北海道の若者が海外で活動中!【第3期生:清水柚衣さん(9~12月)】
こんにちは総合政策部政策局総合教育推進課です若者の海外留学を官民挙げて支援する「ほっかいどう未来チャレンジ基金」によりハンガリーで世界的に有名なピアニストのレッスンの受講により演奏技術の向上などを図り、演奏活動を通して北海道の音楽環境、音楽レベルの向上に貢献し、音楽にあふれた北海道を創ることを目指している文化芸術コース清水柚衣さんから9月から12月にかけての活動の様子が届きました 9月から正式にリスト音楽院修士課程1年生として、引き続き勉強をしています。 ハンガリーでも新型コロナウイルスの第2波が来て、一時期は新規感染者数が6,000人を超えるなど、医療崩壊の状況が続いていました。ここ数週間は新規感染者よりも死者数が多く、医療体制の限界、ウイルスの進化、重症化する率の高さが感じられます。 新学期開始当初は対面で行われていたレッスンも11月にオンラインになってしまいました。現在も感染拡大防止のため、政府による行動規制がされており、夜8時から翌朝5時までは外出禁止、飲食店でのイートインは全面禁止などの措置がとられています。なお、ワクチンについては12月から1月には医療従事者やお年寄りなど重症化することによる危険性が高い人から優先的に接種が開始されるとのことで、少しずつ感染者が減っていくことが期待されています。 修士課程1年目の今年度はFalvai Katalin先生、Falvai Sandor先生に師事していて、各先生週1回ずつ2回、現代音楽をBorbely Laszlo先生に師事して、週に1回レッスンをしていただいています。 また、ハンガリー語は去年よりも一つ上の中級クラスを日本語で週2回受講しながら、留学生向けのハンガリー語のレクチャーを英語で週2回受講しています。そのほかに楽曲分析と音楽史の授業を受講しながら、室内楽2組を並行して学んでいます。 ソロのレッスンでは、主にバッハ、ベートーヴェン、ラフマニノフ、リストの作品を勉強していて、先生方からは細かな指示をしていただきながら、自分なりに一つ一つの音、ハーモニーがどう弾けば美しく聴こえるかを考えながら練習しています。 現代音楽のレッスンでは主に19世紀から20世紀の作曲家の作品のレクチャーを受けながら、ベルクとブーレーズ、メシアンの作品に取り組んでいます。現代曲は耳に馴染みにくく、他の時代の楽曲を弾く時とは少々違う感覚やセンスを身につける必要があると感じていて、私の中にはまだ確立されていない感覚なので、学期開始から現代音楽に真摯に向き合ってきました。 その甲斐あってか、先生の推薦をいただいて、来年2月末に作曲家Gyorgy Kutag氏のバースデー記念演奏会にて、Kurtag氏の作品を弾かせていただけることになりました。大変貴重なチャンスなので、精一杯準備したいと思います。 室内楽は2組別のパートナーとFulei Balazs氏、Monostori Gabor氏のもと2台ピアノ、1台4手を勉強しています。どちらもピアノデュオですがあまり多くの経験がない私にはバランスを取ったりすることが難しく、苦労することが多かったのですが、お互いに信頼関係を深めながら頑張ってきました。今回はその中から2曲の動画をお送りしたいと思います。尾高尚忠:2台のピアノのためのカプリッチョhttps://youtu.be/OSwZ3FhPWvIローゼンブラット:2つのロシアの主題によるコンチェルティーノhttps://youtu.be/aRe81GHyTlk コロナ禍での学習は、不便を強いられることもありますが、工夫しながら少しずつ、でも妥協せずにできることを前向きに頑張っています。 ▼「ほっかいどう未来チャレンジ基金」についてはこちら ▼「みらチャレ」公式facebookページについてはこちら