もっとやれば、もっとできる
イギリスの作家・批評家ウィリアム・ヘイズリット(1778~1830)の言葉です。絵も上手だったようで、26歳くらいまでは肖像画家として生きていこうとしていた様子。英文学にご興味ある方ならご存知かもしれませんが、チャールズ・ラムと親交があり、彼の肖像画も描いています。The more we do, the more we can do. もっとやれば、もっとできる希望を与えてくれる言葉ですね。勉強やスポーツなど、持って生まれた才能や環境ではなく、努力によって伸びていくのが実感できるものは多いです。競技ダンスも練習してどんどん成績が上がっていくと最高に楽しいですよね。ずっと同じペースで、やればやった分だけの成果が出るかというと、そう簡単ではありません。必ず壁というか、トンネルというか、言い方はいろいろあると思いますが、成果が思ったように出なくなる時があります。上に行けば行くほど、みんな同じように頑張ってる人ばっかりになるんですから、上昇ペースが落ちるのは当然と言えば当然です。大切なのは『もっとやれば、もっとできる。』を信じることですね。ただ量を増やすだけでなく、考えることも重要です。壁に突撃を繰り返すだけでは越えられない場合が多いですから。500mの山を登るのと3000m級の山を登るのでは装備は違いますよね。ダンス競技でも数字級からD級になるのと、D級からB級になるので同じ練習内容でいいはずがありません。さらにA級を目指す皆さん、そしてA級の中でも準決・決勝レベルを目指す皆さんにはクリアしなければならない課題がたくさんあるはずです。例えば5種目連続で踊り切るスタミナが不足していると感じたらそれをクリアする練習が必要です。カップルの長所を活かし切れてないと感じたら、もっといい振り付けをしてくれる先生を探すのもいいでしょう。闇雲に練習量を増やしても、やっただけの成果が得られるとは限らないんですね。『もっとやれば、もっとできる。』は、限界を決めないという意味です。年だからとか、どこか具合が悪いからとか、私もそうですが、何かしら理由をつけて楽な方へ〜楽な方へ〜と流れていくんですよ。でも今やらないと、もっと年をとって行くわけです。何かの事情で本当に踊れなくなる日が突然来るかもしれませんし、それは明日かもしれません。『死ぬほどキツイ』とか口にすることありますが、そう簡単に死にませんから大丈夫です。持病がある方は無理しないでくださいよ。工夫しながら、さらに突き進んで、成果を出していきましょう。きっとあなたも、もっとやれば、もっとできる!