2018年「足るを知る」
2018年「足るを知る」今年は、特に前半が、心がしんどい年だった。これといった理由はなかったが、なぜか気持ちがドーンと落ち込むことが多く、私が潜在的に抱えている自殺願望がむくむくと顔を覗かせた年でもあった。その後のありえない暑さと、こちら関西を相次いで襲った自然災害がそれらをさらに加速させ、外出を躊躇う日々。母との関係も溝は深まる一方で、実際殺したくなるほどに怒りを覚えることもあり、大きく息をして自分を落ち着かせ、感情を押し殺し、小説の世界へ逃げ込んで現実から目を逸らす日々を過ごした。私は、父の気持ちが手に取るようにわかった。ロボットの様を装って、萎縮する暮らし。だが、こうやっていつまでもこの家に住まわせてもらい、毎日温かいご飯を食べられるのは紛れもなく母のおかげなので、文句なぞ言える資格は私にはない。一方で、後半になって2018年をよくよく振り返ってみると、月経が整い、あれだけ暑かったのに夏に痩せなかったと考えると、いえいえ大いに躍進したじゃないかとその一語に尽きるような気がする。発病後、ぐんぐんと手に取るように心身が回復していたので、もしかすると停滞しているように感じたのかもしれない。主治医も、予防治療のことなぞまったく言わなくなったし、実際に今年も再発などなく、至って体調は順調だった。冷静になって2018年に思いを馳せると、平成の終わりと共に私も病気とさようならなのかと、そんなようにも思う。停滞ではなく、もちろん後退でもなく、やっぱり躍進だったのだ。現状に目を向けると、私は十分自分を維持できていたし、我ながらちゃんと努力もしたと思う。今年は「足るを知る」一年だった。特に何をするでもない、来年もこの調子でいいんだよ、私、と言ってあげたい。