濁り鮒(にごりぶな)
メッセージ田の面に残し濁りぶな 産卵期を迎えた鮒たちが何をまちがったのか田に侵入し履歴を残している。瀬戸内地方の近郊農は鮒を食べる習慣はなく、彼らはさんざん全身を筆にして手習いをつづけイネの根方に卵をうみつける。田のおもては田植えの足跡をはじめさまざまな生活の痕跡をとどめながら稲穂の季節までゆっくりと流れる雲を写しつつ広がり続けることだろう。 「鮒たちのメッセージや如何に」しばしたちどまり考えた。かれらははたして何を伝えたかったのか・・・。 写真は、わがロシアクラブにとって新しい第一歩を画す出合いの場、日本橋の「カフェ・アンパッサン」である。詳しくは明日小川洋子の『猫を抱いて象と泳ぐ』とともにお知らせする。本日午後も遅くなってチェスの対局用の時計をネットで探していてたどり着いたカフェだが、電話をすると前述の小説の謝辞にも登場する辻本マスターがたまたま居て午後6時前に閉店するところ待っていただいて逢ってきた。初めての出会いながら、少し言葉を交わすだけで、その出会いが予期されたものであったような錯覚さえ覚えるものであった。そのことに関しては明日以降に。