親、来襲。
風邪っぴきで寝てる娘と一緒に昼寝していたら、両親にアポ無し凸された。チャイムを連打されドアをガシガシ揺すられ、大声で名前を呼ばれた。知らない人が見たら、借金取りが来たと思ったに違いない。もちろん出なかった。娘が起きなくて良かった。訪問の目的は、新興宗教の勧誘だろう。宗教仲間がクルマを回してくれるため、それに甘えて私の入院中にも何度かアポ無し凸してきた。一度、義実家にアポ無し凸して宗教論をぶちかまし、その足で病院に来て「向こうのご両親にもお許しをいただいたから何も心配いらないのよ」と言い出した時には、本気で目眩がした。その夜熱が出た。両親の新興宗教狂いは、もう何十年にもなる。私が小学生の頃にはもう、わけのわからん宗教に入信していた。小さい頃は、母の事を、アル中の父に悩まされるDV被害者だと思っていた。共働きで、家事の一切をこなす母は頼もしく、私の理解者だとも。ある日、気付くのだ。本当の敵は、こいつだったのだと。人が弱っている時を狙って的確に攻撃してくるのは、敵ながら天晴れという他ないが。出来ればその行動力を、もっと別の局面で活かせないものか。【楽天ブックスならいつでも送料無料】毒親育ち [ 松本耳子 ]価格:1,188円(税込、送料込)