初めてのバイト代。その後…。
部活が終って帰ってくると、もうフラフラな息子。しかし、今日は違った。六時に帰ってきたと言うのに、さっそくバイト代を持って、「じゃあ、買ってきまーす」いつもそれぐらい機敏に動いてくれたら、母はストレスが減るのにねそして、一時間後。「ただいま~」「お帰り。あったの?」「あったー。でも、中に入れるSDカードまで追いつかなかったから、お母さんちょうだい」「は!?」「使わなくなったの、持ってるじゃん。だからお願い。でないと、買ってきたゲームが出来ないよ」「しょうがないな~。じゃあ、カンパしてあげるよ」「ありがとうございまーす」「で、いくら使ったの?」「900円残った」「は!? それしか残ってないの!?」「本体とゲームソフトを買ったら、そういうことに…」「あ、そ。だよね。確かに、そういう値段だったっけ…」「もう、二度と盗まれねぇ!! ってことで、ありがとう。じゃ!!」こんな会話をすると、息子は意気揚々と手に入れたPS2を堪能。やっぱり今夜も上機嫌だった。ちなみに、これを旦那に言うと、「良くも悪くも、お金の流れが明確すぎて、変な心配がない気がする…」だそうだ。確かに。残り900円じゃ、月のこずかいを合わせても、2300円しか手元にない。しかも、これも次のソフトを買うための貯金だろうから、本当にわかりやすい。だが、その後の旦那のコメント。「残りで、母さんに誕生日のプレゼントでも、買ってくれるんじゃない? あいつは、そういう奴だよ」思わず言い返す。「夢見過ぎだって。あの子、言っちゃ悪いけど、あなたの息子ですから!!」「…え」でも、今夜も平和でした