【商業捕鯨の灯 ふたたび】(上)IWC脱退の内幕 敗訴後ひそかに練られた4つのシナリオ 2019.6.30 産経新聞
(日本の食文化を守る)という、あたりまえのことが、長年、認められてこなかった・・・何よりも問題なのは、他国が、自分たちの食文化を世界各国に押し付けるという非常識、傲慢さだ。 以前、こう書いた・・・・酪農国のNZには、羊や牛の牧場のほかに、カンガルーの牧場を多く見る。もちろん、カンガルーは食用だ。牛肉や羊肉と同じように、ごく自然に、売られている。これも、食文化だ。他国が、とやかく言うことではない・・・・カンガルーは、可愛いかどうか?は、個人により、いろいろと見かたが異なる。だからと言って、カンガルーの肉を食べることに、(ニュージーランドやオーストラリアの)人々は、抵抗は無いハズだ。 韓国では、犬食文化の歴史がある(中国も)。犬や猫をペットとして、愛玩動物としてしか、見ることのできない欧米人は、犬や猫を食用とすることに抵抗があるのは、僕は、わからないでもない。しかし、その国の食文化を否定して「食べるな」とは、言えないだろう。言う権利も、もちろんないし、自分たちの価値観を、他の国々に押し付けることになるからだ。・・・・・・・と。 30年間の長きにわたって、日本は、商業捕鯨を中止して、調査捕鯨で、頭数調査を実行してきた。明らかに、クジラは、増加しており、増加した鯨類が、大量の魚類を食い荒らして、漁獲量の減少の原因にもなり、逆に生態系を壊しているのが、現実だ。 にもかかわらず、本来、鯨資源の乱獲を防止、適正な保護と管理を目的としたIWC(国際捕鯨委員会)が、その目的を逸脱し、クジラを知能の高い特別な動物と捉え、一切捕獲してはならないと決定するなかで、IWCは、大きく変質させられたのだ。 リベラルたちの反応の鈍さが、際立っているのが、とても僕は、気になる。 (食文化を守る)というのは、きわめてリベラル的だと、僕は思うのだが、彼らは、勉強しているのだろうか??? というのは、あるリベラルサイトの中で、事もあろうに、安部批判をしたいがために、今回のIWC脱退を、1933年の国際連盟脱退を結び付けて、日本の右傾化、反グローバリズム的行動だと、非難しているグループがあったのだ。 なんという見当はずれの「分析」なのか? IWC内での、日本政府の取り組みや経過を全く分かっていない・・・勉強していない、彼らの浅い理解には、呆れてしまった。 皆さんは、どう思われるか? (はんぺん) ――――――――――――――――――――――――――――――― 【商業捕鯨の灯 ふたたび】(上)IWC脱退の内幕 敗訴後ひそかに練られた4つのシナリオ 2019.6.30