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海産物問屋「きママ」の細腕繁盛記

[趣味　　　観劇] カテゴリの記事

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新猿之助「ヤマトタケル」　6月楽日　その４

楽日、夜の部「ヤマトタケル」ヤマトタケル、旬の三代目猿之助さん、そして、右近さんと何度となく観たアタクシですが、四代目猿之助さん、もう完璧！襲名とは、ほんとに役者を一回り大きくするパワーがあるものだとつくづく思います。何度となくなアタクシにとっては、その舞台衣装や舞台のスケールの感動よりも、すっかりこなれた澤瀉屋ファミリーに安心と安定感の中での観劇です。こんなモノをよく創ったものだと、三代目の偉業に改めて感心です。当初は、発展途上にあった澤瀉屋ファミリーの歌舞伎組でしたが、コトに、猿弥さんのろうろうとした台詞は耳に心地よく響きます。また、笑三郎さん、春猿さんの女型もすっかり板につき、その円熟した色香と艶と演技力が脇に華を添え、また、相手役に不服ない笑也さん。そして、ここに来て頭角を現す弘太郎さんのヘタルベがびっしと脇を固め、新猿之助さんのヤマトタケルがぴったと収まり、拍手しっぱなし。また、３階さんというのでしょうか、その他大勢の役の方々もずいぶん成長され、当初はぎこちない鬘（ビンが浮いているような）も収まり、歩き方や所作もこなれ、どうかしたら、キモッ！と思うようなヒトもなく、澤瀉屋の充実を感じる舞台でした。ホントによく育てて来られたと思います。その点でも天才三代目、素晴らしい社長であります。また、中国からの京劇院赴日演出団の面々の立ち回りも、スピードと回数あるバク転に拍手喝采。大向こうは何てかかるのかと疑問でしたが、誰ひとり、猿之助さんでもなく、カメちゃんでもなく、「おもだかや！」でした。観客もまだ微妙な位置かと思います。四時間ちょっとの長いお芝居でありますが、全くその長さを感じない間に、天かけるタケルが空を舞っていました。そして、カーテンコール客席総立ちの中、靜かに幕が開き、楽日のサプライズ、そこには、舞台中央に新猿翁さんが軽いスーツ姿で立っておいででした。またもや目力で客席を隅から隅まで、感謝の意を表明されていました。が、その姿は、あの舞台を駆けずり廻る三代目猿之助さんではなくて、ずいぶん小さくなっていました。それでも、こうして、晴れに舞台に顔をお出しになり、氏の存在は身体とは反比例に大きなものでした。そして、氏の右手を新猿之助さんが、左手を新中車さんがしっかりと握りしめていました。ホントに、こういうことってあるのだな～としみじみで感慨深いものです。ヒトはいろいろと申すものです。澤瀉屋のお家騒動とか・・・噂話藤間紫さんが生きていたら、あり得ない。四代目は、右近さんであったはずだとか・・・やっぱり、子がカワイイのだとか・・・・私的には、ここ数年のカメちゃんの飛躍が四代目の席にふさわしく、右近さんは、やはりNO２であると思われます。なぜかというと、その一つとして、役者としての一声の声の台詞がこもっているようにように思えます。それと息子、香川照之がカワイイと思うのは当たり前ですが、決して、カワイイ、カワイイと甘く中車の名を与えたのでは無く、親として、厳しく、あえて名誉ある中車を与え、そこに試練というものを与え、連獅子の親のような谷に蹴落とすような思いの襲名では無かったかと思います。今まで放っておいた親の役を今してるのではないかと思うのです。ま、本人も腹をくくってそれの挑みを受けて立っています。声が出ていないとか、今更とか・・・批判の声よりも、澤瀉屋ファンはもちろん、歌舞伎ファンもそうでないヒトも彼の四六歳にしての挑みに勇気や元気をいただき、そして、彼を応援したいというヒトが多数ではないかと思います。そのひとりはもちろんアタクシでもあります。ホントに、徳島からの観劇というのは、10万コースでありますが、私に取って、シャネルやヴィトンなんてどうでもよく、それが元気の素であり、また、ガンバロと思うのです。今後ますますの澤瀉屋の発展をお祈り致します。そして、楽しませていただきます。それから・・・・この楽日に、あの中村勘三郎さんが、病床から、こっそりと観劇されていたそうですよ。人気blogランキングへ

2012.07.01

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四代目、猿之助その３「四の切り」楽日の模様

お待ちかねの「四の切」三代目猿之助から右近さん、そして、カメちゃんと何度となく観てきた、義経千本桜の川連法眼の館の場」通称「四の切」階段の出、欄干渡し、早変わり、宙乗りとケレン味満載で見応え十分な演目です。近いところでは、2010年の夏、亀治郎の会で感激いたしましたが、あれから2年、さらに磨きをかけた忠信と狐。コトに、狐言葉、か～んと高い狐声に間にクッスンとリアリティーな狐所作が入り、狐に磨きがかかっておりました。さらに、身軽な上にキレがよい動作には、圧巻です。声もよく通り、台詞もしっかりとしているので、はっきりとわかりやすく安心して堪能することができます。まぁまぁ、とにかくすごい、すごい。板の上のファイターであります。靜は、片岡秀太郎さん。が、どうもねっちっこい靜で、関西なまりの靜でした。上手い下手とかの問題ではなくて、平たくいうなれば、小林幸子が好きかどうかのような感じ。いっそ、笑也さんくらいがぴったとくるように思うし、垢抜けた靜なのに・・・一二〇％な忠信でした。もう、「四の切」＝猿之助、もう他の誰をも観たくない感じです。＊海老蔵さん、止めといた方が良いと思います。本当に・・・昼の部では、狐の宙乗りで幕ですが、三階席からは、ピンクのハートの吹雪がどう～～～～と吹き出し、ハラハラと舞い落ちる吹雪、もちろん記念に拾って持ち帰りましたわ。そして、楽日とあって、カーテンコールには、舞台袖から新猿之助さんが現れ、楽日の期待に応えてくださいました。人気blogランキングへ

2012.07.01

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市川猿之助襲名公演、その2、口上

続いて、口上です。いつ登場するのか、福山雅治寄贈の祝い幕これです。a0138976_19233112 posted by (C)きママさささっっと幕が引かれ、拍手喝采に迎えられ板に頭を付けた澤瀉屋一門に坂田藤十郎さんに片岡秀太郎さん達が舞台に勢揃い。ひときわ頭が低い中車さん。私の目の前は、笑三郎さんに春猿さん。藤十郎さんの口火で始まりました。どうやら、あの女殺油地獄の豊嶋屋女房・お吉は、藤十郎さんの指導があったらしい。ほうぉ～。また、秀太郎さんの口上にもカメちゃんの芝居に纏わるエピソードの数々を披露。しかし、ねっちとなが～い。お隣に座るご婦人に聞くとことによると、普段は秀太郎さんはこんなに長くはないという。それだけに、この襲名はどれほどの思いであるかも伺わせます。そして、坂東彌十郎さんは、カメちゃんの初舞台、昭和55年の「義経千本桜　渡海屋」で、安徳帝（カメちゃん）を抱き、手がしびれた思い出がございまする。。。と。そう、だったのね、私もカメちゃんの初舞台を南座公演で拝見しておりますが、当時は、その安徳帝がカメちゃんであったということも、抱いていた武士が彌十郎さんであることも意識はなく今になってああそうだったのかと、自分の歌舞伎の歴史も振り返ることになります。今、その当時のパンフを引っ張り出すと、初お目見えのカメちゃんが紹介されています。あの時の旬の三代目猿之助さんを思い出します。そして、2012年6月という日にその当時は考えられない四代目が誕生し、ご子息がこうして同じ舞台に登場するという奇跡に時というものの素晴らしさ感じます。さらに、團子ちゃん、お爺さま猿翁さんよりも立派な歌舞伎役者になるのが夢でございます～～とはっきりとよく通る声での口上にはあっぱれです。門下の口上は淡々と短目のすっきりした口上でした。そして、楽日とあってか、九代目中車さんの目には光るものがありました。その口上には、なんどとなく「感謝」という二文字が使われておりました。そして、舞台奥から、三台目猿翁さんが登場されて、拍手もひときわ大きい中、氏の命を限りの声が響き、それと同時に氏の目力で隅から隅までずずずぃ～っとご挨拶。目は口ほどに、と言いますが、それ以上のものを確かに観客は受け取りました。この舞台は四度目めであるというお隣のご婦人様方（俗にいう追っかけか？）、猿翁さんの声がいつもより大きくはっきりとしていたと涙を流しておりました。そして、夜の部のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の上演前にも、裃姿ではない、スーパー歌舞伎の衣装で、先ずは新猿之助さんと新中車さんの口上があるのですが、その時の四代目猿之助さんの口上で、この祝い幕に触れられ、初めは、歴代の猿之助の隈取りを個々に描いてあったのを福山雅治さんの提案で、隈取りを重ねたらしく、それを観て、襲名とは、先代の芸に新たな息吹を吹き込みそれに重ねて行くもであると思うと述べられ、この一期一会の空間を舞台と観客で共有したいと凛とした口調で述べられ、隣に座る新中車さんへの計らいも観てとれました。そして、昼に古典、夜にスーパー歌舞伎と普通は考えられないコトであり、不可能を可能にするのが、澤瀉屋であると。そのDNAが自分にも存在すると。新猿翁さんは、あの鋭い目力で新猿之助さんのよく使われた言葉この「DNA」新中車さんのよく使われた言葉「感謝」私の記憶に刻まれます。そして、次は、お待ちかねな「四の切り」です。人気blogランキングへ

2012.07.01

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四代目猿之助襲名公演楽日を観てきました！その１

新橋演舞場六月公演、市川猿翁、市川猿之助、市川中車、市川團子の襲名披露を千穐楽感激してきました。お席は、昼夜共に、最前列花道横でしたので、役者さんの息づかいや、玉の汗までも拝見できるというVIPな席です。先ずは九代目中車さんのコト昼の部、「小栗栖の長兵衛」で幕開き、これは、私にとって初めての演目であり、比較するものが無いのですが、新中車さんの悪口雑言な台詞は、彼に合うお役だと思いました。ただ、「一声、二振、三男」と言われるように、その一の声にお疲れがでている様子が見て取れます。歌舞伎の発声というのか、ブレスの仕方というのか、微妙になじまない感がありました。千穐楽とあってか、声が割れて通らない。特に、夜の部のヤマトタケルの帝役は、あの重々しい衣装に声量が負けていたように思います。それでも、彼の熱演が、観客に波打つように感じたのは私だけではないはずです。長兵衛と村人との大暴れな場面、ただ暴れているのではなく、ちゃんと歌舞伎の型の範囲の計算で成り立っているのですが、そこは演出通りというか、押さえておられたように見受けます。課題はいろいろあると思いますが、彼の歌舞伎に対する熱意に応援です。男40半ばにしての転職、新たなスタート、その覚悟に拍手を送ります。また、仕切り直した「長兵衛」を観てみたい。そして、この初舞台のお役を中車の右が居ないようになるまで。次は口上です。人気blogランキングへ

2012.07.01

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「ALWAYS　三丁目の夕日`64」を観たよ

２月１１日は建国記念日であり、私の結婚記念日でもある。もう、３０年になる。セレモニーはしない家族。特別にレストランを予約するわけでもなく、ケーキをオーダーするわけでなく、プレゼントをもらうわけでなく、あげるわけでもない、普通な日。映画好きなオットが、「ALWAYS　三丁目の夕日`64」を観に行くというので、３０年の記念にとお供することにした。滅多に映画など観ない私。なぜなら、直ぐにTVで放映されるし、我が家の大型TVで、映像も音も私には十分。トイレも自由だし、寝っ転がっても見えるし、なんてたって、お金かからなし。要するに、映画館での醍醐味に見合うメリットてあるかな～と。しかし、この映画はしっかりと、２００５年に観ている。このときは、ひとりで観に行った。振り返れば、オットと映画に行くなんて・・・二回目？初めては、やはりこの日結婚記念日でったと記憶している。記念日だからというのではなく、たまたま祭日だし。そして、なんと観た映画が、「危険な情事」おそらく子供もできていたとは思うけど、それにしても、初めてにしてはすごいタイトル。で、この度の映画、昭和３９年私が小３、オットが小６、東京オリンピックが開催された年だ。隣に家族づれが並び、子供はジャンボコーラーとポップコーンをほおばっていた。今時の映画スタイルだにゃ。オットが、あんな子供が・・・と首をかしげるので、子供にとっては、私達の江戸時代。というと妙に納得。右肩上がりの高度成長期。「大きいことはいいことだ」と世間はその神話の波に乗っていた。しかし、三浦友和の台詞幸せってなんだ？がテーマ。六ちゃんの（医師）彼氏のその時代と逆行する生き様に置いて伝える。人々の安心する笑顔に、お金や地位や名誉よりも価値を置く。大きいことはいいことだ時代に「安心・安全」なんて言葉を置き去りにしていたと思う。その付けが廻ってきてる今の世だな。いつまで経っても親は親の親心。親の気持ちで観る。ホント、なかなか親にはなれないわ。。。。隣で観るオットもムスコを思いながら同じような思いで観てるのかと冷ややかに思ったりして。。。。そして、子役のだった子が、もう中学生。６年経つと子供は直ぐに子供で無くなる。面影はあるものの、ずいぶん違う。あの「北の国から」の純だってそうである。幼少から撮り、中学になり青年になりと観てきたが、私の中ではあいか～らず、子役の純であり、彼が四二歳にもなるて、イナバウワー状態である。重ねて、純の成長を観るも嬉しい。改めて、我が年とオットと暮らす３０年にぎょっとする思いである。人気blogランキングへ

2012.02.13

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松永和寿三郎氏逝く・・・・・・

母の三味線の師匠である、松永和寿三郎氏が突然亡くなった。海老蔵さんの舞台「鏡獅子」を弾いていたらしいが、千穐楽の日、時間になっても現れない師匠に電話を入れても通じなく、知人が自宅でたおれているのを発見したらしい。おそらくその舞台裏はばたばたと急遽のお三味線の変更があったと思われる。。。彼は家元、松永忠五郎師匠内弟子さんで、お家元の右腕のような存在。彼のころころとなる三味線は、歌舞伎界、日本舞踊の舞台、長唄の演奏会等々、色々なところから声が掛かり人気ものであったようだ。徳島出身の彼は故郷に弟子をもっていたが、母はそのうちの万年初級のできの悪い弟子であった。そんな関係から、昨年５月の国立劇場で、家元松永忠五郎の古希を祝う会がであったのだが、それに私が母の代わりに、師匠の楽屋見舞いを届けてたのがお初で最後であった。そのときは、歌舞伎界の「たぬきの会」の蒼々たるメンバーがゲスト出演で、その楽屋を訪れたのがどきどきであったのを思いだす。師匠は片腕のように忙しそうに走り回っていた。特に印象付いたのは、中村壱太郎さんが途中で三味線の糸が切れて、三味線の調子もままならいのを見事に後見していたのを思い出す。そして、この突然の訃報に何より気の毒なのは、お母さん、お父さん。師匠のお母さんは、お客さでもありおなじみさんである。母が来る頃（２日に一回は顔を出す）を見計らってやってくる。母の師匠の活躍の自慢話と師匠の近況に嬉しそうに耳を傾けるお母さん。息子なんて仕事のことなど身内や母親には言わないものである。母はどんな些細な事でも聞きたい。まして、その活躍ぶりが聞けるならなおさらである。その嬉しそうなお母さんの顔を思い出すと胸が痛い。どうやらお葬式も身内で済ますらしい。ご遺体で帰郷する息子はほんとにつらいと思う。在りし日のお稽古風景はこちら合唱人気blogランキングへ

