★キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語~(2008)★
CADILLAC RECORDS時代は変わっても、僕らの愛と友情はブルースに生き続ける上映時間 108分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント) 初公開年月 2009/08/15 ジャンル ドラマ/音楽/伝記 映倫 PG-12 【解説】50年代から60年代に活動し、のちの音楽シーンに多大な影響を与えたシカゴの伝説的ブルース・レーベル“チェス・レコード”の盛衰を描く実録アメリカ音楽史ドラマ。ポーランド系移民のユダヤ人レナード・チェスが、当時はまだレイス・ミュージックと呼ばれ差別されていた黒人音楽に目を付け、商才を発揮して彼らを音楽シーンのメインストリームへと押し上げていくさまを、マディ・ウォーターズ、チャック・ベリー、エタ・ジェイムズら所属アーティストたちとの交流を軸に描き出す。主演は「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ、共演にジェフリー・ライト、ビヨンセ・ノウルズ。劇中を彩る名曲の数々は、実際にキャスト自らが披露している。【ストーリー】野心家の青年レナード(エイドリアン・ブロディ)は、物静かで思慮深い天才ギタリスト、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)と衝動的なハーモニカ奏者リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)に出会う。発展しつつあったレコード・ビジネスのブームに乗ろうとしたレナードは、彼らのアルバム作りを始めることにする。 【感想】<>「縞模様パジャマの少年」を上映していた恵比寿ガーデンシネマでこの作品も上映していて、時間的に無理がなかったので、こちらの作品も鑑賞することにしました。「縞模様パジャマの少年」は感想にも書きましたが、想像を超えたラストでかなり重い作品で、うちのめされていましたので(苦笑)2本目にこの映画を観て良かったと思いました。なぜかと言いますと・・・「音楽でアメリカを変えた人々の物語」と副題にあるように、音楽の凄さを良さを今更ながらに感じた作品で、音楽が歌が大好きな私にとっては、全編に流れる様々な曲に、1本目に観た映画で重くなった気持ちが、軽くなったような気がしたからです。予告編をチラッと観ただけでしたので、「キャデラック・レコード」と言うレーベルがあったと思っていた私(^^;↑の解説にありますが「シカゴの伝説的ブルース・レーベル“チェス・レコード”の~」とあるように、レーベルは、創立者のレナード・チェスからとった『チェス・レコード』だったんですねでは、なぜキャデラック・レコードとタイトルがあるのか・・・それは、レナード・チェスが所属アーティスト達を家族のように扱い、成功の証として、彼らに、キャデラックをプレゼントしていたからなんですね。。。キャデラックは富と名誉の象徴でもあったわけです。この映画はチェス・レコードの波瀾万丈な歴史を描いた作品で、ストーリーはもちろんあるのですが、人物の掘り下げは浅いですし、ストーリーにそう深みは感じられないので、物語で感動すると言う事はなかったのですが(^_^;)、流れる音楽では感動しましたそう言う意味では、この作品は観ると言うよりも聞くと言う映画なのかもしれません。1950年代、この頃のアメリカ史にも音楽史にも疎い私で(^_^;)マディ・ウオーターズ・・・?リトル・ウオーター・・・?ハウリン・ウリフ・・・?エタ・ジェイムズ・・・?う~ん、聞いたことありません(^^ゞチャック・ベリー!やっと聞いた事ある名前が出てきました(笑)と言う事で、キャストとアーチストの紹介です<名前をクリックするとwikipediaに飛びます>マディ・ウォーターズ劇中若かりし頃のローリング・ストーンズが出てきます。彼らの憧れのアーチストがマディであり、彼の曲「Rollin' stone」(ローリン・ストーン)が、バンド名の由来だと初めて知りました(^_^;)ジェフリーどこかで観たんだけど・・・髪型が違うのでわからなかった(^^ゞ最近では、007 慰めの報酬に出てました!リトル・ウォルターハウリン・ウルフエタ・ジェイムズチャック・ベリービーチボーイズの「サーフィンUSA」が、ベリーの「スゥイート・リトル・シックスティーン」に酷似していたためにビーチ・ボーイズ側は曲のすべての著作権をベリーに渡したという事実にも驚きましたモスは16ブロックを観た時に初めて観ましたが、好きな役者(NYヒップホップのパフォーマーですが)さんです。 <こちらはモス・デフ> <82歳の現在でも現役ってすごい!>物語に深みは感じられないと言いましたが、役者さんはすべて良かったです!ビヨンセやモス以外はシンガーではないのですが、歌はキャストのかたたちが実際に歌っているそうで、その歌声の素晴らしさに驚きましたそして、チェス・レコードの創始者がこのかたポーランド出身。11才の時に家族とともにシカゴへ移住。1947年、弟のフィルとともにシカゴのサウスサイドにナイトクラブ「マコンバ」を開店。そこでブルースと出逢う。以下、チェス・レコードについてはこちら人種差別の時代に一切の偏見をしないで、ビジネスのパートナーとして黒人ミュージシャンと接した彼の功績は大きかったです。「白人の父」と慕われた存在の大きさも感じました。ビヨンセファンのかたは、ビヨンセが出てくるのは、後半なのでちょっと待ち遠しいかも(笑)ですが、出てくるとオーラは抜群!ドリームガールズの時もそうでしたが、またまた彼女のパワフルな歌声にウルウルしてしまいました人間ドラマが観たいかたには、ちょっと物足りないかもしれませんが、音楽が好きなかたは、この時代の曲を聴いたことがなくても楽しめる作品だと思います今私達が聞いているロックやポップスのルーツがここに描かれていました8月15日(土)より公開<パンフレット¥700クリックで公式サイトへ><映画のパンフレットですが音楽雑誌のようです> ‘‘White folks hear the blues come out,but they don’t know where it came from.’’ Ma Rainey白人たちはブルースを聞くが、ブルースの出所は知らない マ-・レイニー[1886-1939,ブルース・シンガー]