ウィーンでのオペラを見ました!(9)
「La Traviata」が始まった。劇場は、シンプル。豪華なセットはない。右側にベッドがある。中央は回り舞台。主人公のビオレッタのアリアから始まる。回り舞台から仮面をした男女が次々と登場する。こういう舞台が実はわくわくさせてくれる。字幕は、劇場の上にドイツ語で表示される。なんだか、見たことのストーリーだなあ。ドイツ語なんだけども、意味がわかるんだから・・・「La Traviata」って、どんな芝居なんでしょうか。日本語名「椿姫」といえば、誰でも知っている有名なヴェルディのオペラ。椿を愛する高級娼婦ビオレッタと青年アルフレードと恋。二人の生活。父親の登場。別れ。ビオレッタの病。そして、ヴィオレッタの死。3幕。舞台は、回り舞台。主人公のビオレッタのアリアが素晴らしかった。これだけでも、このオペラの見た価値があるだろう。舞台も中央から、アルフレードや父親、女性の3人が回り舞台の中央から登場するシーンや最後に病に倒れるシーンなど印象的な場面が多数合った。「フォルクスオーパー」という劇場は、シンプルなだけに、こうした演出が可能になるのだろう。国立オペラ座のような大掛かりな舞台セットや舞台が終わるごとに観客の目に出てきて、挨拶することはなかった。以前、地元で見た「椿姫」と同じ内容のオペラとは思えないほど、オペラっぽさがあまりしなかった。そして、座ってゆっくりと見るオペラはやはり、いい。今回、最後にここでオペラが見れたのは大変幸運なことだった。また、ウィーンに行く機会があれば、「フォルクスオーパー」に行って違うオペラを見たいと思った。(了)