11月12~13日 奥飛騨に行く
奥飛騨に行った、目的は、新穂高ロープウェイに乗って、笠ヶ岳、西穂高、槍ヶ岳を見ること。山男だった父のリクエスト、以前「もし、これが最後の旅行だったらどこに行きたい?」と聞いた時「ロープウェイに乗って山を見たい」と言った。87歳になった父、もう自分では登れない、山々を見たいと言う。 職場が異動になったつーちゃん、仕事が増えて大変そうだけど、やり繰りして休みを取ってくれた。 ちょうど寒波が来て、奥飛騨は朝晩の気温は氷点下、昼間も10度ぐらいだそう。真冬の恰好で出かけた。奥飛騨は紅葉は終わってて、山々は落葉してグレーがかった色で覆われていた。 10時ごろ、ロープウェイ乗り場に着く。展望台の気温は0度、氷点下も覚悟してたのでよかった。空は快晴!!! 紅葉シーズンも過ぎ、平日のせいか、ロープウェイ乗り場もさほど混んでない。10時15分発に乗って頂上へ。 頂上につくと、360度、快晴の空。しかも寒波のせいで、笠ヶ岳が積雪してた!積雪した山はひときわ美しく、荘厳に見える。父が私の手を取り「ありがと~う、連れてきてくれて~」と声を震わせ顔をしわくちゃにして、喜んでくれた。 ここに3人で来るのは、3回目。楽して身近に北アルプスの山々が見れるので、父が大好きな場所。 たいていの人々は、ロープウェイでサーッと来て、写真を撮って、パーッと帰っていく。長時間滞在してる人はほとんどいない。(寒いし) 私たちは、たいてい2時間は過ごす。景色を堪能し、レストランで軽く食事をし、園地を散歩し、お土産売り場を見る。 展望台のお土産売り場には、ここでしか買えないモンベルの限定商品が売っている。前回は、熊鈴を買った。今回は、保温保冷のマグカップ。「頂」というゴロに、小さく「sinhodaka ropeway」と書いてある。3人お揃いで買いたかったけど、父は要らないと言うので、つーちゃんと二人分買った。 12時45分のロープウェイに乗って戻る。 次は、つーちゃんリクエストの「熊牧場」ここは昔からある、けど、私は一度も行ったことがない。野生の熊は怖いけど、熊を見たいと、つーちゃんが・・ えさ付きの入場券を買う。ここの熊は年中冬眠しないそう。 熊も慣れたもので、二本足で立って前足(手)を叩いて、餌をくれくれと上手にアピールする。父とつーちゃんは早々と餌やりを終えたが、私はじっくり観察してるからなかなか餌が減らない、最後は、つーちゃんと父にも分けて餌をやり終える。 ちょっと驚いたのは、子熊との記念撮影のコーナー。なんだろう、と覗いたら、どこかのおっさんが「おうおう」と大声でわめいている声がする。高音で耳にざらつくような不快な声、子熊を叱りながら調教してるのかと思ったけどあたりには、子熊以外誰もいない。 不思議に思い、もしかしたらと、受付の女性に「この声は子熊の鳴き声ですか?」と聞くと、そうだと言う。子熊ってこんな声で鳴くのか!とびっくりその声の響きに、苦しさや、怒りを感じた。 熊を身近に見れてよかったけど、施設自体はすたれてた・・お土産売り場に2019年のチラシが放置されてるのを見てこの施設の職員のやる気のなさを感じる。 クマ牧場には一時間ぐらいいた、3時過ぎに宿へ向かう。ここは、奥飛騨では私たちの定宿。もちろん温泉、露天風呂付の宿。 今回は、GOTOトラベルを利用したら、素泊まり3人で約12,000円!地域共通クーポン券を利用して夕食をしたので、夕食代は3人で2,000円。今回もGOTO様様の旅行。 温泉は、硫黄臭がする白濁した湯。仕事疲れが溜まってたつーちゃんは、疲れが抜けたと喜んでいた。やっぱ、温泉はサイコウ。 次の日は、宿の喫茶店でモーニングをして、高速を使わず、下道でのんびり帰る。とちゅう、高山で有名は燻製のお店による、入店すると無条件で試食をさせてくれて、店内のテーブルで座っていただく。ソーセージや豚の燻製などを買う、だいたい100g700~1000円ぐらい。 郡上で、いつも寄る道の駅に行き、敷地内にある「お休み処」でイワナの塩焼きを注文、注文してから焼いてくれるので、出来るまで40分かかる、待つ間、道の駅のお土産をみたり、裏を流れる川を眺めたり、山の紅葉を見て過ごす。郡上では、紅葉はこれから、という感じ。 40分経ったので「お休み処」へ戻る。道の駅は混んでるのに、40分待たなくてはいけないせいか、客は、私たち以外誰もいない。囲炉裏のある店内で、窓際に座り紅葉した裏山と川を眺めながら、3人でイワナを食べる。炭火で焼いたイワナはカリカリで生臭くなく、とっても美味しい。 お店のご主人は、一仕事終えて、客席に座り新聞を読み始め、奥さんは昼ドラを店の隅にあるテレビの真ん前に立って見入ってた。 ここに来ると、いつもお客が他になく、店の人もリラックスして過ごしてるのでまるで、この夫婦の家に遊びに来た気になる。 こういう雰囲気、私はだいすき。「また、こちらに来るときは寄らせてもらいます」と言い、店を出る。 時間に追われず、のんびりする、これが私たちの旅のスタイル。にほんブログ村