2011.08.03

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ルテアトル銀座二月花形歌舞伎　女殺油地獄

ルテアトル銀座二月花形歌舞伎第一部に引き続き　　　第二部　女殺油地獄letheatre201102b posted by (C)きママ河内屋与兵衛　　市川染五郎×　お吉　　市川亀治郎さらに、上方エッセンスとして、母　おさわ　　片岡秀太郎この配役だけでもドキドキわくわくです。このお芝居、何度ととなく拝見していますが、カメちゃんのお吉は二度目です。２１年２月の松竹座で、仁左さんのにほひがするラブリンとのコンビ、息の合ったところを魅せていただいた記憶も鮮明です。通常は、殺しの場で幕ですが、今回は、その後の与兵衛逮捕までの上演で、はたして、与兵衛が殺しの罪にどう改心されるのか、はたまた？？？と近松の描く与兵衛に興味深々でありました。ああ、やっぱり最後まで放埓でやや虚無的与兵衛だったわ。。。それにしても、いつも不可解なのが、与兵衛とお吉の関係つまり、男女の恋心があったのか、なかったなのか？染さまは、きっぱりないと語っていますが、なら、なぜお吉さんなんだ？通常の女殺し、殺した後花道の引っ込みが印象深いのですが結末まで見せていただいただけに、この物語の深層心理を考えさられ、ふか～～い作品だと改めて感じました。なんてたって、美男子な染様、それに型を入れて息を吹き込みますと、何処を切り取っても絵になります。今回のお席は大向こうでしたので、細かな表情は双眼鏡を通してでしたので、次回は、この眼でしっかりと染さまの光る眦とやらを見たいと思いました。旧歌舞伎座は、孝夫×玉三郎新歌舞伎座なら、染五郎×亀治郎　なんだか伝説になるような予感の女殺油地獄でした。　人気blogランキングへ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2011.02.13

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ルテアトル銀座、　於染久松色読販　

ルテアトル銀座二月花形歌舞伎第一部　於染久松色読販　　第二部　女殺油地獄記憶が新しいうちに、感想をメモっておきましょう。先ずは、第一部　於染久松色読販（おそめひさまつうきなのよみうり）　カメちゃんの七役早替りが見もの。舞踊の「お染久松」や「お光狂乱」は、知っていますが、この狂言はお初なものです。ただ今、カメちゃんが、おもだか屋のお家芸を毎回毎回魅せてくれるのですが、これも猿之助四八撰の内のひとつであります。彼の演出だからこそ遠征するのです。一月の浅草から間もなく、カメ代高くつきます。。。でも、舞台は一期一会ですから、今度と又がない。今、今を見なければ・・・で、お芝居ですが、序幕第一幕で、七役を全て披露。冒頭に花道から登場するのが、お染、早替りで久松そして、久松の姉の竹川（印象は薄い）、芸者の小糸（キセルを吸うのも色ぽい）、久松の許嫁お光（同じ若い娘でも声も使い分けしてる）、油屋後家の貞昌（今回一番の老け役、でもお品がよろしい）、土手のお六（男勝りの気風の良さにお色気むんむん）をテンポよく早替り、観ている方がこんがらがるほどです。片手で指折ます。ひとり、二人目、三人目と・・・そのうち、お芝居にのめりこみ、指が折れなくなります。カメちゃんの引き出しをひっくりかえしたように洗いざらいを魅せてくれます。単に、衣装や鬘に頼るのではなく、それぞれの人物の骨格や声、性までもその使い分けに、七人の登場人物が居るかのようです。そして、話が展開していくのですが、中でも、土手のお六という悪婆役、染さまの鬼門の喜兵衛（鬼門というだけで悪とおわかりでしょう）とお六の強請の場は見ものでした。悪がばれたそのお六の罰の悪さをそれまでの気風の良さと打って変わってナメクジのようにヘナヘナと喜兵衛の背に隠れる、うまい！さらに、二人が籠を担いで花道を抜ける場、歌舞伎ならではのアドリブ、リップサービスもうれし！そして、大詰めですが、舞踊仕立てになっており、ここは、踊りの巧いカメちゃんの見どころであります。お染と久松が手に手を取って・・・なのですが、どちらかがカメちゃんであれば、当然片方はダミーなわけです。そのからくりをじっと見つめるのですが・・・ダミーはいったい何人いるのか？そして、どなたが演じているのでしょう。パンフにもダミーの出演者は書いてないし・・・めまぐるしく展開していきます。さらに、許嫁の久松とお染の恋仲を知ったお光の狂乱、花道からお光カメちゃんが登場します。そこに、通りかかる猿回しの笑也さんと船頭の鶴亀さんの舞踊が加わります。かつては、猿之助さんの相手役となって活躍していた笑也さん、やはり重厚感がありお美しい！そして、最後はお六（悪婆実は、久松家旧恩がある）が、お染久松を救うというところで、ちょん。ご一緒した小僧さんと、これは、お六だだな・・・・フムフム人気blogランキングへ

2011.02.12

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勘三郎さん、過労？

中村勘三郎さん、５月まで休演。表向きは過労ということなのでしょうが、色々と憶測が飛んでます。重傷な鬱病に罹（かか）ってるとか。。。男性の更年期とか。。。私の好きな拓郎しかり、そうだし。。。彼らに限らず多いですよね、最近。社会的にもある程度な地位に立ったり、チームのリーダー的存在、トップの孤独というのか、責任感の強さというのか、ガンバリ過ぎなんかな～働き過ぎ！コトに勘三郎さん、家庭も満点（そうな）いっぱい、いっぱいなかんぢ。どこかで抜かんとあかんと思いますわ。こんな話しをオットにしますと、「私は大丈夫、限界を知っているか・・・」とさらりと言う。はぃ、わかっております。夜の９時にもなれば、上にあがってお休み、一日８～９時間寝る幼児のような、とにかくマイペース。アンタにそんな気（け）はないでしょう。丈夫で長持ちしてもらわないけませんから。勘三郎さん、神様がくれた休日と思い、ゆっくり養生なさってくださいまし。人気blogランキングへ

2011.02.04

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新春浅草歌舞伎のパンフの忘れ物

新春浅草歌舞伎の興奮冷めやらぬ日です。お芝居は旅行と同じく、チケットを取るまでの楽しみ、そのチラシを穴の空くほど読んで想像したり、行くまでの楽しみ。そして、舞台の最中は勿論、お芝居を観てから改めてパンフを熟読する、その後の楽しみ、というように３度は楽しめます。ところが、このパンフを帰りの夜行バスの中に置き忘れてしまったのです。あっ！早速JRバスに問い合わせしたのですが、一回目は、「運転手が仮眠の為、今は無理。こちらからお電話します。」　　　　（ほんまに探してくれるんやろか？）夕方になっても返事はなく、再度電話を。すると、「調べていますので、わかり次第にお電話しますからぁ～～～」　　　　　（ひっつこいやっちゃみないな）夜になって連絡があり、「ございません。」いや、ございませんはないやろ。あの夜、東京駅を出て、次ぎのバス亭から私の席の横に長身のぶっとい男性が乗ってきました。しかも、テイクアウトしたPIZAかなんかの濃いにほいをぷんぷんさせて、暖房のガンガンかかったバスにそのバタ臭いにほいが充満して、気分が悪くなって、しかも、その上、お腹いっぱいにしたその大男はが＾が＾～と鼾をかくのでなかなか寝付かれませんでした。なのでパンフを取りだしパラパラとめくっていました。その内、飲んだ睡眠導眠剤が効いてか着くまでは爆睡。降りる前には、座席も確認したつもりなんですが・・・ない。いったいどこに行ったのでしょう？が～～んショック！！舞台とパンフはセットです。パンフは、後々に開くと、そのお芝居と供にその時の思い出が蘇ります。今回の浅草は初めてだったので余計に印象深いものです。お芝居は勿論のコト、小僧さんの案内で観た、未完成のスカイツリー、亀十？で買ってくださったふかふかのどらやきの味、歌舞伎デビューのれおママが一緒だったこと、さらに、真冬にもかかわらず、ふんわりな半袖の真っ赤なワンピース、そして、グレーに染まった指先の美しいマニキュアで、れおママの若さと東京のおしゃれにのけ反ったこと、大入りの看板前で記念撮影したこと、三人で食べた天丼の味、さらに、アップル模様（そうりんごの模様だよん）の着物に桃割れに結った歳のころなら二〇～二二歳の女の子と一緒にいたお品の良いお祖父さんこの二人の関係にただものを感じなかった三人のなぞ・・・等々、パンフを読むと蘇る思い出があります。そんな大事なものを・・・しょんぼりしてると、なんと、小僧さんが、本日わざわざ浅草まで行って買ってきてくれるとのコト。何ともありがたいことでございます。で、後々まで、このパンフの事情がふか～～い思い出となり、このありがたい気持が蘇るのでしょうね。また、「三人吉三」「独楽」「壺坂霊験記」「黒手組助六」を観る度に、このパンフ事件の浅草を思うのでしょう。人気blogランキングへ

2011.01.26

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新春浅草歌舞伎を観てきました！

浅草歌舞伎に行ってきました！今年初めての歌舞伎、また、浅草歌舞伎というのもお初でございます。お嬢吉三、七之助さんの、七五調の名台詞、「こいつぁ～　春から縁起がいいわえ～♪」お正月公演、めでたさも遠くなった終盤ってどうよ？浅草という江戸情緒たっぷりの町並みにある公会堂銀座や道頓堀では味わえない空間が、歌舞伎！モードを駆り立てます。昼夜を観るには、そうそうウロウロと散策する時間もなかったのが残念。ここは、やっぱり余裕を持って来てみたいところです。浅草公会堂を正面右角の通りからは、あの未完成なツリーも見えました。この未完成が思い出になるし。さて、さて、一部のお芝居は、初めに、お年玉として、出演者の口上がありますが、今回は、亀鶴さんでした。紋付きはおり袴で、いずれも様へのご挨拶ですが、半分は素でパーソナリティーのようなトーク。持ち回りでのご挨拶ですが、役の上でどうしても七之助さんのお年玉がない（出番がない）ので、彼に免じて、彼のファンへのメッセージがクイズ形式で進められ、芝居までの和やかな雰囲気で、一幕目が幕開きます。この度は、ラブリンこと愛之助さんが、途中で体調不良で降板していたようですが、ラッキーなことにお元気に姿を見せていただきました。和尚吉三の貫禄も十分伝わります。黙阿弥の名作、七五調の名台詞は耳に心地よく、後半の、お坊吉三の亀治郎さんと、お嬢吉三の七之助君の渡り台詞、右から左からと、そのリズムから身体が揺さぶられる思いです。大詰めは、火の見櫓の設えから、雪降るシーン、お嬢吉三の鹿子の衣装が映え、あの女装で中身は男、外股でのばったばったと立ち回る姿は、何とも色気があります。目を見張るウチにチョン！幕そして、何といっても今回の楽しみは、亀治郎さんの舞踊「独楽」です。私の好きな舞踊ベスト３です。うまい！やっぱり亀ちゃん。なめらかで、切れがあり、芝居気があり、軽やかで、線が美しい。もうこれだけで十分です。そして、二部は、れおママと合流。私が、歌舞伎！歌舞伎！っていうものですから、どんなん？観てみたいということで、歌舞伎デビューをしたのです。二の一幕目が、「壺坂霊験記」夫婦愛を描いた、台詞劇ですが、初めて観るなら、ぱ～～～と明るい演目がインパクトあると思ったのですが、なかなか熱心に観ていた様子でほっとしました。「黒手組助六」ま、助六のパロディーなんですが、初心者で助六を知らない方でも面白く見えます。亀ちゃんの超早変わりに、ほら、代わったよ！と小声で囁くのですが、れおママ、ええええ？ええええ？（フフフとほくそ笑みます）大詰めは、この寒中での本水もあり迫力満点です。イケメン若手歌舞伎役者の意気込みと熱気を堪能しました。このチケットは、さっちほっ小僧さんが、10月の中村座に向かう新幹線の中で携帯でゲッツしてくださったものです。ありがたい、ありがたい！そして、大入りを前に記念写真asakusa201101b posted by (C)きママCA9UWNGO posted by (C)きママそして、時間も無いので、近場で天丼をCAAN0241 posted by (C)きママれおママ、歌舞伎手帳なんか片手に、小僧さんと私の歌舞伎会話に頷きます。春一番の歌舞伎、浅草でスタートしましたが、この高揚した思いは、しばらく保ちます。人気blogランキングへ

2011.01.24

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わが心の歌舞伎座を見てきました！

全国ロードショー「わが心の歌舞伎座」を堪能してきました。全国といっても徳島では上映されなくて、さらに、四国でもない。つぅわけで、大阪まで足を伸ばしたたのです。15日公開なので、初日で拝見。もっとも映像なので、初日も中日も楽日もございませんが。にっぽん中が冷蔵庫の中、関西でも雪の心配もありましたが、はやる気持でGO!歌舞伎座の建替えに当たり「歌舞伎座さよなら公演」がスタート。松竹と言えば、この方、倍賞千恵子さんのナレーション。その舞台に出演した名優たちが、その思い出を舞台映像と供に語るのですが、先ずは、大御所の中村芝翫さん、面長のお顔が大画面いっぱいのドアップ。その皺に刻まれた歴史、そして、遠い記憶を辿るようにその先を見据るよいに、初舞台の思い出や先人の言葉等々を語ります。さらに中村吉右衛門さん、市川團十郎さん・・・と続くのですが、ロビーから紋付き袴姿で登場した勘三郎さんは、幼い時、そのチケット切りのおねぃさんとの思い出を語ります。厳しいけどよく遊んでもらったこと、そして、車椅子になった彼女を半ば強引にさよなら公演へ招待し、その後１ヶ月に亡くなったとのエピソードに涙を誘います。また、３日に亡くなった富十郎さんの語り、そして、その小さなご子息との舞台とお嬢さんの手を繋いで楽屋を出る映像にぐぐぐっと来ました。役者さんそれぞれの歌舞伎座での思い出と先人の教え、さらに、３年後の歌舞伎座への思いを、その名場面と供に語ってくれます。舞台では、見えない部分を知ることによって更に深く奥行きのある歌舞伎です。ただ台詞に三味線に合わせて演じるのではなく、ホントにその役の心情に自分を合わせて行く心見に感動です。又、このドキュメンタリーは、その歌舞伎座の裏方、楽屋模様、衣装、大道具、小道具、稽古風景や舞台の制作現場、楽屋の様子等々、見えない人々の影の力にも感動です。そして、私の「わが心の歌舞伎座」は、そう、2009 9月の幸四郎さんの弁慶、吉右衛門さんの富樫、染五郎さんの義経と息の合った「勧進帳」弁慶と母心が重なったものであります。こちら上映は３時間ほどですが、なぜか「幕間」有り。あっという間でした。歌舞伎ファンでもない方でも、感動とよっしゃがんばろ！ファイトが沸く映画です。先ずは、取りあえずは、劇場に足を運んでみてくださいませ。人気blogランキングへ

2011.01.16

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中村富十郎さんの訃報と新年の歌舞伎

突然の訃報、人間国宝の「中村富十郎さんの死去」歌舞伎ファンにとっては残念なことでありますが、私的には、幼い子を残しての旅立ちは、何としても心残りだったと思います。なんせ、ご長男誕生は、富十郎さんが６９歳のお子さん。孫のよな子であるわけですから、そりゃもう可愛いこの上ないことだったと思います。TVで、彼の自主公演「矢車会」開幕までの模様を拝見しましたが、当たり役の弁慶を富十郎さんが、そして、義経を長男・鷹之資君（たかのすけ）が、子に伝える芸をやさしくも鋭い眼差しでのお稽古伝えること、教えること、受け継ぐこと、学ぶことに彼らの意気込みと真剣さが、じ～～んと伝わってきました。なんたって、彼らは時間がないよな～としかし、あれから本日の訃報までがあまりにも早かったなと思います。また、お正月の楽しみである、TVでの歌舞伎恒例のNHK「こいつぁ～　春から縁起がいいわえ～」の中継も歌舞伎座閉場でいつもと違う感があったのと、放映された演目に心躍るものではありませんでした。お正月らしさに欠くもので、パットしなない、不完全燃焼な感じでした。やっぱり、お馴染みの「連獅子」や「道成寺」「三番叟」で、お正月気分を味わいたかったですけど。そして、ここに来ての暗いニュースにしょんぼりです。最後に、いっよ！天王寺屋！！！ご冥福をお祈り致します。合掌人気blogランキングへ

