毎日文化センター。生駒山の巻
分子生物学・DNA解析の手法が菌類学に導入され、ようやくアマチュアのキノコ趣味世界が小児病的な分類学志向から自由になった現在、新しいキノコ趣味世界の展開の基礎づくりともいうべき意欲的な講座がスタートした。「きのこの目利きになる方法」と銘打たれたこの講座は、これから約半年の間、J-FASのキノコ探訪のを巡りながら多彩なキノコ世界の総体的な理解を実際に体感してもらうとても意欲的なものだ。第1回の今日は生駒山。定員30名の受講生の熱気に生駒のキノコもいたるところから顔をのぞかせ熱烈大歓迎。キノコに造詣の深い若手の鈴木良美さんを中心に,リーザ・サーシャ母子、植田省吾・鈴代父娘が補佐し、野外教育に多忙をきわめる坂田洋子さん、結婚後音信の途絶えていた藤田素子さんがかけつけてくれ応援していただきにぎやかな上にもにぎやかな会となった。「生駒にこんなにキノコがあったのか」と受講生には目からウロコの1日となったことは間違いない。若い講師たちも初体験ながら大奮闘でそれぞれの満足のいく講座となった。