世にも不思議なきのこアイコン
毎年秋になると、こうしたアイコンが必ず複数のメディアに登場する。世にも不思議なきのこアイコンだ。昨日もコンビニでこんな表紙に出会って買ってしまったが、作者は平野レミさんのご主人の和田誠さんだという。なんでも週刊文春表紙を担当して2,000回記念のアンコール掲載とのこと。初出は1977年11月8日号だそうだ。 ベニタケっぽいきのこだが、真ん中の成菌にはツバがあるし、ポルカドットが配されていてベニテングダケもどきっぽくもある。たださすがにプロだ。ベニタケに雪かミストが舞っているかのように描いていて微妙だ。難ありとすればツバだろう。 しかし、きのこ好きの子供に描かせても10人中7~8人は色、形、ほか寸分たがわずこんな風に描く。イラストの定番となった感のある図像といえばいえそうだ。 メディアのきのこの主役はおおむねこんな姿で登場するが、現実にはこんなきのこは存在しない。どこまでいってもはんぱもん扱いでかわいそうなきのこちゃんと思わず考え込んでしまう。 だけどきのことみれば内容のいかんにかかわらず買ってしまう僕はなお悪いのかもしれない。不買運動でもすればいいのかもしれないが、草間彌生風きのこと思えばいいし、実は僕は結構この表紙のようなきのこの描き方が大好きみたい。きのこちゃんにはすまないが・・・。きのこ界のキティちゃん現象とでも言っておこう。