島にいられるでしょ。ずっと行きたかった割には何の下調べもなく行ってしまったので、右も左もガラス製品の店が建ち並ぶ街のどこから見ていいのか、とりあえず手当たり次第入ってみることにしました。もうこれはガラス製品というより芸術作品ですね。見とれているとイタリアン・スーツでバッチリ決めた店員さんが近付いて来て、ニコヤカに対応してくれます。何カ国語もしゃべれるみたいです。『日本の方ですか?クロネコで郵送できますので、お気に入りの作品がありましたらおっしゃって下さい。』お気に入りっていう意味では山ほどありますけど、ホイホイお買い上げする訳にはいきませんわね。一つ一つが給料何ヶ月分くらいのお値段ですから。歩き回っているうちにお昼になってしまいました。教会の鐘が鳴っています。地元の方達がどんどん吸い込まれて行くレストランを島の中程の住宅街に発見。つられて入ってみました。お客さん、全員男性。観光客は私達だけの様子です。私はリゾットを頂いたんですがビックリするくらい美味しかったです。壁には島のガラス職人たちの写真が並んでいました。お腹一杯になって外に出ると下校途中の小学生とすれ違いました。『お父さんはガラス職人です。お母さんは看護婦です。ボクの将来の夢はサッカー選手になることです。』大将が小学生になりきって言います。たしかにそんな小学生、この島に一人はいると思う。ガラス博物館があるらしいから行ってみようと歩いている時、一件の店に立ち寄って『卵』を見つけました。コロンブスの卵みたいですよね。とってもきれい。『MADE IN MURANO, ITALY』50ユーロ(7000円)でした。街中が美しいガラスで満たされていて既に目がキラキラに慣れてしまったせいか、ガラス博物館の方はイマイチ感動が薄かったです。1世紀から既にガラス製品てあったんだなあとか、よくそんな昔のガラスが壊れずに残ってるなあとか、そういった感動くらいでしょうか。島には4時間くらいいたと思います。まだまだ見切ったとはとてもいえませんが歩き回って疲れて来たので別の島に行ってみることにしました。楽天でもヴェネチア・ガラス売ってます。よかったらこちらも覗いてみて下さいね。 ガラス大好き(つづく)美しい伝統と技 ベネチアングラス福袋/ネックレス/ブレスレット/チョーカー/ベネチアンガラス/...価格:8,400円(税込、送料込)