『TOKYO決闘記』 二十六話
注:ネタバレに関する記述が含まれています。ネタバレが嫌いな方は、フリーページ内にある本編を先に読む事をお勧めします。スーパーデッキ情報が出ている時に小説を書いてスレッドを上げるのはKYと呼ばれそうですが、まあ時期が重なってしまったので仕方ないと思っております。第二部の終わりは二十四話であり、二十五話と二十六話は二部と三部のつなぎの話ですが、本当の意味での第二部の終わりはこの話と言えるかもしれません。勇騎達がいた『アカシック・マイナ』の謎。豪人と初七日の戦い。そして、見え始める新たな敵の姿。詰め込みすぎたかもしれません。意識して詰め込みました。予定よりは大分無駄が省けたかな、と思っています。それぞれ好き勝手に行動しているという印象を受けますね、この二つの話は。二十六話でメインになるのは、勇騎が語る(正確には彼の中のサイバーロードが語る)研究施設の話と豪人VS初七日の対決です。研究施設『アカシック・マイナ』は、第一話を書く前から既に出す事が決っていました。これのために今まで色々な伏線を張ってきたのです。第二話で日芽がオレンジ色の翼を出して博成を空中まで持ち上げるシーンがありましたが、あれも、日芽が元々は人間ではなくクリーチャーだった事を現わすシーンでした。第二話でちょっと書いただけなので、忘れられている可能性もありますが。何度も練り直した部分です。苦労した割りに、あまり出来はよくないかなとは思っています。もう少しディテールを細かくしたかったのですが、長くしすぎると書ききれなくなりそうなので。色々なパターンを考えていたのですが、書きながら現在の形を思いつきました。考えるより先に書く方がいい、と何度目かの再認識をしたところです。そして、本当の意味での初七日との戦い。こちらのパートは、彼女の性格や想いを書き綴った話に仕上がったと思います。伏線回収よりもこっちがメインのような気がしてきました。初七日の能力『冥府の天秤(デッド・オア・アライブ)』の元ネタは仮面ライダー555の同名の挿入歌より。ただ、この手の言葉はたくさんあるので、間違いなくこれが元ネタと言えないような感じですね。実は、六儀、初七日、八卦の能力名にはちょっとした遊びを隠していまして、『完全殺戮(オール・デッド)』『冥府の天秤(デッド・オア・アライブ)』『途切れぬ命(アライブ・ア・ライフ)』は、それぞれ能力名がつながっているように見えるようにデザインしていました。他にもこの三人は、それぞれ命に関わっているような職業を連想させる服装にしてみました。色々な意味で苗字と名前に同じ数字が入っていない五人のメンバーとの差別化を考えていたのです。最後に今回のデッキ紹介を。◆NEOWAVE 第二十六話◆・クリーチャー3 x 電脳聖者タージマル3 x 神令の精霊ウルテミス1 x 魔光王機デ・バウラ伯1 x アクアン3 x 青嵐の精霊バルキア4 x アクア・サーファー3 x 悪魔聖霊バルホルス4 x 天海の精霊シリウス・進化クリーチャー1 x 聖霊王エルフェウス1 x 聖霊王アルファディオス・呪文4 x エナジー・ライト1 x 魂と記憶の盾(エターナル・ガード)1 x サイバー・ブレイン2 x スーパー・スパーク4 x ヘブンズ・ゲート4 x デーモン・ハンド豪人にはいつかアルファディオスを使わせてみたいと思っていました。光と水の二色だとどうもうまく行かないので、今回も闇を足した三色にしてみました。これからも豪人のデッキはこの三色になるのかもしれません。◆『冥府の天秤』◆・クリーチャー3 x 光波の守護者テルス・ルース4 x 青銅の鎧(ブロンズ・アーム・トライブ)1 x ストーム・クロウラー1 x 魔光王機デ・バウラ伯3 x 腐敗無頼トリプルマウス2 x 無頼聖者スカイソード3 x アクア・サーファー3 x 究極神アク3 x 超絶神ゼン・呪文4 x エナジー・ライト1 x 母なる大地3 x バリアント・スパーク1 x サイバー・ブレイン3 x ブレイン・チャージャー1 x スケルトン・バイス4 x デーモン・ハンド巫女だから、神であるという単純な発想ではなく、二枚のカードが一つになるゴッドリンクを九十九と一緒になりたいと思う彼女の心理を具現化したものです。……いえ、実は巫女だから神にしようとか思っていました、最初は。最初は、デュエルをしていない時にゼンとアクを両手で組み合わせてため息をつきながら九十九の事を考えるというシーンも入れようと思っていましたが、カットになりました。ゼンアクを選んだのにも深い意味はなく、二枚が組み合わさるゴッドで特定の一つとしか組めないゴッドであるためです。最初はルドヴィカとレオパルドの方が合うと思っていたのですが、そのデッキがうまく組めなかったので、前から組んでいたこちらを使いました。次回から第三部です。最大の敵『試験官』の最初の刺客は久留麻大吉。彼が一体、どんな能力を持っているのか、どんなデュエルを繰り広げるのか、ご期待下さい。