2011.01.04

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海老蔵効果

海老蔵さんのゴシップ、歌舞伎好ファンの私に、週刊誌やワイドショウーからの情報をあちこちから耳に入れてくれます。どうよ、どうよと海老蔵ネタをふられるのですが、海老蔵さん自身にあまり興味のない私（海老より亀）なのであります。ぢとらにしても不可解なこの事件ですが、どうも、ワイドショー的にあの海老蔵会見に納得せず、海老蔵さんの暴力もあったことを立証したがっているように感じます。人気者の彼に非がある方がネタ的におもしろいからですね。そんなコトよりも、この事件から、１月のルテアトル銀座の花形歌舞伎が中止になり、それに出演するはずだった、市川春猿さんや笑三郎さんが、新春浅草歌舞伎に回ったということです。来春の歌舞伎観賞は、淺草がスタートの私。既に、昼夜のチケットもゲチュし、それを励みに年末を頑張っているわけですが、ここにきて、亀治郎さんが三役早替りを勤める猿之助四十八撰の内　「黒手組曲輪達引」に、チーム澤瀉屋の面々が登場とは、私にとって海老蔵さんのおかげでございます。記憶に辿れば、亀ちゃんとチーム澤瀉屋のからみは、スーパー歌舞伎「三国志」以来のような。只今、南座の海老蔵看板が下ろされ、仁左衛門さん、愛之助さんに替わって好転と喜ぶ人がお出でのように、私にも廻ってきたなこの好転と淺草によりワクワクします。新春浅草歌舞伎平成23年1月2日（日）～26日（水）第１部（午前１１時開演）お年玉〈年始ご挨拶〉一、三人吉三巴白浪（さんにんきちさともえのしらなみ）　　　序　幕　大川端庚申塚の場　　　二幕目　巣鴨吉祥院本堂の場　　　　　　　裏手墓地の場　　　　　　　元の本堂の場　　　大　詰　本郷火の見櫓の場　　　　　　　　浄瑠璃「初櫓噂高音」お嬢吉三　　中村七之助お坊吉三　　市川亀治郎伝吉娘おとせ　　坂東新　悟手代十三郎　　中村亀　鶴和尚吉三　　片岡愛之助二、猿翁十種の内　独楽（こま）独楽売萬作　　市川亀治郎第２部（午後３時開演）お年玉〈年始ご挨拶〉一、壺坂霊験記（つぼさかれいげんき）座頭沢市　　片岡愛之助女房お里　　中村七之助二、猿之助四十八撰の内　黒手組曲輪達引（くろてぐみくるわのたてひき）　　　忍岡道行より　　　三浦屋裏手水入りまで　　　　浄瑠璃「忍岡恋曲者」　　　市川亀治郎三役早替りにて相勤め申し候番頭権九郎／牛若伝次／花川戸助六　　市川亀治郎三浦屋揚巻　　中村七之助同　新造白玉　　市川春　猿白酒売新兵衛　　市川寿　猿三浦屋女房お仲　　市川笑三郎鳥居新左衛門　　中村亀　鶴紀伊国屋文左衛門　　片岡愛之助人気blogランキングへ

2010.12.15

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海老蔵さん事件、歌舞伎界と酒トラブル

京都南座の顔見興行の招きが揚がる、まさにその時の海老蔵事件。体調不良を原因に、製作発表をキャンセル、その挙げ句がこれ。プロ意識の低いな～。普通、多少の調子悪くたって、人前ではそれを隠しても出席しますよねぇ。チト人気に胡座をかいていた海老蔵さん、まさに天狗鼻をくじかれましたわ。酒と女と博打、そして＋薬物で身を滅ぼすと聞きますが、歌舞伎界・芸能界、女は付きものですが、表立ってのトラブルは聞かないけど、酒トラブルは多々耳にしますわ。以前には、七之助さんが、御父の勘三郎襲名時にもお酒の不祥事がありましたよね。そして、もう一つの酒エピソードその勘三郎さんが勘九郎若時代の話し、京都南座で公演中、坂東八十助（現：坂東三津五郎）さんと泥酔した挙げ句、祇園一力屋の前に駐車してあった窓にスモークがかかった怪しげなベンツ、その屋根の上で、こともあろうに「三社祭り」を踊ったそうな。もう、ベンツはぼこぼこ。ただでないベンツの持ち主が怒った、当たり前だけど。しかしながら、そこは祇園、綺麗所のおねぃさんが、ベンツの強面な持ち主と交渉したそうな、勿論、ベンツの修理代は払わせてもらいますけど、これで勘弁しておくれやすぅ～。でなかったら、今後一切、祇園のお茶屋への出入りは禁止してもらいます、どすどす。。。粋な話しじゃないですか。ベンツの上で三社祭り、チケット買っても観てみたかったわ。お二人のやんちゃぶりも可愛いし、祇園のねぃさんの粋な計らいもカッチイイ。同じやんちゃでも、チト応援できない海老蔵さんだな。こぃちゃなんだけど・・・南座の代役が、仁左右衛門さん！（きゃーぁ、きゃーあああ）と愛之助さん、これって、怪我の功名と申しません？ムフッ！海老蔵ファンの方、ごめんなさい。人気blogランキングへ

2010.11.27

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大阪平成中村座　夜の部　「夏祭浪花鑑」

さてさて、大阪平成中村座昼の部の感動醒めやらぬ内に、夜の部「夏祭浪花鑑」の開幕です。s-flier_s posted by (C)きママお席は、１階　左１列　１５花道後ろから見ることになりますが、全体に見渡せます。そして、花道は役者さんの背をみることになるのですが、それはそれで、役者さんの息づかいを背で見ることができます。御縁のお席だといつも思います。開演は４時３０分となっておりますが、マイナビゲーターのさっちほっ小僧さんが、開場すると直ぐに入場！とのご指示。？？？そう、会場の花道にだんじり太鼓がしつらえてあり、中村座の常識幕もなく、舞台が露わになっておりました。やがて、祭りの浴衣姿のいなせなにぃーさん登場で場内に軽快な太鼓が響きます。お客様を入れ込んでいる太鼓のようですが、既に、舞台は夏祭りの雰囲気が漂います。やがて、桜席から、役者さんの顔がちらほら、見る見る内に、場内を役者さん達が祭りモードで歩き初めます。まま、こんな間近で勘太郎さんや、超二枚目の橋之助さんを拝見できるなんて・・・テンション上がります。そして、喧嘩ごしに勘三郎さんが、上手の入り口から登場。こうして舞台が始まるのですが、この序ですっかりお客様も夏祭りムードに仕立て上げられています。こういう演出はお初です。いつもは、チョン！と高い拍子木を合図に、常識幕がさ～～と流れるように引かれ、そこから舞台が広がる、その瞬間が好きなんですが、コクーンも見たことない私にとってこの演出は新鮮そのものです。中村格子の着流しに侠客のいなせな勘三郎さん、いよ！中村屋！！女房役の扇雀さん、もう安心して見られます。そして、今回は、勘太郎さん、七之助さんのWキャストでのお辰と磯之丞。私が見たのは、七之助さんのお辰。気っ風の良い辰巳芸者風なお辰役、今までしゃなりしゃなりな御姫様役のキレイな七之助くんがイメージ、こんな重厚なお役も出来るようになったのねぇ～とその成長ぶりにも感動しました。欲を言えば、勘太郎お辰を見てみたかったけど。。。どんどん中村屋が大きくなるのを目にした思いです。そして、笹野高史さとの泥沼シーンも肩に力が入ります。本水、本泥水を使うので、前列と花道横席には、かっぱとビニール風呂敷が配られています。バッシャ、バッシャと迫力あるシーンです。最後には、笹野義平次が殺され泥沼に沈むのですが、その「泥沼に沈む」ぬめぬめとした沼にゆっくりと身を落とし沈めるのも名役者を感じます。大詰めは、歌舞伎ならではの醍醐味大立ち回りです。スピードあるし、迫力満点。そして、最後、舞台背面が開き、舞台は、太鼓橋がかかり、その向こうにはライトアップされた大阪城。勘三郎さんと橋之助さんが、追っ手から逃げるように、その太鼓橋に駆け上がって行きます。そして、すっと～んと二人が消えます。客席がどよめきます。この演出、お見事！圧巻であります。そして、幕客席総立ちでカーテンコール。揃った手拍子に応じてくれます。どうやら、この日は橋本知事もお出でのようでした。話題の大阪平成中村座、昼夜をみられる私、幸せ者でございます。これでもって、2010年の歌舞伎鑑賞はお終い。そして、来年早々は、浅草でございます。人気blogランキングへ

2010.11.23

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大阪平成中村座、先ずは昼の部「法界坊」

大阪平成中村座、昼夜を見てきました。s-nz-ph012 posted by (C)きママうわさの中村座はお初です。この度は、大阪城西の丸庭園に設置された中村座。先ずは、お昼の部、お席は、１階・１６列ー６お馴染みの「法界坊」とはいえ、これも私に取っては初物であります。ご一緒したのは、さっちほっ小僧さん。彼は、幾度とこの演目にも触れているという歌舞伎つぅ～の方であります。そして、マイナビゲーターであります。ともすれば見落としがちな所も、チョチョと肩を叩いて合図を送ってくれるのです。前半の２時間は、串田風味に味付けされているので、歌舞伎歌舞伎してなくて、歌舞伎の初心者も分かり易く、入り安い感じ仕立てになっていました。勘三郎さんと笹野さんのおもろいに、さらに、亀蔵さんのおもろさが爆発です。笑わせてもらいました。アドリブも入るし、勘三郎さんご自身が楽しんで勤めているような舞台です。後半は、シリアスに法界坊の狂気を歌舞伎味たっぷりに魅せてくれます。法界坊と野分姫の亡霊の合体を、竹本と常磐津に乗り使い分けます。野分姫亡霊の声は、七之助（前半を演じた）さんですが、勘三郎さんの口パクもぴったりです。そして、最後は、桜吹雪の中での大立ち廻りは圧巻です。さらに、さらに、最後の最後に舞台後ろがさぁ～と開き、お見事！紅葉を前にした大阪城が見えるのです。目の前に広がる、歌舞伎の様式美とその舞台背景に大阪城客席がどよめきました。波打ちました。そして、この法界坊と姫の双面と桜吹雪と紅葉の相対のこのコラボ、自然の力も手伝って、その両面を強調します。こんな光景を見える私が幸せものだとしみじみであります。素晴らしい感動ものな大阪中村座昼の部でございました。この日は、篠山紀信さんのカメラ撮影が入っていて、カーテンコールには、舞台に上がられましたわ。また、この絵巻、どのようなカットで魅せてくれるのでしょう。帰りには、凛とした好江夫人とちょっとお腹も目立ってきた愛ちゃんが、お客様をお見送りです。中村座、全てのチームワークの良さを誰もが感じたと思います。みんなをまとめ、好かれて、ついて来させて、やりたいことを実現する。やっぱり、中村勘三郎は、凄い男やなぁと思います。釣瓶さんのコメントですが、ほんまにほんまにそう思いますわ。私の手が真っ赤に腫れたようになっておりました。人気blogランキングへ

2010.11.22

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紫綬褒章に風間杜夫、「西太后」で繋がる

紫綬褒章に風間杜夫さんが受賞したというニュースが飛び込んできた。先日の猿之助さんの文化功労賞受賞も嬉しいことであったが、さらに、さらにハートにぽっと灯がつく思いである。歌舞伎ファン（特に猿之助さん贔屓）の私が、４０代の風間杜夫の舞台、歌舞伎の豪華外連な舞台と一転して、舞台装置もない、衣装もない、身体ひとつで体当たりな彼の演技に魅了した。そして、嬉しいことに、猿之助さんと風間さんとのコラボがあった。それは、平成７年、新橋演舞場での「西太后」の舞台。猿之助演出、西太后/藤間紫、そして、西太后に官官として終生お仕えした李蓮英に風間杜夫彼に取って、商業演劇、つまり新橋演舞場はお初かと思う。そこで、新たな彼を観た感激を今も思い出す。折しも、NHKで西太后を演じてる田中裕子さんも紫綬褒章を受賞。「西太后」で繋がる紫綬褒章。CA3TBW8F posted by (C)きママそして、同じく紫綬褒章に輝いた中村芝雀さん。彼女彼は、今年の８月「亀治郎の会」、義経千本桜で静御前役で拝見したのが真新しい。各々の名演技、名演出を同じ舞台で味わった私、そんな私の観る目の確かさにも誇りを感じます。素晴らしい氏たちに拍手であります。　　人気blogランキングへ

2010.11.02

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上州土産百両首～、「亀治郎の会」

さて、「亀治郎の会」桜の花が爛漫な吉野山景色から華やかに幕が開く一部とはがらりと変わる二部は、上州土産百両首タイトルだけでもおどろおどろしい感じ。私は初めての演目。。早い話、友情物語なのだが、泣かされましたよ、泣かされた。この作品、どうやら歌舞伎界だけでなく、勝新太郎×藤山寛美、萬屋錦之助×中村嘉津雄兄弟など色んなジャンルの名コンビで演じられたようである。そして、猿之助さんと現勘三郎さんで話題になったとか・・・知らなかったな。今回は、正太郎をカメちゃんが、そして、牙次郎を福士さんが（とはいえ、私にとっては初めての俳優）物語は、正太郎の夢から始まりまる。正太郎は腕のある板前さんなんだけど、スリの子分。悪戯を働き、お縄になっているところに、友人のドジで間抜けの牙次郎が来てその縄を解く。御簾からは粋な三味線のＢＧＭで情緒たっぷり。そして、舞台には、大きな大きなお月様に二人のシルエットが映る～幕。幕が開き、パット明るく、そこは茶屋。夢から覚めたところに、正夢のように牙次郎と再会。この牙次郎もかっぱらい、スリをしていた。この時、癖なのか、お互いの懐の財布を取り合ってしまう。正太郎は、幼なじみの懐まで手を出してしまう自分に嫌気がさし、スリのから足を洗う決意。親分はがってん承知とこれからの生活にといくらかの金子を手渡す。が、その兄貴分はそれを良しとしていなかった。そして、舞台はお聖天様の森ここで、正太郎と牙次郎は、死ぬ気になってまっとうに働こうと誓い合い、10年後のこの日、この時にここでの再会を誓合い別れる。それから10年、悪戯を重ね、江戸に居られなくなった親分（渡辺哲さん）と兄貴分（中村亀鶴さん）が、上州の料亭に入る、そして、そこの板前さんにとご祝儀を置く、そう、その板前さんこそ、正太郎。腕はいいし、真面目な働き者なので、料亭の主人も娘（守田菜生さん＝坂東三五郎さんのチョウジョだって、知らなかったぁ）の婿にと思っていると言う。その板前が祝儀の礼にやって来た。まっとうに一生懸命に働き、正太郎は二百両を溜めた言う。親分は他人のふりで「可愛がられているところが人間一生の死に場」と言い残し立ち去るが、兄貴分は、その二百両に目を付け、正太郎をゆすりにかかる。正体をばらすぞと。争う内に、板前包丁でやってしまう～幕そして、一方牙次郎はと言えば、元スリのくせに、就職したのが岡っ引き。ドジで間抜けは相変わらずで、ここに来て十年、何の手柄もない。折しも、あの板前殺人事件で指名手配中正太郎は、あれから十年の約束の為に、江戸入りしてる。それには、首に百両もの賞金がかかっている。牙次郎は、正太郎に再会目前にどうしても手柄を立て、百両をゲッツしたかった。その志しを知った岡っ引きの親分（市川門之助）はこのドジに十手を渡す。ご～～ん！十年目の約束の刻限。聖天様の森で再会した正太郎と牙次郎は、互いの無事を喜びあう。「兄貴に会えたのを百人力に、今夜手柄を立てるから喜んでくれ」と話す牙次郎。それを聞いた正太郎はかぶっていた笠をとって、「牙次、縄ぁかけてくれ」と笠を取ると、人相書きと同じキズ！まさか・・・・　牙次郎は「堪忍してくれ～」「堪忍してくれ～」」と逃げ出す。そこに、取り巻きがやって来て御用だ！御用だ！と正太郎に縄をかける。正太郎は牙次郎が自分を売ったのだと誤解をし、「てめぇ～まだ性根がなのねぇのか！」と憤る。そこへ、親分登場、これは自分の感で牙次郎の後を追っかけたのだといふ。誤解を解いた正太郎、「お前はドジで間抜け、きっとそれは変わりはしないだろうからと、一生懸命働いて10年、二百両を貯め、お前に渡してやろう、それを元でに何かすればよいと、しかし、その金子も逃げる内に取り上げられてしまい、この首に百両の賞金がかっかっていると知って、せめてもお前への10年目の土産にと・・・」と。正太郎は親分に「牙次郎の手柄にさせてくれ」と頼む。が、牙次郎は牙次郎で自主させてやってくれ、と頼む。親分は牙次郎の手で、正太郎の縄を解き、牙次郎と正太郎はふたり、「あの世までもの道連れ」と花道を歩む。チョン、チョンチョンチョ～ン・・・と幕。ええお芝居であった。作品自体がおもしろい、そして、コンビ役者の掛けようようで又ここ作品がおもしろくなるだろうとおもふ。私的には、風間×平田コンビも有りかとおもふ。あじゃぁ～、あじゃぁ～とそのあほうぶりに、いよ！ふくし！！と大向こうも多々係る。彼に取っては、こんなかけ声は初めてじゃないかと思う。また、～屋の大向こうじゃないのを聞くのもお初な事。この阿呆ぶりな演技を寛美さんのを観たかったなと思う。あの何とも言えない阿呆ぶりな間を想像してまう。又、猿之助さんと勘九郎さんもの観たかったな。遅い！そう、このように、舞台は一期一会、だからこそ見逃してはならないと意気込むである。この度の演出もカメちゃんであったが、大衆演劇の様に泥臭くなく、すっきりとまとまった洗練された舞台だったと感じる。そして、御簾から聞こえる三味線やどろどろどろろの太鼓やバタバタバタの拍子木から歌舞伎エッセンスが感じられたっぷり満足する。着物の裾をひょいとからあげ、雪駄で歩く姿にもいなせな色気を感じるカメちゃん。女型から立ち役・・・引き出しをいっぱい持ったカメちゃんは楽しませてくれる。オバはいっぱいの拍手を贈った。。。人気blogランキングへ

