北海道北見市留辺蘂町(おんねゆ温泉)の「山の水族館」に行きました。「山の水族館」は、日本初と世界初がある何度来ても魅力あふれる北の大地の水族館でした。
☆北海道北見市留辺蘂町(おんねゆ温泉)に、リニューアルオープン(2012年7月7日)から2カ月で入館者が10万人、2年間で入館者が50万人を突破したという「山の水族館」があります。北海道の河川や湖沼に生息する淡水魚を集め、観察できるようにした水族館です。今回は3回目ですが、何度来ても魅力あふれる北の大地の水族館です。☆入口からエントランスホールに進むと、最初に目につくのは、日本初の「滝つぼを見上げる水槽」です。激流に流されまいと泳ぐ美しく力強い姿や、銀色に輝くウロコのきらめきを観察できます。☆激流の中には、アメマス、オショロコマ、ヤマメが生息していると表示されていましたので、観察してみることにしました。☆アメマスです。アメマスは、サケ科イワナ属の魚で、体長は14~70センチ程度だそうです。アメマス(雨鱒)の名は、雨粒のような白い斑点に由来するようです。☆オショロコマです。オショロコマもサケ科イワナ属の魚で、体長は20~30センチ程度です。日本では、北海道にのみ生息する魚で、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。オショロコマの名はアイヌ語に由来するようですが、別名は「カラフトイワナ」で漢字表記は「樺太岩魚」です。☆ヤマメです。ヤマメは、サケ科タイヘイヨウサケ属の魚で、体長は20~40センチ程度です。ヤマメは、「渓流の女王」ともいわれ、美しい流線型の魚形とパーマークと呼ばれる斑紋が特徴です。ヤマメ(山魚、山女、山女魚)の名は、「め」は魚を表す語尾で山にいる魚に由来するそうです。「女」の文字は、見た目が清楚で美しいことに由来するとのこと。☆何といっても、この水族館のメインは、サケ科イトウ属の日本最大の淡水魚イトウです。成長すると体長1メートルを超える日本最大級の淡水魚イトウは、現在では北海道の一部でしか生息が確認されておらず幻の魚とも呼ばれています。通常サケ科の魚は一度産卵すると命を終えますが、イトウは一生のうちに何度も産卵することが知られているそうです。イトウは、細長い体で大きな口、両顎にたくさんの丈夫で鋭い歯を持っているそうで、漢字で「𩹷」(魚偏に鬼)と書くのが理解できます。イトウの名は「糸魚」の意味で、サケ類としては体高が低く細長い体型に由来するそうです。☆ヤマメは、水位が低くなると上流に向かってジャンプすると表示してあったので20分ほど待っていました。☆ヤマメは、水位が低くなると上流に向かい、ジャンプする姿を見ることができました。ジャンプの瞬間の写真は、残念ながら撮り逃がしました。☆建物の外側に水槽が作られ、世界初の川が凍る水槽です。この水槽は、自然の川と同じように厳寒期には水槽の水面が凍り、魚たちが厳しい冬を乗り越える逞しい姿を観察できます。☆「山の水族館」は、日本初と世界初がある何度来ても魅力あふれる北の大地の水族館でした。