『This is it』
こんなに才能ある人だったんだなぁっと、つくづく。マイケル・ジャクソンの名前はもちろん知っていたし。そりゃまあ、あれだけ有名な人だからね。でも、たまにテレビで見るくらい。ムーンウォークももちろん知ってたけど、ステージを見たことはなかったわけで。なんとも、個性的なキャラクターで、そして、彼の創りだすダンスもまた、独特で、とても、魅力的で、いまさら私がいうまでもなく、才能に溢れているのがわかる。最近つくづく思うけれど、どんなに才能のある優秀な人でも、かならず、コンプレックスや劣等感を持ちながら生きているんだよなぁって、思う。彼は、これほどの才能をもちながらも、自分の中の劣等感にくいつぶされてしまったんだなって。普通、劣等感や、コンプレックスって無能だから、能力がないから、力がないから、だから、持ってるもので、自分以外の人はみんな、有能でって、そんな感覚でいるじゃない。でもねえ。どんなに優秀な人でも、心の何処かに、劣等感や、コンプレックスをもっているものなんだって、認識するようになったのです。あんなに素晴らしい映画をたくさん残したマリリン・モンローも、寂しくて寂しくて、その寂しさに勝てなくて、くいつぶされてしまったんだなあと。マイケルもあれほどの才能を持ちながら、自らのコンプレックスに食いつぶされてしまったのだろうか。それにしても、一糸乱れぬダンス。ダンサー全員が、ほぼ同じタイミングでびしびしびしっと、動いて踊っていく。すんごくすばらしいね。ある意味、マスゲームにもにてるけれど、中国なんかで見るマスゲームに感じる不快感とは、まったく逆に、美しくて素晴らしいなぁっと、思った。大勢が同じ動きを一斉にするところは同じなのに、なんでかなーっと、考えてみると、やっぱりそれは、ダンサーたちのひとりひとりが、自分の意志でやってることだからなんだろうね。あの振付の一つ一つも、みんなマイケルの創りだすもの。ほんとにすばらしい。こんなすごい才能のある人だったんだよねえ。もったいない。 マイケル・ジャクソン THIS IS IT価格:2,016円(税込、送料別)