ギャラリズム2022 ピアスビル 中津
Zoneの雅代さんが今もっとも注目しているアーティストの漆造形作家の松山淳さんの大作がピアスギャラリーで開かれるというので取る物も取りあえず覗いてきた。 JR大阪駅のホテル・グランド大阪で毎年開かれていたアート・マルシェに出展する馴染みの画廊が後援している作家たちの展覧会だと理解した。 期待をはるかに上回る作品「アイドル阿修羅」像 2010年作品は、メディアに翻弄されるアイドルの悲哀を表現した乾漆、漆、布、螺鈿、卵殻でつくられた興福寺阿修羅のパロディで、h1530mm×w1100mm×d450mm の堂々たる作品である。 箕面桜井のギャラリーZoneでの「身近なもの」展で出会った車輪は、木工で丹念に彫り上げた素材に乾漆、漆、金箔、色箔を重ねたの漆作品に魅入った直後の実にタイムリーな展示会であったのでなおさら感銘は深いものがあった。 同じく、乾漆、漆、布、竹、金箔、色箔の作品は、魚形をしたものだが、れっきとした器であった。 さらに木工で丹念に彫り上げた素材に乾漆、漆、金箔、色箔を重ねた作品はペンキなどを塗るローラーであろう。 凄い作家の登場にいささか興奮して会場を去った。立冬の日の昼下がり、この会場で出会った他の作家の力作も追々紹介する。