★亡国のイージス★<2005年・日本ヘラルド映画=松竹>《127分》
監督:阪本順治 出演:真田広之 、寺尾聰 、佐藤浩市 、中井貴一 、勝地涼 他「イージス」とはギリシャ神話に登場する最高神ゼウスが娘アテナに与えた、あらゆる邪悪を祓う「無敵の盾」のこと。同時に、最新鋭の防空システムを搭載し、専守防衛の象徴ともいえる海上自衛隊の護衛艦をも指し示す。だが、語るべき未来も見えず、守るべき国家の顔さえも失った「亡国の盾」に果たして意味などあるのか。この国に生きる者すべてに関わりながら、その誰もが真剣に考える事を避けてきたテーマを第一級のエンターティメントへ昇華させた福井晴敏の110万部を越えるベストセラー「亡国のイージス」。ここに待望の完全映画化が実現された。(パンフレットより)解説人気作家、福井晴敏の同名ベストセラー小説を壮大なスケールで映画化した海洋サスペンス・アクション。海上自衛隊の最新鋭護衛艦であるイージス艦を乗っ取り日本国家に空前の戦いを挑む男たちの真意と、たった一人で事態解決に立ち上がった男の奮闘をスリリングに描く。監督は「KT」「この世の外へ クラブ進駐軍」の阪本順治。「たそがれ清兵衛」の真田広之をはじめ、寺尾聰、佐藤浩市、中井貴一という日本を代表する名優が豪華に競演。 ある日、東京湾沖で訓練航海中のイージス艦“いそかぜ”が乗っ取られた。それは、副長の宮津と某国対日工作員ヨンファが共謀して実行したものだった。すでに艦長は殺害され、乗務員たちも強制的に退艦させられる。さらに宮津は政府に対し、全ミサイルの照準を東京・首都圏内に合わせたことを宣言するのだった。しかもその弾頭には、僅か1リットルで東京を壊滅させる特殊兵器“GUSOH(グソー)”が搭載されていた。政府が対応に手間取る中、艦の構造を熟知している先任伍長の仙石が独り、艦を取り戻しに向かうのだが…。 感想邦画をスクリーンで見るのは「ハウルの動く城」以来、人間が出てくる作品となるといつ見たかも思い出せないほど(笑)、邦画は映画館では見ない私なのですが、この映画は予告編と豪華なキャストということもあって久々に映画館に足を運びました。先週の土曜日からということもあって、席はほぼ埋まっていました。見に来ていた方は年配の男性がやはり多かったですね。いや~~最初から最後まで緊迫感があって、ドキドキハラハラの連続で飽きる事なく最後まで見せてくれました。初めは出てくる人出てくる人がみんな怪しくて(笑)・・・重厚な演技の寺尾聡(お父さんの宇野重吉に似てきましたね~~)、クールなマスクの下に熱い思いを感じさせる佐藤浩一(カッコイイ!)、ひたすら感情を見せないクールな中井貴一(いい人を演じる事が多いのでこういう役柄は珍しいのでは?)、人一倍船を、人命を守ろうとする熱血漢を演じる真田宏之(ブルースウィリス・ダイハードをちょっと思い出しました)と、他脇役も含めて、素晴らしかったです^^そして忘れてはいけないのが、如月を演じた勝地 涼くん、すごいキャストの中で、アカデミー賞俳優、真田宏之相手に頑張っていました。彼は名前は知らなかったのですが、CM(なにか忘れたけど)で見て、涼しげな目元の可愛い子だなあと目をつけてました(笑)今回はオーディション400人の中から、全員一致で決まったようです。これからの彼の活躍を期待したいと思います。私が好きなシーンはいっぱいあるのですが、「真っ暗な夜、真っ黒な海に、如月救出すべく、イージス鑑を守るべく、忘れ物とってくる」と言って仙石(真田宏之)がさりげなくボートから海に飛び込んで行くシーンが好きです。すご~~く大変な事をいとも簡単にこなすところが好きです。私も船旅をしたことがあるのですが、夜の海は、月明かりもないと本当に不気味で怖いので、余計にあのシーンがリアルに感じられるのかもしれません。最後までハラハラしながらも、ラストは手に汗をかくほどの緊張感(笑)大丈夫!と頭ではわかっていても、ドキドキしました。登場人物のそれぞれの気持ちもからんでストーリーもいいと思います。ラストは、やはり涙、涙でした(^^ゞ音楽もシーンを盛り上げてとってもよかったです。久々に見た邦画ですが、本当に映画館に足を運んで見て良かったです!気にいった映画の時は、必ず原作を読むので、明日は本屋さんに行こうと思ってます。本 福井晴敏/〔著〕 出版社名 : 講談社 [発行日]1999年8月 2,415円 (上巻) (下巻)福井晴敏/〔著〕 出版社名 : 講談社 [発行日]2002年7月 730円 亡国のイージス総合公式ページ http://aegis.goo.ne.jp/