2010.08.25

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「亀治郎の会」を観てきました！

この２年は、どっぷりと歌舞伎三昧をすると決め込んでいます！亀治郎の会、カメちゃんの「義経千本桜」の中、一番の見所の四ノ切の場を是非とっ思っていましたが、激戦チケットで取れず、御縁がなかったとあきらめていました。しかし、思いというのは通じるもので、じぇりさんからの思いもかけない連絡で、間際になると、急遽行けない方の救済チケットというのがあるらしく、そのチケットを廻していただいた。東京まで急遽となると、飛行機の割引もなく、まして夏休みであるし、往復だと６万チョイかかります。徳島、海外だし・・・いつものことですが、チケットより高い交通費は覚悟です。なので、行きは、徳島～神戸（バス）～伊丹空港（空港バス）～羽田（飛行機）終演が１８時半、最終便の飛行機も間に合いません。夜行バスに乗って、６時に帰宅。只今帰って来たばかりです。そんなにししてまでも、「行く！」を決めるだけの価値がそこにはあります。お席は１階１７列３番、花道を後ろ側からみるという、ドブ席とゆふらしい。そこで、ブログ仲間のさっちほっ小僧さんが、２階真ん中のお席と交代してくださいました。見えるだけでもありがた～いのに、、、このお席だと、宙吊りの幕引きが真横で観られるからと、このご親切に甘えることにしました。カメちゃんの四ノ切、狐は、それはそれは期待以上のものを魅せてくれました。軽やかなフットワークと柔軟な身のこなし、イナバウワーを２度も見せてくれた。数十年前に観た猿之助さんと重ねてしまいます。可愛い狐、鼓の皮になった親を慕う様、情感たっぷりであります。千穐楽だった為か、ロビーでは、父段四郎さんご夫妻が、御贔屓筋に、米つきバッタのように御挨拶されていたのが印象的。いつもでも子を思う親心、親子の絆を舞台とロビー見る思いです。折しも、同じ演目を新橋で海老蔵さんがやっているのですが、言わずものがな・・ＴＶで観てそのいかがかな舞台は想像出来ます。亀治郎の会は始めてなのですが、観客がいつもと違う感じがしました。そしてカメちゃん贔屓の方々はもちろん、昔からの根強い澤潟屋さんファンも結集しているのか、客席からの大向こうが飛び交います。拍手も頻繁だし、一際手音が大きい。この熱い空間に居ることが気持が高揚します。舞台は一期一会であるとつくづく。。。。今、今、今が消えて行く。。。。私の歌舞伎ファンを確立してくれたのが、猿之助さんの義経千本桜。彼の舞台を見るたびに、こんなに飛んだりはねたり出来るのも若い今しかと、、、観に行ったものです。そんな彼も檜舞台から去って久しいのですが、こうして、次世代に確実な継承ができ、追いついて、並んで、さらに越す、こうして、世代を越えて観られることも幸せなことです。そして、二部は、「上州土産百両首」、歌舞伎というより、時代劇かな？のお芝居も涙、涙を誘いました。これは、京都でもヤルそうですが、感想は改めて、、、そして、なんと、この亀治郎の会も10回で終わりとか、後２回です。これは、初めに、10年をヤルとの覚悟であった亀治郎の会。その覚悟、十分受け取りました！チケットを手配してくださたじぇりさん、お譲りいただいた○さん、見やすいお席だからとチェンジしていただいた小僧さん、ありがとうございました。人気blogランキングへ

2010.08.23

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阿波踊り「歌舞伎連」

徳島「阿波踊り」を県商店街振興組合・青年部がインターネットの動画の生中継サイトに流したところ、４間で８万３千のアクセスがあったとか、もはや、世界中からの関心を持たれる阿波踊り。昨晩、TVでダイジェストで流れていた今年の阿波踊りを見た。有名連・企業連・学生連等々毎年、タレントも企業宣伝為にやって来る。今年は友近人気であった。サ○スターの三田村邦彦は毎年の顔。また、東大連には、あのホリエモンも。混じったらわからない。阿波踊りは想定外におもしろいようだ。有名連の踊り、各連によって微妙に足運び、手の動きが違う。そして、桟敷の長さでの演出にもそれぞれに工夫が施され、その連の特徴が出ている。この有名連、阿波踊りが閉幕して、直ぐに練習に入るほどの鍛錬×鍛錬その練習の美はスバラシイ！で、こんな連を発見「歌舞伎連」歌舞伎ファンとしてはチト辛口になるが、歌舞伎の所作を随所に盛り込む斬新さ、この趣向はわかるが、基本的な正調踊りとがアンバランスな感じする。今年のを見てるとまだまだ練習不足のように思う。有名連に比するとダサイ、洗練されていない。昨年の歌舞伎連踊りの模様は（東新町商店街での踊り）こちら阿波踊りの中に奴踊りを取り入れた連も多く見受けるが、奴踊り、これは淡路島の踊りで、現天水連の連長が淡路から仕入れてきたらしい。その奴踊りも取り入れているが、これは実に上手い。さすがに、踊り上手な歌舞伎連と言ってもらうほどに成長してもらいたい。この歌舞伎連、連員募集はこちら「江戸歌舞伎連」と東京拠点もあるので歌舞伎ファンの方是非どうぞ。そして、本場の徳島で乱舞してはいかが。私？アハハ・・・・年齢制限でアウト人気blogランキングへ

2010.08.19

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松竹大歌舞伎・中央コース　徳島公演、「棒しばり」がよかった！

・夜の部を観て来ました。先ずは、「廓三番叟」中村時蔵さん親子の舞いですが、様々な「三番叟」がありますが、廓、傾城の三番叟は初めて観ました。あまり傾城ものは好きではないので、やはり、烏帽子を被り、超然な格好をした"三番叟"の滑稽味のある踊りを軽妙舞う「舌出し三番叟」（"三番叟"が踊りの中で舌を出す）、「操三番叟（あやつりさんばそう）」（操り人形の格好で踊る）、「二人三番叟」（"三番叟"が２人いる）が良いなと思います。時蔵さんは、同い年なんですが、こうして、息子さん達と同じ舞台を勤めるのは、親としてどんなだろうと思ったりして・・・そして、「一条大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり）」菊五郎さんの一条大蔵卿、本性を隠す阿呆ぶりの中にも公家のお上品さを失わないその演技は、さすがにあっぱれで、安心して委ねて観られました。世間を欺く為の阿呆ぶり、口を半開きに首を掲げる様、その作り阿呆演じている場面でも扇で顔を隠した時のお顔は本性である凛々しく武家のお顔でした。この扇で隠した表情、５列５番と花道横のお席だから見えたのです。扇で顔を隠すという、こんな見えないとこの演技が凄い！見逃さなかったのは、アタシだけ・・とほくそ笑みます。それに、菊之助さんのお京、黒紋付きでに年増の化粧（というのでしょうか）での舞いは何ともお品の良いことでしたでしょう。最後を飾るのが、今回の楽しみな演目「棒しばり」アタシ好みの松葉目物。国語の教科書でもおなじみのものですが。太郎冠者と次郎冠者、菊之助さんと松禄さんが交代なんですが、棒しばりされた次郎冠者の方が、見物。徳島は、次郎冠者が菊之助さんでした。（さっちほっこ小僧さんが観たのもそうでしたっけ）太郎冠者は後ろで手を縛られ、次郎冠者は案山子のように棒で手首をくくられ、手を使わずしての舞いぶり、トントントコトコトントン、すっとんとん・・・お二人の揃った足拍子とお囃子がピッタと合い、何とも軽快で、心浮き浮きになります。観てる私まで酔っぱらいそう。その舞いの見所の中の見所、菊之助さんの棒に注目！縛られた手で扇を開き、さらに、お三味線に合わせて左から右に放り扇を持ち替える様、お見事！まるで、ジャグラーのようでした。拍手！大向こうがかかるとこでしょう。ホントに柔軟な身体で若さを感じました。お京のお品の良い女型の舞いと対照的な躍動感ある次郎冠者の舞い、そのひょきんぶりな演技に菊之助さんの新たな引き出しを見た思いがしました。そして、彼の涼やかな声も魅力のひとつでしょうね。しかしながら、私的には、松禄さんの次郎冠者を観たかったので、チト残念。そもそも、歌舞伎好きになった切っ掛けが、松緑さんのお父様、辰之助（時代）さんが花形と呼ばれた頃の弁慶を観てからです。今回の２役交代と同じように、折しも、当時の花形が「勧進帳」で、弁慶・義経・富樫の３役を交代で演じるという趣向の時でした。３役交代に通いました。辰之助さんは、残念な事に早くに逝かれしまったので、幼い元松緑さんがオバ心に気がかりで、時折、父辰之助さんの面影を松緑さんに重ねたりもします。（もちろん彼の松緑襲名は「弁慶」はきっちりと魅せていただきました）又、先日、富十郎さんの「弁慶」に四天王として登場した松緑さんですが、そのお稽古中のＴＶを拝見していると、富十郎さんが目に入れても痛くないというようなご子息の義経が、引っ込み場所を間違えてウロウロしていた時に、「僕と染五郎さんの間をこう入って・・・」などとアドバイスしてる様を観て、彼のやさしいさ、お人柄を見た思いでした。そんな彼なので気がかりに応援しています。と、こうして書いてみると、辰之助さんが花形当時、ご年輩のご夫人方から、「先代の○○さんが良かった」等々を耳にして横目で見ていたアタシが、「菊五郎さんの美貌も知っています」というと横目で見られるようになりました。人気blogランキングへ

2010.07.22

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市川亀治郎×三響會特別公演イン徳島

市川亀治郎×三響會特別公演を堪能してきました！！。この企画は、ゴールドリボン基金チャリティー企画。舞台はいきなりのポ～ン、スポポポン～♪カ～ン！♪と大鼓、小鼓・太鼓が響き、薄明かりの中「道成寺組曲」で幕が開く。やがて、舞台下手から羽織袴の出で立ちで亀ちゃんの素踊りが始まる。素踊りの亀ちゃんは初めてであるが、その切れ味の良い踊り、線が美しく凛とし、背筋が伸びる思いであった。次ぎの幕では、この企画趣旨談話に入る。チャリティー募金の行く末は、小児癌支援にと明確な目的がある。その中で亀ちゃんの談話人には欲がたくさんある。身近なところでは、睡眠欲、金欲、食欲・・等々その中で最も尊く最後に行き着く欲が人の役に立ちたい人の役に立つことで幸せを感じたいという欲であるというお話。つまり、社会貢献ということであると思うのだが、この社会貢献欲というものがメキメキと人の心に生まれてきていると感じてる昨今で、そのいう私も子育て完了した今、さぁ～これからはと・・・私のできることはを何か・・というフツフツとした思いがある矢先のコトである。それだけに、何か役に立ちたいと思うことは、「欲」であったのかと目から鱗。しかし、亀ちゃん、声高に社会貢献なんて詠わなくても、舞台で演じることそのもが、社会貢献を果たしていると思う。観客に感動を与える、その汗を観た私達は、感動を得え、私もガンバロ！と思うエネルギーを与えてくれる。それで十分と思うであるが・・・又、私達も広い意味では、生きることが社会貢献である。消費も、専業主婦もそうであると思う。なので、何かを、何かをと手探りでモンモンとしなくても、ま、イイか、その思いが心の隅にあれば、その内何かに出会うだろう・・といい加減に思う。この企画では、その思いを形にしたのであるのだと理解する。しかしながら、この幕は、セミナーの様で長過ぎた。と感じるのは私だけ？そして、今回の見所は何と言っても、舞踊「藤娘」文字通り、舞台も衣装もあでやかな藤づくし、亀ちゃんの踊りは天下一品と定評はあるが、藤の花の精を可愛らしく、艶良く、何処を切り取っても絵になる踊り。玉三郎さんの妖艶さと色っぽさとは又違う亀ちゃんの踊りが好きである。舞いに芝居気がたっぷり詰まっている。大きな藤の裏での衣装替えの度にいよ！澤潟屋！の大向こう。そして、舞台に引き込みの三味線のアイも耳に心地よく、やがて、再び、藤色の衣装で出てきた亀ちゃんが、舞台上手、下手、中央にと小走りに進み、袖をお行儀よく前で組み、ご愛嬌を観客に振りまく様は、何とも可愛らしい。昔、昔、猿之助さんで観た（小太りな）「藤娘」の可愛らしさと重なった。拍手！拍手！拍手！拍手！拍手！の嵐であった。公演後、手が痛かったが、こんなにも手を叩き放しの踊りは初めてなように思う。この公演、早くからチケットをゲッツしていたので、お席は、１列２８番（ほぼ中央）だったが、その前のパイプ席は満席。その出で立ちから想像するに、彼女等が、「亀治郎の会」の方達かなと。特に、最前列中央に、白髪がひかる頭を結い上げ、べっこうのかんざしが粋に演出、白地のお着物に、耳にイヤリング、そしてネックレスもさりげなく・・・ひとつ間違えれば、＜ざ・銀＞に見える出で立ち。真正面からはみえないかったが・・徳島には居ないだろうな～な観客が居たからである。と、その辺りの空気がそう感じた。徳島文化センターの上の方には空席が目立った。どうやら2000円という割引券も発行されていたようである。こんな超一流の芸を割り引く必要な無かろうと思う。演歌並の扱いに不満を抱くのである。そして、感動醒めやらぬ今、国立劇場の「義経千本桜」のお席が取れなかったことが、もう、悔しゅうて、悔しゅうて・・と袖を噛む思いである。人気blogランキングへ

