バビロン
何が善で何が悪なのか。野﨑まど原作の小説をアニメ化した全12話、考えさせられる内容でした。ヨハネの黙示録に出てくる大淫婦バビロンが現代に存在して、彼女が乗る7つの首の獣がG7の首脳たちを象徴するかのようです。『自殺』という非常にデリケートな問題に切り込んでいました。発端は東京地検特捜部が製薬会社から押収した捜査資料でした。検事の正崎善(せいざき ぜん)たちは、その中に血痕や毛髪とともに折り込まれていた大量の『F』という文字を発見します。作成した因幡准教授は自宅で不可解な死を遂げていました。その頃、東京西部に『新域』という名の実験都市が新設され、初代域長の選挙が行われようとしていました。因幡の事件を調べるうちに、選挙に出馬中の議員秘書が稲葉のもとに出入りしていたことが判明。その秘書こそが、現代の大淫婦バビロン曲世愛(まがせ あい)でした。彼女は別人のように変装し、容姿の魅力だけでなく、声だけでも人を自殺に追い込む不思議な能力を持っていたんです。選挙で新域長に選ばれた齋開化(いつき かいか)は、彼女の能力を利用し、自殺を法的に容認する『自殺法』を成立させます。この法律は世界に広がりを見せ、自殺法を議論するための『G7サミット』が開催されることに。アメリカ大統領はじめ、各国首脳たちはどう考えるのか。FBIに転職した正崎善は、曲世愛の毒牙を逃れることができるのか。アニメ各話の冒頭に以下のような注意書きがありました。番組はフィクションであり、登場する人物、場所、団体、および法律等は実際のものとは関係ありません。また、特定の思想、信条を肯定・否定する内容ではありません。この作品には一部刺激的な表現が含まれます。児童および青少年の視聴には十分ご注意ください。公式サイトはこちらです。