モノの値段が急騰!いまさら聞けないかんたん経済学とマクロビの関係 その1
モノの値段が急激に上がっています。ガソリンも、食べ物も、ガスや電気も・・・長い間デフレでモノの値段が下がっていた日本。こんなに急激にモノの値段が上がるなんて、想像もしなかった人も多かったと思います。何が起こったのでしょうか。「値段が上がっているのはわかるけど、なぜなのかはなんかよくわからない」そう思っている方も多いのではないでしょうか。そこで、食べ物の問題にもかかわってくる経済について、なるべくやさしく簡単に書いてみたいと思います。-------------------------------------------------------------------あらゆるものの原料である原油や穀物などの値段が上がっています。なぜなのでしょう。たくさんの原因がありますが、一つ目は、需要が増えているから。私たちが使っているものはもちろんのこと、今は新興国と呼ばれる、たとえば中国やブラジル、ロシアやインドなどどんどん成長している国がどんどん必要としていること。これは、一番わかりやすいですよね二つ目は、実はエコロジーがかかわっています。今石油に代わる原料として注目されている、バイオエタノール。トウモロコシや、サトウキビから作られます。石油は、いつか無くなってしまうもの。でも、トウモロコシやサトウキビは作物ですから、作物が育つ限りとることができる、いわば半永久的な原料。植物であるため、酸素も作る、いわば地球にやさしい燃料として、注目されています。ところが、そのためにトウモロコシやサトウキビが値上がりしてしまった。さらに、関係のないオレンジや大豆も値上がりしてしまった。なぜなのでしょう。バイオエタノールは、特にアメリカやブラジルで盛んなのですが、国をあげて取り組んでいます。つまり、トウモロコシやサトウキビは国に補償された作物ともいえます。また、値段がどんどん上がっているのですから、オレンジや大豆を作っている農家も、トウモロコシやサトウキビを作ったほうが儲かることに気が付いてしまった。そこで、こぞってトウモロコシやサトウキビを作る農家に鞍替えしてしまった。そのため、バイオエタノールとは関係ない作物まで高騰してしまったのです。3つ目は、経済上の問題。サブプライム問題、というのは耳にされたことはあるのではないのでしょうか。アメリカの、信用力の低い人に貸していた債務が焦げ付いて、アメリカドルの価値が下がってしまいました。そのため、今までアメリカをはじめ、金融商品等に投じられていたお金が、モノの市場に流れ込んできてしまった。原油や小麦、トウモロコシなども、株のように市場で取り引きされています。モノというのは本当は実際必要な人が買うものなのに、必要のない人たちまで「今後もの値段は上がりそうだ」と言って、買うようになってきてしまったのです。その2へ続く・・・・・(噛み砕いて書いておりますので、多少のずれはご容赦くださいませ)その他ステキなマクロビサイトはこちら⇒