花の形が燕の飛ぶ姿に似ていることから名づけられたヒエンソウの花。【自然観察の振返り[23]キンポウゲ科の植物・第22回】
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて7年、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[23]】はキンポウゲ科の植物です。第22回は、ヒエンソウの花です。(2012年6月1日撮影)。☆ヒエンソウは、ヨーロッパ原産で、日本には明治初期に渡来し、観賞用の草花として植えられるようになったキンポウゲ科ヒエンソウ属(デルフィニウム属、オオヒエンソウ属※注※)の1年草から多年草です。草丈は20センチ~2メートルです。☆ヒエンソウの花期は6~8月で、総状花序または穂状花序をつけます。☆花柄の途中には1対の小苞片があります。☆ヒエンソウの花は、外側の花弁のように見えるのが5枚の萼片(上萼片、側萼片2枚、下萼片2枚)で、上部の萼片の後方が距のように伸びています。ヒエンソウの花弁は、上下2対あります。花弁の中に雄蕊があるのがわかります。☆花を正面から見ると、花弁のように見える5枚の萼片、上下2対の花弁があるのがわかります。☆右上と左上の花を見ると、1対の上花弁の後方が距になり、それが上萼片の膜に被われていることがわかります。☆ヒエンソウ(飛燕草)の名は、花の形が燕の飛ぶ姿に似ていることから名づけられました。花のつくりや形は、昨日紹介したセリバヒエンソウときわめて類似しています。