歌会始 2018
毎年、新年のお楽しみ、歌会始(うたかいはじめ)今年もいろいろ面白かったです。この歌会始は皇室行事でありながら皇族だけでなく国民から寄せられた二万首あまりの歌の中から何首か選ばれて陛下の前で披露されるという貴重な機会であります。最年少12歳の男の子が詠んだ歌に笑ってしまった。国語の宿題で3分で出来たとか。文法の尊敬 丁寧 謙譲語僕にはみんな同じに見えるこの歌を選んだのは誰だー?!←海原雄山風に選者ー!選者出てこい(笑)!東宮妃は今年も欠席。覚えている限りではこの行事に出て来た事なし。東宮妃の今年の歌はまた微妙でした。あたらしき住まひに入りて閖上(ゆりあげ)の人ら語れる希望のうれし被災地の人の事を詠んだ歌ではあるんですが、歌だけ見ると「あたしもうすぐ皇后になっておっきな皇居に移るのやっほほーい」という歌にも解釈できないこともない。東宮も被災地の歌で合わせたのがまた“僕たち働いてますよ”アピールのように感じられて。対して陛下と皇后陛下のお歌はお互いを思い合う気持ちが伝わる良い歌でした。絢子女王の歌もちょっと考えさせられる歌でしたね。気の置けぬ竹馬の友と語り合ふ理想の未来叶ふときあれ何か不満でもお有りなのでしょうか?日本で一番、家柄の良い女性が思い描く理想の未来とは果たしてどんなものなのか。持参金は一億、その気になれば世界の王侯貴族のどこにだってお嫁入り出来る女性の“理想”とは。かつて適齢期の女性皇族の中で一番身分が高かった清子皇女があえて平民に嫁したのは“制約なんかないよ、誰とだって結婚できるよ”という無言のアピールだったはず。結婚の他に何か将来への不満や希望がお有りとか?来年のお題は「光」です。両陛下の最後の歌会始になるかもしれませんし(上皇になられたらもう出席しないのでは?と言われている)力作が集まりそうですね。