好きだから進んできた絵描きのみちのり(3)
かっこ悪いことも、またよし。いつでもかっこよくあれればいいのですが、・・・気がついてみれば、カッコ悪いことの方が多いかもしれない。でも、カッコよくありたい、という素直な気持ちは持ち続けよう。これは、私が高校生の秋に描いた油絵。予備校で描きました。お金はないが、美大へいきたい!そんな高校生の無茶なエネルギーを受け止めて、通わせてくれた予備校がありました。高卒でも・・専門学校でもいかせよう・・・と思っていた親も、熱意に押されて予備校へ通わせてくれました。そんな中、高校で美大の推薦入学を受けることを勧められました。悩んだ末、それを受けました。本音は、みんなと一緒に受験したかったんですね。予備校で、もっとみんなと一緒に勉強をしたかった。でも、十二分にわがままいっているなぁ、迷惑かけているなぁ、もし現役で受からず、浪人したら金銭的にものすごい大変だ・・。姉はすでに私立大学へ通っていたため、家計は火の車。自分もバイトしているけれど、とても追いつかない。・・そして浪人の可能性がある受験でなく、確実に進学できる安全な道を選んだ。我慢した。今、思えば、我慢しなくてよかったのにね。みんなに感謝して、もっとわがままをいっていい、そんな時もある。それって、ものすごいかっこ悪いけれど、でも、ひとの温かさを芯(しん)から味わえば、あとでふと、誰かに自然に返す。(これはカッコいい(笑))そういうものなのだと、年を経て気がついた。***********************もし、10代や20代でこれを読んでくれている人がいるなら・・。自分が真面目に精一杯頑張っているのなら、みんなに感謝して、真面目にわがままをいって、その道をつっぱしってくださいね。************我が家では、今日から扇風機が活躍し始めました。風が心地いいです。