第百十一回「私、社会復帰できますか?」
第百十一回「私、社会復帰できますか?」3月、父の16回目の命日を迎え、突然漠とした不安感に襲われた。あれよあれよという間にまぁまぁ結構な年齢に差し掛かり、母は年々歳を重ねてゆく。いつ何時、という場合は常々考えてはいるが、これからますます現実味を帯びてゆくだろう。それなのに、仕事もせずに、私は一体今後どうするつもりなのだろうか。今まであまり将来のことに関して不安は感じなかったのだが、なぜか、今になって、40歳という年齢がそう遠い未来ではないと迫りつつあることを実感し始めた今になって、芽生えてきたらしい。発病してからまもなく11年。ありがたいとことに再発という再発はなく、身体は年々元気になり、いろいろな意味で強くなったとは思う。ただ、致命的な「社会性」に欠けていることはどうすることもできず、それが目下現実なのである。それをわかった上でこれからの生きる道を考えなければならないが、そこがずっとわからずにいる。私はどうやって生きていくのが一番いいのか、誰か教えてほしい。(2018.4.4. 10:30)