2010.07.12

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「第八回亀治郎の会」落そして、21世紀歌舞伎組に期待

「第八回亀治郎の会」　東京公演の一般チケットの発売が、２２日からでした。情報によると、亀治郎の会の方でもなかなかチケットが手には入らないという人気ぶり。今回は、この11日の徳島公演「伝統芸能の今」で亀ちゃんも見えるしと見送りを決めていたのですが、猿之助十八番の四ノ切解禁！の迫力あるプロモーション動画を観て、何としてもとおそがけでありますが、一般チケットに並びました。10時スタートのタイミングに乗れるように、片手に受話器、片手でPC操作しかし、私が行ける日曜日はネットでも既に完売で、会の方に電話をしても通じず・・・たらたらと出る汗、汗、汗・・・さっちほっ小僧さんや歌舞伎ファンの方にも、ゲッツできますように、なんて応援メールもいただきましたが、結局は御縁がなかったとあきらめました。御縁って便利な言葉ね・・・なんてつぶやいてみるのです。。。。しかしながら、拾う神ありでこれを見つけまた。チーム澤潟屋さんの、大阪新歌舞伎座新開場記念柿葺落興行９月３日～２２日もちろん猿之助さん総監修です。21世紀歌舞伎組はこちらに演目も大阪新歌舞伎座の柿葺落興行にふさわしい「太閤三番叟」大阪ご当地の三番叟の御祝儀舞踊を初め、私の大好きな（子獅子を舞ってみたい）「連獅子」「義経千本桜　吉野山」猿之助さん生き写しの右近さんですが、八月の亀ちゃんの狐対と九月の右近さんの狐、比べてみたかったな～そして、「黒塚」とポピュラーなもので、それぞれに澤潟屋さんの味付けで、これは期待が膨らみます。絶対に見逃せないですわ！！人気blogランキングへ

2010.07.03

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海老蔵さん「ぴったんこカンカン」

TVを腰を落ち着つけて観るということも少ない。何となく、付けていると言う感じ。名も知らない若いお笑い芸人の芸無しトークや、グルメ番組も疲れる。しかしながら、昨日は釘付けになった。海老蔵が『ぴったんこカンカン』にゲスト出演８月からの「石川五右衛門」のPRに兼ねて、京都を安住アナと散策する。素の海老蔵さん、白のTシャツに真っ赤な流行りのマフラー七部パンツに、サンダル履きと軽装で京都を闊歩する。祇園の「おいと」というなじみのおでんやを紹介。格子をあけると、壁には舞子さんや芸子さんの名の団扇がいかにも祇園を象徴している。カウンター中央には、おでん鍋。その種の数々がお行儀よく並んでいる。ん～美味しそう。安住アナにお勧めしたのが、牛筋、そして、「共食い」をオーダー「共食い」？そう、大根、大根役者だと。出てきたその大根、鰹と昆布で引いた一番だしとおでん種が浸みて白がブラウンに染まっている。それに、切れ味の良い包丁で刻んだ極細のねぎがたっぷりトッピング。熱いものは熱い器にと出てきた。ほうほふとほおばる二人、よだれものである。そして、私の好物の夏スート、「鍵善」の竹羊羹と有名な葛切りをご紹介。竹羊羹は、どうも楽屋見舞いにいただくらしい。やっぱりぃ～竹羊羹、文字通り青だけにヤワヤワの羊羹が詰まっているのだが、ふしの底を穴をあけないと羊羹がでてこない。海老蔵さん、男らしくと、竹をごくっと一気に食べほす飲みほした。荒事、羊羹の食べ方にも、ぃよ！成田屋！！そして、次ぎにお扇子屋さんに、一見さんは入れそうにない店構え、中は美術館というか、ギャラリーのようである。店主がふたつ折りになって出迎える。「おこしやす・・」のような京言葉、男性が発するといや～引いてしまうなぁ。ササッと扇で遊ぶ、海老蔵さん。金目返しなど扇の所作の数々、手と扇が一直線である。Tシャツ姿にも扇がとける。お品がいい。そして、８月公演にちなんで、高台寺になる五右衛門のお墓参りにお墓前で拝む所作も美しい。時折、あのにらみを思い出す目でで見据える、その眼力に吸い込まれそうになる。その後、先斗町にある、御贔屓のお茶屋さんを紹介。この辺りで、アタシのリミット。ウォーキングたいむ、遅くなるな～。８月の新橋演舞場、熱くなるな～行きたい！shinbashi200908m_2 posted by (C)きママ人気blogランキングへ

2009.07.18

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新型インフル、今事情、にらみで吹き飛ばせ！

インフルエンザ posted by (C)きママ新型インフルエンザ、３日、徳島県内初感染の発表を受け昨日、徳島中央市場の正門で渡されたチラシ。予防の為の自己管理等々のお知らせである。県内外からの食べ物が集荷される徳島の台所としても、感染対策の強化は当然である。とはいえ、TOMOさんのブログによると、神戸ではマスクも外される状態のようだ。下火ということだろう。一方、只今大阪松竹座の特別公演の市川海老蔵さん、関西で新型インフルエンザの患者が多く出たことから、「（新型インフルを）関西から追い出そうじゃないか」演目の内容に変更し「一つにらんでご覧にいれまする」市川団十郎家に伝わる「にらみ」を口上で披露した。　にらまれると、１年間無病息災でいられるといわれる。みなさん、にらまれて見て・・・ところで、こういう人の集まる興行はどんな感じかと気になるところ、歌舞伎通のサッチーホッコーさんによると、今月の歌舞伎座は昼の部の前売りチケットが売り切れだとか、豚フルも百年に一度も関係無さそう。人気blogランキングへ

2009.06.05

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東京タワー・ボクとオカンと、時々、オトン

東京タワー posted by (C)きママ母の日に観た映画「東京タワー・ボクとオカンと、時々、オトン」原作者リリー・フランキー（日本人、立派な九州男の自叙伝）が、タイトル通りに、ボク（オダギリジョー）と最愛の最愛のオカン（樹木希林）との絆に、時々オトンの存在と、二人の取り巻く人々の温かなふれあいを描いた映画である。＜ストーリー＞1960年代。3歳のボクは、遊び人のオトンを捨てたオカンに連れられ、オカンの実家に戻ってきた。オカンは女手ひとつでボクを育てた。オカンの作る美味しいご飯を食べて、ボクは成長した。15歳になって、ボクはこの町を出て行きたくなった。大分の美術高校に入学し、東京の美大をなんとか卒業するが、仕事もせずに、仕送りしてもらい、更に借金を重ねていた。そんな中、オカンが癌に侵されていることが分かった。大都会の東京タワーとの対比に、小倉弁・筑豊弁の語りがいい。無法松で有名な北九州市・小倉、気は優しいが言葉は荒い！　小倉弁なんねぇ～！使わんか！読まんか！気の利いたこと書かんか！しっかりせんとちゃ～らんぞ・・・・・ひとたび聞けば誰しもあきれ、首を傾げ、最後には笑える。このシーンは、オカンの癌治療の為に病院へ行く横断歩道である。　　　　　　　　　　　　余命わずかなオカンの手を引く、ボクの思い。。。男の子が、母親の手を引く・・・こんなシーンはこのような人生の設定でなければあり得ないかも。幼い時は、男の子の手を母が引く、普通に。こんなシーンに自分もそうなる日がくるのかしらん？と重ねたりしている自分。その想像が涙になる。この病院に行くシーンの前、家では、ボクにオカンから函を渡す。その函、「オカンが死んだら開けてください」と熨斗に書いてある。気になる函。癌の闘病の後、函を開ける時がくるが、私なら、何を入れるだろうとドキドキした。オカンは、母子手帳と、ボクへの感謝を綴った手帳、そして、ボクの彼女への手紙等々を入れていた。名女優「樹木希林」の演じるオカンは最高！ボクとオカンに我が息子とアタシを投影してしてしまいウルウル。母の日にぴったりな映画であった。人気blogランキングへ

2009.05.11

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四国こんぴら大歌舞伎・パート３・・・身替座禅

konpira200904b_handbill posted by (C)きママ歌舞伎の松羽目もの「身替座禅（みがわりざぜん）」PS*松羽目とは、能や狂言を歌舞伎化した作品群で、有名な「勧進帳」の舞台のように、能舞台を模して、正面に老松、左右の袖に竹を描いた羽目板模様の張り物。喜劇だが、幕が開くと右京（勘太郎）が登場し、恋人「花子」の元へ行く口実を考え、外出を許さない奥方（扇雀）に、近頃夢心地が悪いので持仏堂で座禅をすると、１日だけ許可をもらう。右京は太郎冠者に身替わりに仕立て、花子の元出かけるのだが、その右京の花道の引っ込みが勘太郎の見せ場になっている。花子に会いとうて・・会いとうて・・うねる身体、全身で嬉しさを表現、観客からは、「行ってらっしゃい！」と声がかかる。歌舞伎の大向こう、「待ってました！」「中村やっ！」「たっぷり」は通常で、東京歌舞伎座本丸で聞くそれはもう、タイミングよく間を外すことなく、洗練されているが、「行ってらっしゃい」のかけ声には爆笑だ。こんぴら、地方ならではのアドリブである。演じる勘太郎も笑いをこらえたに違いない。後々の語りぐさになるであろう。で、「行ってらっしゃい」と声をかけた者、それに賛同爆笑した者に限って、その実体は、恐妻奥方であろうと思うとおかしくて、おかしくて・・・その内、身替わりが奥方に知れることになり、座禅を口実に女の元に向かった右京をこらしめるべく、自ら座禅衣もかぶり、夫の帰りを待つ。何もしらない、ほろ酔い気分で帰ってきた右京が、花子との逢瀬を奥方の前で物語るシーンは眼目勘太郎君、見事な演技に拍手喝采。声も勘九郎勘三郎に似ている、その三の所作も似てきたな～と思う。ず～っと昔、私的には勘九郎ちゃん時代、お父さんの先代勘三郎に物言いが似てきたな～と思ったことがあるが、今回は、その息子に親を感じる。歌舞伎はやはりこうして継承されいくものだと、肌で感じた。人気blogランキングへ

2009.04.13

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四国こんぴら大歌舞伎・・・パート２幕の内

こんぴら歌舞伎のぼり posted by (C)きママ四国こんぴら大歌舞伎、↑このような幟が山の斜面に数々立っているが、裾にはスポンサーが描いてある。一旗おいくらかしらん？ちょっと知り合いの会社を見つけた。とにかく入手しにくい「こんぴら大歌舞伎」チケットと聞いている。今回は、母の友人がJRのパックで申し込み、その中でキャンセルが出たとのことでまわしてもらった。ツワー料金27000円その内訳チケット13000円の１等席徳島～香川（琴平町）往復バス料金１000円のパンフ（他の歌舞伎パンフよりの半額ほどで安い、ま、広告料で賄っているのだろう）それに、お土産として、半生のうどん４人前お菓子（うどんを油であげたもの）そして、この幕の内弁当幕の内弁当 posted by (C)きママ見た目、きれいでしょう。。。超簡単なお弁当。出来合いのものを並べただけです。市場の○万さんに行けば売っているものばかり。玉子焼きも、うどん粉（小麦粉ね）を練ったもの。右下のお鮨のトッピングのしめさばでさえ出来合いで売っている。３食団子もそう、ちまき風に包んだ生菓子も、錦糸の焼売も・・・フレッシュなものは、唯一オレンジのカットくらい。最近では表示がうるさいので表にはこのように・・・幕の内弁当裏表示 posted by (C)きママ横文字だらけの添加物薬漬けだわ。なので、パックツワーは好きじゃない。こんな余分なものでお金を取られるから・・・しかし、入手しがたい人気のこんぴら歌舞伎、JRさんも、30席の申し込みに25席しか当たらなかったとぼやく。しかも、同じ１等で、二階の東桟敷、つまり、花道の演技は役者の背を上から覗くことになる。こういう団体さんは、ご年輩様用パックだな。連れて行ってもらうという。こんぴら歌舞伎は枡席で、二階桟敷は一枡に六人、段々となっているのでまだましだが、一階は平席に五人。足を投げ出すことはもちろんできず、躙ることも困難。まして、その枡席にぶっとい関取のような方が来ようものなら、もう最悪。ここは観る方の健康・健全、暗黙のルールが守れる人に限る。と思う。ちなみに、私は歌舞伎のメルマガ配信取得しているので、観たいもがあれば、チケット発売日と同時にネットで購入している。席の指示もあり、納得して購入できる。次回は、「きママの我がママ観劇ツワー」を募集数人を募り、自家用車で、自弁で、そして、帰りには、屋島にある、とっても美味しいフレンチ「ポワエデゥポン」でお食事。観劇の感想などをご馳走に・・・フム、これだな。人気blogランキングへ

2009.04.12

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四国こんぴら歌舞伎大芝居を観劇パート１

konpira200904b_handbill posted by (C)きママ四国こんぴら歌舞伎大芝居に行って来た。全国でも最もチケットを入手しにくい演劇公演でもあるといわれる。JRのパックツワーで取ったチケットのキャンセルがあるのでと廻って来たのである。こんぴら歌舞伎は、これで２度目である。今回は、中村勘三郎座長彼は「こんぴら歌舞伎」の言い出しっぺとも言われている。こんぴら歌舞伎 posted by (C)きママ香川県琴平町、像頭山（ぞうずざん）の中腹に鎮座する。散り初めた桜の中の観劇こんぴら歌舞伎（金丸座） posted by (C)きママ重要文化財でもある「日本最古の芝居小屋」入り口は、このようににじり口となっている。こんぴら歌舞伎（金丸座にじり口） posted by (C)きママ案内人のお兄さんや、おちゃこさんは、町のボランティアのみなさん。履き物はビニール袋に入れて持参。こんぴら歌舞伎（IN) posted by (C)きママ中は（撮影禁止だけど、開幕前に１枚だけ）小屋はこのようにコンパクト。それだけに、役者の息づかいも聞こえるようで、大舞台で味わえない臨場感がある。観劇したのは、昼の部の近松もんの「俊寛」・梅川・忠兵衛でおなじみ「新口村」・松羽目もの喜劇「身代座禅」観劇して12時間経たない今まだ興奮冷めていない。脂ののった中村勘九郎勘三郎、そしてそのお二人の若々しい旬な息子さん達のその芸に堪能した。一期一会な舞台、地方ならではの味わいは後日に・・・人気blogランキングへ

