もしも大学受験がなくなったら
日本もアメリカみたいに入学をやさしくして卒業をむずかしくすればいいという意見がときどきある。いいね。それ。楽そう。希望者全員入学なんていいね。でもそしたら大学の教室は学生であふれちゃうね。しょうがないから、希望者の多すぎる運動部みたいに過酷な基礎トレさせるとか。毎日漢字千個書いてくるとか。いやそれじゃ小学校ですね。 でも、そんなに学生を大学にいれたら大変だよね。卒業を大変にしたら、大学生用の塾ができるんじゃないかと私は思う。そして大学の講義の後に塾で補習ですかね。提出論文を下請けして学生の代わりに書いてくれる業者とか出現しそう。今だってそういうのあるらしいし。あるいは何十年も前の卒論をどっかから探してきて、丸写しにして大学に提出するやつがいるなんて、昔聞いたことあるけど。ほんとかな。でも、誰でも大学は入れるようになって、卒業に苦労するようになったらこんなのありそう。そういう業者とか塾とかできそうです。なにしろ弁護士の受験ための学校もあるし、他のいろんな資格試験のための専門学校だってあるのが今の日本ですからね。そしたら大学の先生はどうするんだろう。宿題提出させても、業者に頼んでやってくる生徒とか、答えを丸写しする学生とかいそうだよ。だって卒業さえすればいいんだもん。どんないい論文もほんとに学生が書いたかわからないとなると、論文も成績も当てにならないし、どうやって学生の能力を判定して卒業させるか、大問題ですね。試験場の中だけで目の前で学生本人に論文書かせるとか。そうなると時間制限もあるし、本当にいい論文は期待できませんね。困りましたね。 日本じゃ希望者全員大学入学なんて無理そう。今はとにかくとりあえずまじめに勉強するしかないな。みんながんばれ。