いぶりの小旅行 Vol.9-2 「有珠山縦走」(有珠山外輪山から昭和新山まで)
胆振総合振興局食と観光推進室です。 前のエントリ「いぶりの小旅行 Vol.9-1」の続きになります。 前回、麓から有珠山外輪山に到着したところまででしたので、その続きです。 遊歩道の入口からここまで2.6km。1時間かかりました。 そのまま道なりに歩いて行き、外輪山展望台をめざします。 外輪山展望台を望む。手前左は今上ってきた道 展望台では、作業員の方々が草刈りを行っていました。写真に写っている車は作業員の方々の車です。通常は当然ですが車で入っては来れません。 展望台の看板。ペンキがはげて、誰かがサインペンでなぞり書きをした模様 さて、ご承知のとおり、有珠山は国内でも非常に活動が活発な火山の一つです。 2000年(平成12年)の噴火は記憶に新しいところですが、その前も1977年(昭和52年)、1943年(昭和18年)、1910年(明治43年)と、ほぼ30年に一回の割合で噴火しています。 今もまだ山のあちこちから噴気が上がっており、山が生きていることを実感させてくれます。 外輪山展望台にはちょっとした東屋があります。その先にも道はありますが、途中で行き止まり。 昔は外輪山を一周できたそうですが、今は通行できません。 道はあるけど・・・ 行き止まり ここで、外輪山展望台からの風景をご覧ください。 長和(伊達市)方面 有珠(伊達市)方面。朝のスタート地点 洞爺湖町(本町)方面 奥に洞爺湖、その奥には羊蹄山(麓しか見えないが)。右側は小有珠 正面が大有珠、左側が有珠新山、右側はこれから行く展望台 展望台を拡大。真ん中に長大な階段が・・・ ここまで来るだけで、服は絞れるくらいの汗で濡れてしまいました。 本当はロープウェイで昭和新山に着くまで着替えをしないつもりでしたが、さすがに耐えられなくなったので、周りから丸見えですがここで着替えてしまうことにしました。 持って行ったタオルも既に汗で濡れています。これはもう一組ずつ持ってくるべきだったか・・・ 着替えをしたところで、また元来た道を戻っていきます。先ほど上ってきた遊歩道との分かれ道を別の方向へ行き、火口原展望台へ向かいます。 外輪山を火口原展望台方面へ。右手は先ほど上ってきた道 有珠山を左手に、伊達の市街地を右手に見ながら、徐々に下っていきます。 下っていったところで道が広くなり、火口原展望台に到着。展望台の右側にはトイレがあります。 火口原展望台。トイレはこの写真の反対側 火口原展望台から伊達市街地方面を望む 遊歩道のすぐ下では噴気が上がっている ここで少し休憩して、再び歩き始めます。 道は緩やかに上り、その後階段で一気に下ります。 緩やかな上り 階段で一気に下る そこから少し行くと、いよいよ長い階段が。 階段の根元は土砂崩れか何かの影響で、一部埋まっています。 この階段、展望台まで全部で269段あるそうです。 ただでさえ、標高差500mのところを上ってきたので、既に足がかなりつらくなっていますが、これを上らないと先へ進めないので、ゆっくり上ることにします。 上から階段を見下ろしてみる 急な階段を上っていくと、途中左側に「銀沼大火口」の看板があります。 銀沼火口拡大写真。奥はさっき歩いていた外輪山 銀沼火口とは、1977年の噴火の時にできた火口です。 昔は本当に沼になっていて、木が生い茂り、近隣の小学生の遠足の目的地だったこともあるようですが、噴火で一変。今は噴気の上がる荒れ地になっています。 その後、それまでよりは緩い階段を上っていき、ようやく展望台に到着。 緩い階段を上ると・・・ 展望台に到着! 今来た道は「有珠山外輪山遊歩道」。約1.1kmだそうです 大有珠が目の前に立ちふさがっています。 この展望台も「火口原展望台」という名前のようですが、さっきも同名の展望台がありました。両方とも同じ名前なんでしょうか? こちらの展望台は、ロープウェイを下りて数分で来られるため、観光客が大勢います。ここから、さっき私が上ってきた階段を下りて、遊歩道へ行く人は少ないですが・・・(ロープウェイで下りる時間が決まっている方は、無理に階段から先に行かない方がいいです。遊歩道への入口にも「修学旅行生はこの先に行かないでください」という趣旨の張り紙がありました) 展望台からロープウェイの駅までは下り坂です。 こっちは下りなので楽に行けますが、ロープウェイの駅から上ってくる人はかなりつらそうです。 そんなこんなでロープウェイの駅に到着。 駅舎の裏側には昭和新山の展望台があります。 真下には昭和新山が。 このあたりは標高562mとのこと。昭和新山が標高398mですので、200m弱下に見える、ということになります。 11時30分発のロープウェイで、山を下りて昭和新山へ向かいます。 乗客は20~30人くらい。 ちなみに、このロープウェイ、基本的に往復で乗るものです(昭和新山に車を止めて、ロープウェイで上り、展望台などへ行った後、ロープウェイで下るのが一般的)が、私のような客もいるらしく、片道券も販売しています。料金は、往復が1,450円、片道だと810円です。(ロープウェイの詳細は、運行会社である有珠山ロープウェイのホームページをご覧ください) 6分ほどで昭和新山の麓に到着。 山の上は曇っていましたが、昭和新山の麓は晴れています。時折日差しも照りつけます。暑いです。せっかく着替えたのに、早くも汗をかいてきました。 しかし、もう着替えは持ってきていません。仕方ないので、お土産屋さんでTシャツを買いました。 「洞爺湖有珠山ジオパーク」のTシャツです。1枚1,890円。(「いぶりの小旅行 Vol.9-3続く)