2009.04.10

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まだまだ余韻な「松竹花形歌舞伎」

まだまだ余韻の「花形歌舞伎」である。たいていは、歌舞伎はひとりで行くことが多い。自分のペースで行動でき何より芝居に集中できるからである。この度は４人様なのでたっぷりの時間を取っていた。しかし、ちょっとお茶するにも、お一人様だとどこでも空きはあるが、４人になると、これがないのである。探すか待つかである。しかし、徳島のオバ達には、「待つ」という習慣がない。待ってまで・・・と探すのである。探してももないのが食い道楽な大阪であった。ナンバに着いた私達は高島屋の開店を待ちお弁当の充実した地下で、それぞれ好みの幕の内を買う予定であったが、お茶時間が押して、結局、松竹座まで足を伸ばした。手取早く、道頓堀門の♪とれとれぴちぴち蟹料理♪のかに道楽で、蟹寿司 posted by (C)きママ食べやすく蟹のお鮨にした。それも18番と言う番号札をもらい待つのである。その間、私はネット購入のチケットを取りに機械の所とまで行った。初日だけに松竹関係者の腕章したサラリーマン風な面々の緊張を感じる。ここはスムーズであった。会場にはいると、パンフ買い、イヤホンガイドを借り、席を探す。既にとなりの席には、黒字に飛び柄の紬に白地の帯をしたご婦人、パンフを開き、開演を待っていた。軽く会釈をしすると相手もにこりと会釈を返す。髪はショートで頑張って結い上げてきました！と言う感じもせず、さりげない着こなしにお品を感じる。指には□くデザインされたダイヤが天井の照明にきらりと光る。その内、右隣の席二つが埋まる。これまたお着物のご婦人である。髪はきっちり結ってきましたとスプレーのにほいがぷんぷんした。大島に塩瀬の帯。ショールを丁寧にたたみ、膝に置いた。どうも前に座るお着物の方々の連れであるらしい。昼夜通しで観るらしい。初日だけに進行がスムーズに行かず、時間は押した。三時一五分予定が半近くであった。「夜の部まで半時間しかあれへんわ～」と大阪弁でこぼしていたからである。歌舞伎好きで、気負ってやってきたに違いない。道を挟んでその向こうのお隣もお着物姿。やはり白地に赤の紋様の小紋であった。色白な小太りな、年の頃なら、28.9、30と言ったところであろうか、チトお若い方である。小太りなだけに、席で食べる幕の内に伸びる箸も早い。周りはこんな方々、舞台陣との一期一会な空間である。それに耳で観るイヤホンガイドが加わり、舞台をより深いところで堪能できる。しかし、このイヤホンガイドもそのナビゲーターの善し悪しがある。今回、七之助の舞踊・長唄の「鷺娘」三味線と鳴り物の掛け合いにかぶる解説が耳に邪魔をする。ここはたっぷりその演奏を聴きたいものだ。このように、時に台詞にかぶったり、お耳に邪魔になる場合もある。ところで、このイヤホンガイドって、同時放送なのだろうか？取り置きだろうか？舞台は厳密正確に毎回運ぶのではないのであるから・・・毎回のナビだろうか？（知っている方は教えてください！）そして、今回は若手七人の録音インタビューが幕間に流れる。今回の芝居の意気込みや大阪について、バレンタインについて・・・等々がサービスされていた。幕間も耳は放せない。それにしても今回の昼の演目は暗かった。二月という真冬であるのか、「鷺娘」も鷺が死んで行く。「女殺油地獄」も人妻を殺し金子を奪い逃げて幕。春待ち遠しいこの時期、不景気な折りである。それを吹っ飛ばすよな景気のいい話、春のにほひを感じる演目も置いて欲しかったと思う。観劇は、チケット購入から始まってその舞台への期待にワクワク。当日の最中に夢中。そうして帰宅しても興奮醒めやらぬ。と、この興奮は二，三日は保つのである。そして、次ぎの公演を財布と相談しつつ探すのである。歌舞伎 posted by (C)きママ人気blogランキングへ

2009.02.03

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大阪松竹座「２月花形歌舞伎」を観劇

shochikuza200902b_handbill posted by (C)きママ大阪松竹座「２月花形歌舞伎」を観劇してきます。連れてって～、とお願いされていたご婦人方をお誘いして今回は、４人で行きます。朝、６時４５分（？だか）の高速バスで出発。初日だけに、役者さん方も緊張していることと思います。命の洗濯をして来ます。演目と配役昼の部一、歌舞伎十八番の内　毛抜（けぬき）　　　　　　　　　　　　粂寺弾正　　獅　童　　　　　　　　　　　　小野春道　　愛之助　　　　　　　　　　　　秦秀太郎　　勘太郎　　　　　　　　　　　　　錦の前　　壱太郎　　　　　　　　　　　　八剣玄蕃　　薪　車　　　　　　　　　　　　小野春風　　亀　鶴　　　　　　　　　　　　　秦民部　　男女蔵　　　　　　　　　　　小原万兵衛　　亀　蔵　　　　　　　　　　　　腰元巻絹　　亀治郎二、鷺娘（さぎむすめ）　　　　　　　　　　　　　鷺の精　　七之助三、女殺油地獄（おんなごろしあぶらのじごく）　　　　　　　　　　河内屋与兵衛　　愛之助　　　　　　　　　豊嶋屋七左衛門　　獅　童　　　　　　　　　　　　小栗八弥　　勘太郎　　　　　　　　　　　　芸者小菊　　七之助　　　　　　　　　　　　妹おかち　　壱太郎　　　　　　　　　　　　父徳兵衛　　橘三郎　　　　　　　　　　　　兄太兵衛　　亀　鶴　　　　　　　　　　叔父森右衛門　　男女蔵　　　　　　　　　　　　母おさわ　　竹三郎　　　　　　　　　　　　女房お吉　　亀治郎人気blogランキングへ

2009.02.01

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一閑張の籠

一閑張り posted by (C)きママ一閑張の籠が届きました。一閑張とは、和紙と柿渋を何重にも重ねたものです。今では、趣味でされている方もおいでのようですが。。。昔は、生活用品がこわれてもすぐには入手できないため、生活の智恵として考え出されたのが、一閑張による生活用品の補修。壊れたかごに和紙を貼り、入手しやすかった防水効果のある柿渋を塗り補強して、また使う。一閑張のルーツだそうです。費用や手間は考えず、閑にまかせて行われていたため一つの閑に貼る「一閑張」とか・・・先日、一閑張の作品展を気軽に見に行きました。即売していたのですが・・・しかし、色んな絵柄でどれも捨てがたい。・・・・消去法でこの籠に。。結局、持ち手の部分をこのちりめんの朱にして欲しいときママな我が儘。オリジナルなのが出来上がってきました。2 posted by (C)きママ陶器の「おかめ、ひょっとこ」の両面のストラップが、張りにこんこん当たる音が良い。3 posted by (C)きママ内も可愛い手まりの紋様手触りがよく、軽くて丈夫。渋を塗っているので水濡れの心配無用です。持てば持つほど、色濃くなり、深い味わいで飽きがこない。大島や紬などに気軽に持つのが可愛いだろな。これもってチト歌舞伎なんぞに。また、カジュアルなジーンズでもおされかな・・・見ているだけで癒されます。作者からの暖かいメッセージをいただきました。ひとつひとつ楽しみながら作っています。仕上がった喜びと作品を愛おしく思います。～略～不都合な点があればお直しさせていただきます。使い込んで手持ちが汚れたら、付け替えてもらうこともできるでしょうね。可愛い籠、作者の思いの詰まったもの。大事にします。一生もんです。人気blogランキングへ

2009.01.18

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めでたさも、中くらいになり　おらが春

めでたさも、中くらいになり　おらが春。三が日明けても、帰省した息子の布団を干し片づけたり、仕事のお年始回りをしたり、請求書を書いたり等々雑務に明け暮れ、11,12の二連休、やっと落ち着いた心持ち。気分転換に、夫に誘われデパートに行った。夫とのショッピングなど久ぶりである。私を誘うのは、当然ながらスポンサーとしてである。11日、残りえびすに、全国のうまいもん大会の催し物で、デパートは混雑していた。夫のネクタイを見立て、セーターに、ベスト。。。バーゲンセールである。私はというと、靴、カシミヤのセーターとカーディガンのアンサンブル、さらに、ラコステのカーディガン、ジーンズ二本・・・と買いだしたら止まらない。催し売り場のうまいもん大会には、ルタオをチーズケーキを買った。凄い人で、「完売」御礼のコーナーも多々あった。何処が不景気？混雑に疲れた私達、地下のＵＣＣで珈琲とワッフルを半分個。そして、出来合いのお総菜を買い込んだ。グラムで買うのだが、たかっ！と思いながらも、家に帰って火を使うこともないと、お休みモードは続行。夕食は、食卓にデパ地下食を並べたが、食欲も失せる。私だけ沢庵のでお茶漬けになってしまった。ささっと片づけ、取り置いた、長時間の「新春歌舞伎」を堪能した。普段と全く違う一日、アタシのお正月である。きょうは、まったりと本でも読もう。人気blogランキングへ

2009.01.12

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歌舞伎検定合格通知が届いたよ。

合格 posted by (C)きママ今年の〆は吉報第一回歌舞伎検定に合格した！四級、それ以上も以下もない、歌舞伎界のお初な試みであった。合格してどうよ？！別段ど～ってことはない。歌舞伎のチケットの割引もなく、観劇にあたり特別なメリットがあるわけでもない。しかし、「第一回」に私のこだわりがあった。歌舞伎通というのは、こういう検定の合否、机上のものではなく、先代の団十郎の助六がよかったね。とか、弁慶はやっぱり幸四郎が最高とか・・・きょうの長唄の三味線は間が悪いとか・・・なが～く歌舞伎を観ている人であると思う。待ってました！たっぷり！等、間を外さない大向こうをかけられる人が真の通なのだろう。いずれにしろ、「合格」をいただくのは嬉しいものである。この「吉」、終わりよければ全て佳し、そして来年に繋がりますように・・・人気blogランキングへ

2008.12.29

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歌舞伎検定＜第一回＞の問題

歌舞伎検定検定流行りの昨今、第一回歌舞伎検定を受検してきました。申し込みが、〆切りギリギリ。受験番号からすると、ほぼ1700人弱のエントリーかと思います。年齢もバラバラ老若男女。ざっと見渡したところ、私は平均年齢を上回っているように思いました。そう、意外にお若い女性が目立ちました。検定を行った場所は、明治大学和泉キャンパス。その周辺にある、スタバやドトール、窓際に向かって、同じテキストに向かう光景から、検定ムードが高まります。試験は厳粛に行われ、何十年ぶりの試験！って言う感じ。問題は、簡単。極常識問題です。全く歌舞伎に興味のない方でも２割はわかります。ネットで想定問題がありましたが、チト深い勉強をしておかないと・・なんて思っていましたが、実際に歌舞伎を観た量にでき不出来は比例するかと思います。歌舞伎の歴史も浅い、歌舞伎の小道具も極々ポピュラーなもの、演目からの出題もさらりとしたものです。しかし、知らない演目の問題はどう転んでもわかりません。アテズッポテキストから8割出題、浅く広くです。早く言えば、知っているものはわかる。知らないものはわからん。の世界。あれ？あれ？と言う問題もありました。その中、歌舞伎座の座席について・・・「前から、い・ろ・は・・、下手から１／２／３」に○をしてしまいました。関西圏にいる私は歌舞伎座よりも、南座・大阪松竹座になじみがあり、ど～だったかな～？芝居の席の一番良い（見やすい）とされるのが、「とちり」席（前から、七／八／九列目）といわれるので歌舞伎座なら、「いろは」だろうと・・しかし、前から１・２・３であった・・・と、こんな体験的な問題もありでした。さてさて・・・結果はいかに？？？人気blogランキングへ

2008.11.25

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坂東三津五郎「魚屋宗五郎」

徳島郷土文化会館で行われた「松竹大歌舞伎」を観てきました。主演は、坂東三津五郎さん演目は、「魚屋宗五郎」と「京人形」世話物で、魚屋宗五郎（さかなやそうごろう）魚屋を営む宗五郎は酒乱のため、金毘羅さんに誓いをたてて禁酒中。彼の妹お蔦は磯部主計之助に見初められ奉公することになるが、不義の罪で手討ちにされる。嘆き悲しむ宗五郎家にお蔦の召使おなぎがやってきて、お蔦は実は岩上典蔵の企みで無実の罪を着せられたこと、手討ちにあったときのむごい光景を語る。宗五郎はあまりの怒りと悲しみにたまらず禁を破っておなぎが持ってきた酒を飲み干し、磯部家へのりこむ。酒の勢いに任せて暴れまわり、挙句眠り込んでしまうが、やがて目覚め呆然とする。そこへ現れた磯部主計之助は真実を知り、手をついて宗五郎に詫びる。河竹黙阿弥の作。＊魚にちなんだ名が付いています。わかりやすく単純なストーリーですが、歌舞伎とは物語を追うのではなく、その人（役者）の芸が見所になります。この魚屋宗五郎は、何度も観たものですが、私的には、やはり三津五郎さんが一番上手い！と思います。三津五郎さんの当たり役ですね。この演目の見所は大きく二つ先ずは、宗五郎が酒を呑んで乱れていくくだり。酒を断っていたのに、妹を殺された事情を聞いて、「呑まずにゃいられねぇ」と湯呑みにつがせた最初の一杯を息もつかずに呑み、二杯、三杯、・・・ついには、樽ごとを呑み干すという酒を呑む芸。黒御簾の三味線「西京桜」のリズム、トチチリ、トチチリと、糸に乗った呑みっぷりは目を見張ります。次第と宗五郎の身体が赤く染まるように見えるのは私だけでしょうか？スゴ技！そして、歌舞伎独特の律動的なせりふ。ご存知、弁天小僧の「しらざぁ～言ってきかせやしょう～」切られ与三の「しがねえ恋の情けが仇～」名ぜりふは有名ですが、ここでも聞かせどころの名せりふがあります。「酔っていうんじゃございませんが・・・」三上戸、つまり、酒に酔い、怒り上戸、泣き上戸、笑い上戸。三つの上戸を織り込むせりふは聞き逃せません。そして、この名ぜりふを言う前に客席からは、「たっ～ぷり」とかけ声がかかります。三津五郎さんの「魚屋宗五郎」は、尾上松録さん（今の松録さんのおじいちゃん）から伝授してもらったそうですが、こうして大事に代々受け継がれる芸は、本当に日本の文化の宝だと思います。ところで、私的には、地方巡業の歌舞伎は好みません。なぜかというと、先ずは器の問題。歌舞伎用の舞台でないので、花道も言い訳程度、大道具にしても簡易で安げな感じ。そして、メイン役者以外はB級。お芝居はチームで創るものだから、全体のバランスも要る。この度も一際、三津五郎さんが浮いて見えました。芝居で肝心な、「ツケ」（舞台上手にいる人が、拍子木で舞台上の効果音や、演技を印象付ける。）と演技のずれがあるように思いました。調子の合わない三味線を聞いているようなもやもやとした感じ。お値段も半額くらいなのですが・・・ま、地方という感じ。今回も三日前に思い立ち（歌舞伎検定もあるので）、チケットも夜の自由席しかなく、受付預けにしていたのですが、この歌舞伎好きの私に女神が微笑んでくれたのか、たまたまのキャンセル席の空きがありそちらを購入することができました。ラッキーが、歌舞伎はやはり、都会の歌舞伎本来の舞台で観るのが何よりです。舞台は一期一会、その空間は、舞台側と観客側、双方で創るものでもありますから。また、都会の観客の装い姿のご婦人のお召し物を拝見するのも一つの醍醐味でもあります。かくして、歌舞伎は感じるものでございます。まず今日はこれぎり・・・m(_ _)m 人気blogランキングへ

