月夜見宮
月夜見宮(つきよみのみや) 豊受大神宮別宮 伊勢市宮後1 神宮司庁HP 月夜見宮 ■御祭神 月夜見尊(つきよみのみこと) 月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま) 外宮の北御門から神路通りと呼ばれる道を北へ約300m。この道は月夜見尊が白馬に乗って外宮へ通う道と伝えられ、地元では、月夜見尊の通り道であるその道の中央は歩かない風習があるそうです。 皇大神宮・別宮の月讀宮は既に遷御が終わっていますが、こちらの遷御は来年2月の予定です。神宮の全ての別宮の遷御は、来年3月に完了します。正面から境内に入ると、それほど広さは感じませんが社殿の背後には広大な鎮守の杜があります。初めて参拝した時、入口を探してかなり歩いた記憶があります。 上の画像は、まだ新しい社殿の工事が始まる前2013年12月に撮影したものです。お恥ずかしい話ですが、神社巡りを始めたばかりの頃初めて神宮に参拝した時の私は、ただの観光客みたいに別宮などは素通りしていました。内宮・外宮の宮域内にある別宮を見ても、どれも同じに見えていました。今では有難く125社巡りをさせていただいておりますが、最初は摂・末社どころか別宮にもあまり関心を示さなかった愚か者であります。 そんな私が初めて別宮の素晴らしさを知ったのが、この月夜見宮でした。境内にあるクスノキにはいつも見とれてしまいます。この月夜見宮の現在の社殿の向かって左奥に、不思議な祭祀場があります。 少々見辛い画像で申し訳ないのですが、枯れた巨木の根元に狐か犬か見分けがつかないような狛犬があります。鳥居は神宮のものと同じように見えますが、こちらは神宮の所管社ではありません。 以前、御朱印をいただくときに少し伺ったところこれはお稲荷さんだそうです。このあたりに古くからあった民間信仰のようなものらしいのですが白装束のグループが参拝している光景を何度か見かけたことがあります。 伊勢神宮125社巡りVol. 1845/125 高河原神社(たかがわらじんじゃ) 豊受大神宮摂社 ■御祭神 月夜見尊御魂(つきよみのみことのみたま) 月夜見宮の右手奥にある高河原神社。宮川の高河原と呼ばれた地域の守護神と伝えられています。月夜見尊は古事記では海を司る神とされ、日本書紀では天照大神の怒りをかって昼と夜に分かれた神とされています。三貴神の一柱ですが、神話では影の薄い存在と言えます。この神については、暦の神とも農耕の神とも言われていますがここのように「水」に関係した祀られ方もされているようです。ただし雨などの水ではなく、農業の灌漑に関する水なのでしょう。 伊勢神宮125社巡りVol. 1846/125 .