自然界は秋モードに変換中。
東雲来るまえに目覚めて、いつもとちがう朝だと感じた。お散歩に出てしばらくしてそれが何であるか気づいた。昨日までの蝉の声がハタと途絶えていたのだった。6時40分雲間から太陽光が刺し貫き街が一瞬オレンジ色に染まると博物館の森で蝉が思い出したように鳴き出しました。しかし、その声は往時の1/3にトーン・ダウンしていました。キノコはチチタケの仲間のツチカブリのろうたけたものが少々残るのみでしたが、そこここの植え込みの土のしたでは確実に菌糸たちの新しい動きが感じられる朝でした。時を経るにつれて太陽光は凶暴になり、午後はとても温度があがり不機嫌そうな積乱雲がいがみ合いをつづけていた。日暮れとともに遠雷がときおり届き稲妻(いねのつま)の名の通り、稲の受精劇を演出していた。写真は日箭が射し、蝉たちがゆくりなく鳴き出す直前の空の色。左に見えるのは立秋過ぎの羽束山。