2008.11.18

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伊勢音頭恋寝刃

＠へええ。 fumi.minさんこんなのがあるんですね。きママさん、お勉強してるなんて偉いですね。写真の役者さん、かっこいい～。・・・でも、なんて読むんでしょう？歌舞伎のお勉強しているのでチトきママ的に復習を兼ねて。。。　　　　　　　　　　　　　　先ず、コレね、「伊勢音頭恋寝刃」＜いせおんどこいのねたば＞と読むんです。歌舞伎の演目や登場人物はほんまに読みづらいもんですな。で、この色男は、長身の美人女優と浮き名を流した、市川海老蔵さん。彼の襲名も観ました。が、ごっつい男前。丁度、花道のスッポンの辺りの席、つまり前の方ですな。そこで、あの目でにらみを効かされた時は、思わず下にうつむいてしまいましたわ。で、このお芝居は世話物（ま、はよういうたら、江戸時代版のトレンディードラマのようなもんですな。）伊勢の遊郭・油屋で実際に起きた殺傷事件を元に脚色されたというワイドショー的な作品。主人公の海老蔵演じる貢君。白塗り化粧（歌舞伎では、化粧でその役柄がわかります。）で、柔らかな色気の中に凛とした強さを持つ「ぴんとこな」役。助六もカッコいいですが、男前な海老蔵君、これもよろしいな。。。お芝居は、伊勢の御師（軽い身分の神職）ある福岡貢（海老蔵）が、旧主の子息万次郎君から、家宝の「青江下坂」とう名刀とその鑑定書の探索を頼まれておりました。この名刀をめぐるお話し。舞台は、万次郎坊ちゃんが廓の油屋に持って来たとき、使用人の喜助が名刀を預かり、刀掛けに置く。油屋には万次郎坊ちゃんが敵対する（平たくいうと悪者）、徳島岩次が、この名刀を奪おうと企んで、こっそりと自分の刀とすり替える。しかし、悪いことはできません。喜助がみてたのですね。一方、色男の貢君は油屋に恋仲のべっぴんさんのお紺ちゃんがいる。なのに、出てきたのが、醜女のお鹿ちゃん。このお鹿ちゃも貢ちゃんも、油屋の仲居の万野に謀られていたのですが、偽りの恋文やら借金のことで、言い争うのです。恋人のお紺ちゃんも貢君に愛想を尽き、満座の中で恥じをかくしまつ。＊貢君次第に激高していく万野とのやり取りが見せ場＊貢ぐちゃんは怒って油屋を出ていくのですが、この時、喜助は間違えたふりをして、中身が「青江下坂」である＜岩次の刀＞を渡します。そんなことを知らない貢ぐちゃんが、油屋に取り戻しに来ます。が、この妖刀「青江下坂」の不思議力で持って、仲居の万野やぶっさいくなお鹿ちゃん、悪党の岩次をバッタバッタ斬り殺す。そこへ、お紺ちゃんが現れ、先ほどの愛想づかしも、岩次から鑑定書を取り戻す為の嘘びょん～であったと知らされるのです。さすが、お紺ちゃん、惚れた男ために役に立ちたい女心から出た演技、お紺ちゃんの女ぷり、あっぱれやね。ところで、「寝刃（ねたば）」って？・・・・調べましょう・・・「寝刃（ねたば）」というのは、使っていないので切れ味の鈍った刀のことです。使っていない刀をいつでも使えるように研いでおくのを「寝刃を合わせておく」というかんじに使います。で、これは「裏で悪巧みをする」という意味もあります。「寝刃」という言葉だけで「寝刃をあわせる」という意味にも使います。今回はそっちの意味です。もちろん、直前の「恋」に関連して色っぽい意味も持つようです。ムフまず今日はこれぎり・・・m(_ _)m←切り口上人気blogランキングへ

2008.11.17

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歌舞伎検定に挑む

歌舞伎検定こんなものがあります。第１回目というので、チャレンジしてみようと、テキストを購入してお勉強な日曜日です。日本にしかないスゴイものをどれだけ知っているのかという検定。こんなの勉強して何になる？もっと他にすることあるだろう・・・なんて声も聞こえてきますが、趣味な歌舞伎をもっと深いところでの知識を持つことによって、歌舞伎が立体的に見えるのでは・・・とところが、オバな脳は、覚えるそばから忘れていきます。元々頭のわるぃ～私なのですが、好きなものくらいは入って来るだろうと思っていましたが、今はストレスにすり替わってます。ホントに。検定日は１週間後。東京の明治大学で試験が行われます。ガムバッテみます！若手俳優のポスターでも・・・人気blogランキングへ

2008.11.16

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観劇『罠』

京都、南座で『罠』を観劇してきた。突然、友人から、一緒に行くはずの方のキャンセルで、チケットが余っているのでとのお誘い。腰の重い私なので一端お断りしたものの、折角だからと行ってきぃ～、行ってきぃ～と周りの者に後押しされて、同行することに。出演、ピーター、川崎麻世、上條恒彦、杜けあき、宮川浩・・・フランスの劇作家、ロベール・トマ。傑作推理劇だ。『罠』、騙されるてみる？騙してみる？のパンフに、サスペンスを観るワクワク感をいっぱい持って劇場に行った。映像ではなく、CGもトリックもなく、膨大なセリフだけで展開していく。翻訳劇だけに、カタカナ名の役をそれっぽい身振り手振りが演技の随所に出てくる。ピーターの、かわいらしい悪女的役が実にキュートであった。女より女、というより女ではない女、ピーターの演技が見所である。腰のふり、モンローウォーク、グラスを持つ手、髪をかき上げるしぐさ、足の組み方、クロスのポーズ（たとえば、イヤリングを外すしぐさにしても右耳を左手でとクロスすると色っぽく映るなど）、目線・・等々動作の全てが演じる技。ピーターそのものの罠にはめられる感じである。ただ、相手役の川崎麻世が今一、今三であった。先ず、声が通らない。声に艶がない。響かない。幕開きから数分の掴みが出来ないのか、睡魔に襲われる人もちらほらいた。上条恒彦にしても、杜けあき、そして宮川浩（劇団四季出身）にしても、ミュージカルが出来る役者だけに、声が良い、巧い。最後の大どんでん返しの罠、その一番イイせりふが川崎麻世にあるのに・・・ミスキャスのように私は思った。芝居好きの友人達は以前、大空真弓、山本学の『罠』を見たそうだが、その方がよかったという。『罠』これは原作が実に良い。それだけに役者によっての演技の力量が問われる作品でもあると思う。たとえば、歌舞伎のように、誰それの弁慶が良い、と言うように、ストーリーがわかっていても、どんで返しがわかっていても、誰それの罠にはまりたいと思うようなものである。私的なキャスティングとしては、余貴美子、風間杜夫で見たいと思う。駆け引きを畳みかけるような台詞で展開するであろうと思う。それと、劇の器として、「南座」はどうかと思う。劇場には和の提灯が掲げてあり、創りそのものが歌舞いてる、洋もののセットと人物に違和感を感じる。金額は9500円と南座公演だけにチトお高い感がある。そして、見逃さないのが、そこに来る観客である。京都南座といえば大抵は和服姿のご婦人やお嬢様がぽつぽつおいでて、それを見るもの目の保養になるのだが、今回はさすがに見あたらなかった。その代わり、大島紬らしい和装の着流し姿、頭はシニオンに結い上げ、お顔は男前というのか女前というのか・・・そういう方も客席を華やかにしていた。後、宝塚ファンも多く思えた。観劇は大抵ひとりで気安く行くことが多いのだけれど、こうしてたまに芝居好きの面々と同行するのもまた楽しい。いずれにしても、やっぱりライブは良い。そして・・・『罠』といえば・・・競りでも競り人の（ちゃんちゅう）罠にはめられているように思う・・・ご用心・ご用心人気blogランキングへ

2008.10.20

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岡林信康・・・フォーク大集合、「山谷ブルース」にしみじみ

ＢＳ永遠の音楽大全集　大集合！　夫が撮っていてくれた「青春のフォークソング」を見ました。イルカとこうせつ司会で、出演は、石川セリ、五つの赤い風船、因幡晃、上田正樹、大野真澄、岡林信康、　　　　　尾崎亜美、海援隊、加川良、小室等、杉田二郎、ダ・カーポ、谷村新司、　　　　　BORO、ムッシュかまやつ等懐かしい顔と楽曲が勢揃いです。みんな老けたな～、白髪頭に顔の皺、おじさんというより初老だな。これらの曲は、私が中学・高校の頃ですから、２８年ほど前になります。二郎さんの♪「戦争を知らない子供達」1970年万博の頃に誕生した曲です。戦争を知らない子供達がこのように６３歳にもなるのだから初老というのも当然でしょう。低音の声が好きだった二郎さんも声が出てないなあ～五つの赤い風船の「遠い世界に」などは、今時の音楽の教科書にも載っているらしい。フォークギターなどを買って、コードを憶えたのもこの頃、短い指には[F]が出ない。ライブ（コンサートに近いな）に行って合唱したこともあるな～ハイファイセットの「中央フリーウェイ」ユーミンの曲ですが、♪右手に見える競馬場、左はビー工場、愛してるって言っても聞こえない、風が強くて・・・透明な声のコーラスに、恋に恋してる乙女チックな時もあったな～一曲一曲にその当時が蘇ってきます。活躍中の谷村慎司、「昴」の熱唱は琴線に触れない。客席に向かい手を胸に当て「ハートだよ、心だよ！」なんていうジェスチャーが素直にいただけない。トークでは、「曲は僕らが作ったのだけれど、育ててくれたのは、みなさんだ。」なんて言う感謝が押しつけがましい。昔の深夜放送でのディスクジョッキーはおもしろかった。乙女な私に、ちょっとHトークなチンペイちゃんが良かったな～。その点、今回の目玉、「フォークの神様」岡林信康。彼はかっこよかった！イントロでさっと曲を止め、拍手、盛り上がりがないといい、客席を岡林の世界への誘い方も上手い！すっ～っと入って行けます。日雇労働者の悲哀を歌った『山谷ブルース』、『チューリップのアップリケ』の熱唱に、客席の女性客の目頭を熱くしました。当時、他に『手紙』などその内容から、多くの曲が放送禁止になったようです。そして、私も、この歳になって、15,16ではわかるはずもなかった、この『山谷ブルース』に胸を熱くしました。歌にうんちくはいらない、歌うことでメッセージは十分に伝わります。岡林信康、信（長）＋（家）康、かっちいい～～～～　　　　　　　　　　　　　山谷ブルース　　　　　　　　　　　　　　　　　　岡林信康　作詞／作曲今日の仕事はつらかったあとは焼酎をあおるだけどうせどうせ山谷のドヤ住まい他にやることありゃしねえ一人酒場で飲む酒にかえらぬ昔がなつかしい泣いてないてみたってなんになる今じゃ山谷がふるさとよ工事終わればそれっきりお払い箱のおれ達さいいさいいさ山谷の立ちん坊世間うらんで何になる人は山谷を悪く言うだけどおれ達いなくなりゃビルもビルも道路も出来やしねえ誰も分かっちゃくれねえかだけどおれ達や泣かないぜ働くおれ達の世の中がきっときっと来るさそのうちにその日は泣こうぜうれし泣き　人気blogランキングへ

2008.08.24

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阿波踊り最終日

阿波踊り最終日。阿波踊りの進化がめざましく、見せる踊りになっています。本来、手を挙げ足を運べば阿波踊りのはずが、音楽も踊りも各連のオリジナル構成になっています。私は正調よしこのが好きです。ある連長さんが、先ずはお客さんに楽しんでもらう、そして自分たちが楽しむ阿波踊りにしたいと話しておりましたが、そこが私にはおもしろくない、楽しくない。先ずは自分たち踊り子が楽しい、その楽しさが見る側に伝わり心浮き浮きなるのではと思います。流し踊りも桟敷の長さに合わせて演出され、計算しつくされた阿波踊り。その計算がおもしろくない。桟敷を抜けて両国橋たもとで円陣組んで踊る「扇連」に遭遇輪の中に自由に踊り出て、やっとさぁ～♪アドリブの踊り。「今度は○子踊りぃ～」「○男出ていけ！」「○男に負けるなやっとさ～ほいさ～♪」扇と団扇捌きに力が入る。どの踊り子も芯からの笑顔、ほんとに楽しそう。私の心も浮いてきた♪やっとさ～踊り終わって、彼女たちから「ああ～楽しかったぁ～」と、これよ、これこれ。どうです？この素直な笑顔。阿波美人、おねぇさん、かき氷氷ですか？色気を感じるのが、このうなじ。「おでかけですか？」息子も好きだったレレレの連、ついこの前に他界しました赤塚さん、レレレおじさんは健在です！そしてこんなんも「かがみ連」どこの団体と思います？当てた方には、徳島名産の「すだち」プレゼントしましょう。最後は市役所演舞場での総踊り。有名連の合同踊りです。ど～～～～～と踊り込んできます。2008年の阿波踊りも閉幕しました。人気blogランキングへ

2008.08.16

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阿波踊り「天の渦女連」

初日の阿波踊り、映画「眉山」効果も手伝って、41万人の人出。その中、私たち「天の渦女連」は古代衣装を身につけ、熱狂。集合はドクター遠藤さんでしたが、私は富田橋演たもとで合流。実家で（「眉山」撮影のクライマックスシーンでの演舞場は実家の裏になります。）乙姫衣装に着替え、ひとりで歩くにはさすがに恥ずかしかったです。踊りゆかたの艶姿の踊り子や見る阿呆に上から下まで「アホちゃう？」の目が刺さり痛かったです。「天の渦女連」合流、子供達は朱鷺さんイラストのＴシャツに頭にはみずら、首には勾玉のネックレスをと古代衣装を各々工夫して古代気分です。みんなで踊れば目立つ！両国橋南詰めでは、お立ち台を置き、乱舞。この連はホームもなく「楽しんで踊る！」がモットーなので、そばの見る阿呆も踊る阿呆になり踊りの輪が広がります。乱舞の様子、トピは、連長の朱鷺さん、ＰＡＰＡさん、レオさん、なみがしらさんにＧＯ！そこへ、ことしもＢ大連のお手伝い（うちわ配りね）のmamuniaさんと踊るふぐちゃんに遭遇。富田橋演舞場では、sunnysmileさんが桟敷からのエール。それから、岡山から突然初めましてとショウリョウママさんファミリーが来てくださいました。ご案内不備で大変申しわけなことでしたが、楽しんでいただけたでしょうか？暑い、熱い２００７年の夏「天の渦女連」は弾けました。実行委員のなみがしらさん、ＰＡＰＡさん、スポンサーのみなさん、お世話になりありがとうございました。踊りの手ほどきをしてくださった、八千代連のみなさん、くまきちさんお世話になりました。それに連長の朱鷺さん、ご苦労様でした。そして、全国のみなさん、来年は阿波踊りに御来県くださいませ！！！阿波の海は美味しい詰め合わせ【乙姫便】をそうぞ！人気blogランキングへ

2007.08.14

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コーラスライン

ミュージカル、コーラスラインを観てきました。四季のダンス力、演技レベルに感動！帰る道、私の足が、歩道のラインに沿って「コーラスライン」ウォークになっていました。影響を受けやすい単純な私。道々、中年のご婦人、ザック役の飯野おさみは元フォーリーブスよ、なんて娘（？）にさも知った気に話しています。違うでしょ。彼は、ジャニー喜多川によりプロデュースされたミュージカルを目指すアイドルグループ第１号、ジャニーズのメンバーのひとり。解散前にフォーリーブスがジャニーズの弟分としてデビューし、その後のジャニーズ系アイドル達を生み出す基礎を築いたのよ。人気blogランキングへ★ブログランキングに参加しています(^_^)v皆様の1票が私の元気の素です。クリックお願いします m(_ _)m

