韓流制限令で広がる韓国コンテンツ盗作 2017-8-27 朝鮮日報日本語版
韓流制限令で広がる韓国コンテンツ盗作 2017-8-27 朝鮮日報日本語版 中国による韓国コピーは製造業だけでなく、放送やゲームなど韓流分野にも急速に拡散している。 韓国著作権委員会によると、中国の衛星テレビ局「湖南衛視」は今年、「神奇的孩子(不思議な子ども)」「我想和你唱(あなたと歌いたい)」、 「嚮往的生活(憧れの生活)」といった番組を毎週末に放送している。これら番組はそれぞれSBSの「英才発掘団」「ファンタスティック・デュオ」、 tvNの「サムシセッキ(三度の食事)」という韓国の番組をコピーしたものだ。 江蘇衛視も今年、KBSの「歌けんか勝負」、SBSの「神の声」をコピーした番組を放送した。 中国は数年前まで「ランニングマン」「無限挑戦」などといった韓流バラエティー番組を韓国の放送局と共同製作するケースが多かった。 しかし、最近中国政府が韓国への終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を理由に「限韓令(韓流制限令)」を出したことで、 放送番組の構成やコンセプトを盗用するケースが急激に増えた。 韓国著作権委関係者は「中国政府は自国の放送コンテンツの競争力向上を掲げ、放送番組の輸入を制限しているほか、限韓令で 韓国からのコンテンツ輸入がほとんどできなくなり、中国の放送局が盗作を本格化させている」と指摘した。 韓国モバイルゲーム最大手のネットマーブルゲームズは、中国のゲーム開発会社と昨年8月から法律問題で対立している。 中国側は昨年6月、ネットマーブルゲームズのパソコン向けゲーム「ストーンエイジ」をコピーした「夢幻石器」というゲームを中国で発表した。 それ以外にもモバイルゲーム「アニパン」のコピー「アニポップ」が中国で大人気となり、韓国で大人気の「カートライダー」をコピーしたゲームは 「グレージャケット」「カートレース」といった名前で数十タイトルも中国市場で発売されている。 中国政府がTHAAD配備を理由に今年3月から韓国の新作ゲームの中国でのサービスを全く許可しない中、中国製のコピーゲームが 韓国に逆輸出されるというとんでもないことも起きている。 今年1月に韓国で発売された中国製モバイルゲーム「ロストテール」は韓国ゲーム業界最大手のネクソンのゲームを盗作したものだ。 ネクソンが法的対応を示唆したため、韓国でのサービスは中止したが、中国では今も配信を続けている。