2006.07.26

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山本潤子さんのコンサートに行ってきました。

山本潤子さんのコンサートに行って来ました。山本潤子さんは、元、「赤い鳥」→「ハイファイセット」の女性ボーカルです。「ハイファイセット」はユーミンのカバー曲が多く、本家、荒井由実よりハイファイセットが歌ったことにより世の中で広まったようです。山本潤子さんのクリアなヴォーカルは、おしゃれでセンスがあり歌唱力も抜群。発売されるレコードもクオリティが高く、オーディオ装置の聞き比べをするのによく使われたようで、まさにハイファイでした。ヒット曲の、＜フィーリング＞・＜卒業写真＞は有名です。当に、♪私の青春そのもの・・♪そんな青春時代に戻りたくて当日券を買って会場に行ったのですが、このコンサートは、元ネーネーズ・の古謝美佐子とのジョイントコンサートでした。古謝美佐子作詞の「童神」（クリックして視聴してください）を山本潤子さんがNHKのみんなの唄で、カバー。オキナワン・テイストに満ちている「童神」を山本潤子の都会的なセンスと沖縄旋律がぶつかり合って新しいものが誕生しているあたりが聴きどころ。石清水の清涼のような彼女の歌声は、よどんだ私の血液を浄化してくれ、当に癒しの音楽です。しかし、期待したあの頃にタイムスリップする楽曲は、＜卒業写真＞だけで、幼子賛歌が中心で「ハイファイセット」の頃よりも、「赤い鳥」時代の＜竹田の子守歌＞などもっと懐かしいものがありました。「赤い鳥」には「ハイファイセット」の頃よりもっと前の思い出があります。とういもの、私が中３の頃、受験の為に、徳大の家庭教師が来ていました。男の子でしたが、彼が最後にプレゼントしてくれたのが、「赤い鳥」のLP。それは、「赤い鳥」が洋楽をカバーした＜レットイットビー＞＜明日に架ける橋＞などが入ったLPでした。もう、35年も前のことです。その家庭教師の名前も覚えていませんが、その頃は彼がすご～く兄ちゃんで、大人だな～と思っていました。月日が流れ、そのすご～くお兄ちゃんと思っていた彼の年に、自分の息子がなっているのかと思うと、あっという間の35年に思われます。あのLPは実家にあると思いますが、懐かしい～～～。客席は同世代の人が多いのかと思いましたら、「民音」主催だということで（会場に行って知ることでした）会員さんが多いらしく、ご年輩の面々で意外でした。そんな中、コンサートが終演し、ロビーで同級生を見かけました。「○君！だ。」と思い声をかけようとしましたが、彼は、我が街の市長さんになっておりました。ご立派になられて、声がかけられませんでした。このコンサート、♪　悲しいことがあると　開く皮の表紙　　卒業写真のあの人は　やさしい目をしてる　　町で見かけたとき　何も言えなかった・・・略私の青春そのもの＝＝＝＝そこで、大きな拾いものをしました。　　　　　　　　　　それは、後日・・・人気blogランキングへ★ブログランキングに参加しています(^_^)v皆様の1票が私の元気の素です。クリックお願いします m(_ _)m

2006.02.24

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舞踊「連獅子」から観る親の思い

普段はゆっくりとテレビを観ることもない私ですが、お正月らしく、舞踊「連獅子」を観ました。「連獅子」は私の好きな演目のひとつでもあります。石橋物のひとつで、能から取材された歌舞伎舞踊の一種。獅子が子への愛情から鍛練のため子獅子を千仭の谷へ突き落とすという伝説を巧みに舞踊化した作品。この度は、幸四郎・染之助親子の競演です。親獅子が子獅子を谷へと蹴落とそうとする。獅子は子供を谷へ蹴落として、上って来た子だけを育てるという言い伝えがあります。子獅子は落ちそうになりながらもまた登って来ますが、親獅子は容赦なく再び子獅子を深い谷へと蹴落とす。子獅子がしばらく木陰で休んでいると、親獅子の幸四郎さんが、子獅子が本当に谷へ落ちてしまったかと案じて谷を覗き込むシーンに、親の気持ちを重ね合わせジーンと来る物がありました。川面に映ったその姿を見て、子獅子はまた勇敢に谷を駆け上がる。親子は無事を喜びあう。親獅子の幸四郎さんは、ゆたっりと重厚感のある舞いで、子獅子を演じた染之助さんは躍動感に満ちておりました。クライマックスの獅子頭を振るシーンでは、親獅子はきれいな弧を描き芸の美があり、また、赤の子獅子はスピード感がありました。“獅子の子落し”の場面にも見るように、芸の継承と親子の技の競い合い、という要素が拡大されて観る側も芸道修業の厳しさと重ね合せて実感しました。家に居ながら、歌舞伎座気分のお正月、２日でした。人気blogランキングへ★ブログランキングに参加しています(^_^)v皆様の1票が私の元気の素です。クリックお願いします m(_ _)m

2006.01.02

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中村勘三郎襲名披露公演　その２　松竹座

勘三郎襲名公演を松竹座での観劇でした。徳島を１２時半のバスで出て、着いたのが開演４０分前。開場には２０分。暑いので、前の喫茶でお茶をと、同行した母と叔母は喫茶で開場までを過ごしました。そのわずかな時間に私はやぼ用に。松竹座には、開演１０分前。チケットは、その筋の方の計らいで受け付け預けとなっておりました。すでに、ハハ達は席についたらしく、残りの１枚を受け取ると、なんと、プレミアつきにもかかわらず、１等でも２階席。まぁ、それはしかたのないことですが。かつて、この松竹座には、猿之助さんの三国志にも、尾上松録さんの襲名のも、また、最近は海老蔵さんの襲名にも来ていますので、慣れた会場ではありますが、２階席は初めてです。１階がロビー、エスカレーターで２階が１階席となっています。ということは、２階席は３階になるとの思いこみ。しかし・・そこでエスカレーターのヨコの案内嬢にチケットを見せて尋ねたところ、「もう２階、上です」“エエ？”「もう２階、上です」“エエ？（２階で２階上は４階になる。私は、１等席のプレミアつきのチケット４階？？）「もう２階上です」と三度目の案内嬢の口調がきつい。彼女の表情からすると（わからん叔母はんやな、何回いわせるの？このあほ！）といわんばかりです。彼女にここで、もの申す！お客さまが、何度も同じ質問をするということは、なにかしらの疑問があることを察知して、もうひとつ丁寧な案内ができてもいいんじゃないですか。案内嬢としては、「失格」の札をさしあげます。案内できてないのですから。そうして、もう一つ。１幕目が終了後にパンフレットを買いに出ました。下のロビーまで行かなくても各階で販売しているはずです。２階席を出たところに、おでぶな案内嬢がいましたので、パンフのこと尋ねましたところ、「今持ってきております。」“（今持って・・そんなはずないだろう。幕間の時間はお客さまも貴重な時間である。トイレに行けば長蛇の列、それだけで休憩時間は削られててしまう。どこの劇場に行っても、至る所にパンフは用意されている。そんなあほあな・・という思いがあり、）ええ？”と聞き返すと、「（だから、）今持ってきてます！（といってるでしょ）」とおでぶの顔を余計におでぶにして言ってきました。そして、しばらくして、別の案内嬢が数冊のパンフを抱えて持ってきました。松竹座の全ての案内嬢の態度が悪いわけではありませんが、場内案内にしても、とっても事務的態度。もう少し思いやりある案内を望みます。ちなみに、つい最近、東京の明治座の公演に行ったとき、受付案内で、息子のとこまでのアクセスの確認をしたところ、その案内嬢が把握できず、「お客様のお名前をちょうだいします。終演までにお調べしてご案内いたします。」といい、終演後、丁寧に、地図まで書いて手渡してくださいました。芝居に感動、そして、案内嬢に感動でした。そこまでの要求はしないまでも、あまりにも、他の劇場に比べ、案内嬢の教育の悪さを感じる松竹座です。お客さんは、ほんとうに楽しみにきているのに、こんなおバカな案内嬢では不愉快にさせてしまいます。でも、観劇にあたり、携帯電話の電源は切り、トイレもすまし、という観客の常識はもちろん、余裕をもち場内に入り、パンフも早めに購入しておくこに心がけることは教訓です。

2005.07.31

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【画像】中村勘三郎襲名披露公演・・千秋楽で野田秀樹も登場

中村勘三郎襲名披露公演、千秋楽に行ってきました。夜の部の見所は「野田版研辰の討たれ」研屋上がりの武士・守山辰次（勘三郎）を敵と追う平井九市郎・才次郎兄弟（市川染五郎・中村勘太郎）。両者が追いつ追われつする「仇討ち物」の芝居を、野田秀樹が新たに脚本・演出。舞台は歌舞伎の絵模様はなく、斜面を使った構成舞台風の装置を駆使し、ある時は、道中に、ある時は、温泉宿に、お寺の境内にと、周り舞台をフル活用。また、影絵や、群衆演技など、野田秀樹独特の手法に、歌舞伎本来の手法「だんまり」や、「おかしみの立ち回り」を活かして、テンポよくストーリーが展開していきます。「だんまり」の中には　“ウエストサイドストーリー”のパロディーが使われていました。その演出の意図に則した出演者の軽妙な演技には、観客に爆笑の渦を巻き起こしていました。このお芝居では、勘三郎の数ある引き出しの中の三の線を出し切っていました。染五郎＆勘太郎の仇討コンビもカッコイイ。やはり若さとこれからの期待をそそります。中村橋之助の良寛和尚も見事なでき。もはや、中堅所の役目を果たしているようです。中村橋之助の兄である福助さんも今回は二役。奥方萩の方の「あっぱれ」と扇をかざすのも目に焼き付いてしまうものでしたし、道後温泉を舞台にした三幕、五幕の宿客の娘役のコミカルな演技も上手い。芸達者な歌舞伎役者達を野田流の斬新な演出で裁き、歌舞伎界にもまた新しい風が吹き込まれました。「これは歌舞伎ではない」との賛否の声も聞きますが、こんな伝統歌舞伎にも、進化の波は押し寄せています。市川猿之助さんは何年も前から京劇などを取り入れスーパー歌舞伎を作りました。また、東京の歌舞伎座では尾上菊五郎が、シェイクスピアの名作「十二夜」を蜷川幸夫演出で上演しています。このように、伝統歌舞伎も進化しつつ新しい若い客層を掴むべく努力しているようです。しかし、彼らが賞賛されるのは、古典歌舞伎の基礎・土台があるからこそです。この、「研辰の討たれ」は、勘九郎時代にも演じたとききますが、野田版ではなく、本調「研辰の討たれ」も観たいですね。この日は、千秋楽もあってのことか、カーテンコールが二度ありました。歌舞伎でのカーテンコールは初経験です。全員総立ちです。ラッキーなことに、この日、演出家の野田秀樹氏もロンドンから駆けつけ客席で観劇していたらしく、カーテンコールでは舞台に上がってきてくれました。舞台で演出家を観るのも初めてです。ブラボ～♪ブラボ～♪また、ロビーでは、中村橋之助さん夫人の三田寛子さんが絽の着物を涼しげに着こなし、御贔屓に頭を下げ、梨園の妻をかいがいしくしておりました。また、彼らの姉でもある、勘三郎夫人は、きゃしゃな身体にもかかわらず、さすがに、重みと粋と御品がありました。今回は￥４０００のプレミア付きの￥２５０００のチケットです。（本来は￥２１０００）が、￥４０００分の価値を取り戻したような気分でした。

2005.07.29

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こんぴら歌舞伎２　枡席で・・・

{あたたかやお国言葉と相席に｝　　　　こんぴら歌舞伎にちなんで、香川の三宅さんてかたの句ですが、特に観劇ともこんぴらともいってないのに枡席の雰囲気を感じさせます。枡席で、大阪から観劇にきたというおじさん達と同席しました。聞くとろによると、彼らはお酒のラベルを作っている会社の方々で、勉強のためとか。また、お客さんの接待で観劇もしばしば。「海老蔵の襲名披露もよかった」「仁座右衛門の俊寛が好き」仕事で趣味のお芝居が観えるなんて・・・そんな会社に就職を希望したところ、「女子社員１名ゲット」とか芝居通の私たちは盛り上がりました。でも、そこは、商売人の性か「最近はワインや酎ハイとかで、日本酒離れしているようですが、景気はどう？」と尋ねると、「お酒も売り上げは下降気味。でも、やっぱり、劇場前に飾るには酒樽。洋酒では様ならへんで」そりゃそうです。ごもっとも。劇場前には、地酒「金陵」の樽が山に積んでありました。（昨日の写真参考）日本酒のラベルも日本の伝統芸能・文化の息づかいを受けてデザインされているのかと、日頃気にもとめることのなっかた、お酒のラベルをしみじみ拝見致しました。

2005.04.13

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四国こんぴら歌舞伎

金丸座四国こんぴら歌舞伎大芝居を観劇しました。観劇を趣味としている私ですが、この度初めての金比良歌舞伎です。この金丸座はＴＶでも紹介されているように江戸時代そのままの芝居小屋なので、電気も機械も使わずに上演するため、舞台転換時に使う回り舞台・せり・すっぽんは全て人力により操作しています。また照明は自然光のみで3段階になっている明かり窓の開閉によるものと、障子の採光です。東京の歌舞伎座・新橋演舞場・松竹座とはまた違った趣となんともいえない風情のある小屋です。ものには器。同じお芝居を演ても、臨場感と一体感をより一層感じる金丸座です。入り口は、お茶室のにじり口を思わせるほどの小さな戸をくぐり靴を脱いで中に入ります。その案内人は、お茶子さんと呼ばれ、絣のきものに黄色の半幅帯に赤の前掛けをかわいらしく着た地元のボランティアのお嬢さんです。金丸座の中（撮影禁止ですが、枡席で同席した大阪のおじさんが上演前だからイイと勝手な解釈するので、私もちょと手が滑って～）演目（午後の部）・・今回は、中村吉右衛門・市川染五郎さんを中心に・・・金比良のだんまり　　だんまりとは、　　闇の中で登場人物が無言のままお宝などを探し求めて立ち回る姿を　　様式化したもの。　　歌舞伎独特の演出。　　歌舞伎のパントマイムのようなもの　　役者はスロウモーションで演じ随所で一斉に見得をを切ります。　　歌舞伎の代表的なキャラクターが勢揃いするので、一幅の錦絵を観るようです・日向嶋景清（ひにむこう　しまのかげきよ）　　松貫四こと中村吉右衛門（松たか子のおじさん）が書き下ろした作品で、　　平家の武将を主人公にした悲劇・釣女　　狂言をもとにした常磐津　　大名とたろう冠者が嫁を得ようと、恵比寿神社に参詣する。　　えびすさんは魚釣りが好きだったことで知られますが、　　その釣り竿で、大名は美女を太郎冠者は醜女（しこめ）を。　　醜女を演じるのが、吉右衛門さん。　　こんぴらさんは、＊こんぴら　船ふね追い風（オイテ）に帆かけてしゅらしゅしゅしゅ　＊　と謡われるように“船”の神さんです。それだけに、どれも「海」にちなんだ演目になっていました。徳島から琴平までＪＲで行きましたが、車窓からは、桜の満開・散り初めを眺めローカルな旅を堪能しました。一流のお芝居はやっぱり感動が大です。私の元気の素です。一流に魅せられました。ブログの読者の皆様も機会があれば、アナログそのものの金丸座へ訪れてみてください。

2005.04.12

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「亀治郎の会」を観てきました！

阿波踊り「歌舞伎連」

松竹大歌舞伎・中央コース 徳島公演、「棒しばり」がよかった！

市川亀治郎×三響會特別公演イン徳島

「第八回亀治郎の会」落そして、21世紀歌舞伎組に期待

海老蔵さん「ぴったんこカンカン」

新型インフル、今事情、にらみで吹き飛ばせ！

東京タワー・ボクとオカンと、時々、オトン

四国こんぴら大歌舞伎・パート３・・・身替座禅

四国こんぴら大歌舞伎・・・パート２幕の内

四国こんぴら歌舞伎大芝居を観劇パート１

まだまだ余韻な「松竹花形歌舞伎」

大阪松竹座「２月花形歌舞伎」を観劇

一閑張の籠

めでたさも、中くらいになり おらが春

歌舞伎検定合格通知が届いたよ。

歌舞伎検定＜第一回＞の問題

坂東三津五郎「魚屋宗五郎」

伊勢音頭恋寝刃

歌舞伎検定に挑む

観劇『罠』

岡林信康・・・フォーク大集合、「山谷ブルース」にしみじみ

阿波踊り最終日

阿波踊り「天の渦女連」

コーラスライン

山本潤子さんのコンサートに行ってきました。

舞踊「連獅子」から観る親の思い

中村勘三郎襲名披露公演 その２ 松竹座

【画像】中村勘三郎襲名披露公演・・千秋楽で野田秀樹も登場

こんぴら歌舞伎２ 枡席で・・・

四国こんぴら歌舞伎

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新猿之助「ヤマトタケル」　6月楽日　その４

「ALWAYS　三丁目の夕日`64」を観たよ

ルテアトル銀座二月花形歌舞伎　女殺油地獄

ルテアトル銀座、　於染久松色読販　

大阪平成中村座　夜の部　「夏祭浪花鑑」

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こんぴら歌舞伎２　枡席で・・・